理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.004

『誰のためのオリンピック?』

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今年の東京での桜の開花宣言は、昨年同様観測史上最も早かったようです。そんな春爛漫に向かう今日この頃、首都圏のコロナ禍は緊急事態宣言を延長しても相変わらずの一体何のための延長だったのか虚無感だけが残る様相ですが、コラム読者の皆様方に於かれましてはお変わりなくお過ごしの事と存じます。

本当に早いもので東日本大震災から10年経ってしまいました。今でも覚えていますが、あの日我々のクリニックはまだ新宿のビルにありまして、それがまたまあまあ古いビルだったものですから、15階建て(我々のクリニックは14階にありました)のビルとしての昨今の耐震、免震機能が殆ど無いに等しく、その分下層は頑丈でびくともしない為上層はその反動で振れまくるという、ゴルフのドライバーで言うところの『完全先調子』って奴だったわけです。

そのためクリニックのPCはひっくり返り、カルテは舞い散り、医局の本棚の収納物は全て投げ出されたり、当時設置してあった電気温水器までも倒れてしまい、しかも夜間電力でお湯を沸かすため明け方になっていきなり蒸気が噴出してしまったりと、今思い出しても東京ですら本当に凄いことが起きてしまったのだと痛感させられました。

当日私は結局クリニックに残って夜を明かし、自宅にはそのような経緯を連絡してクリニックに泊まると電話で伝えたところ、開口一番「着替えのパンツはあるの?」と下着の心配してくれた当時9歳の娘もこの春から大学2年生であります。勿論オヤジのパンツの心配なんてしてくれなくなっております(笑)。

あの時世界中を震撼させた福島の原発事故の処理だって、もっと手際よくチャッチャッと終わらせてほしいものなのに、一体いつになったら安心安全な場所に戻る事が出来るのか(実は出来ないのか・・・)、いたずらに時間を必要以上にかける事で多少の部分をまさかうやむやにしてしまうつもりなのか、東電さんの腹積もりは一向に見えてはきません。

とは言え今年の年明けに大きな寒波が来た時には日本中で電力不足が叫ばれて、こんな状態で日本中の車が全て電気自動車になってしまっていたら果たしてどうなるのか?綿密な構想もビジョンもなく、口から出まかせレベルで2035年までに全てを電気自動車に変えるとか言い出したガ~ス~に、豊田章男社長が激怒する理由もわからなくもありません。

その福島復興を世界に広めたいという思いもあっての東京オリンピックでございますが、マスコミのニュースではそのオリンピックは無観客だの、海外からの観覧者入れるの入れないのとグダグダもめています。しかし皆様ちょっとその前にそもそもオリンピックを絶対に開催しますって誰か決定していましたっけ?ちゃんと権限のある偉い人で・・・誰か。私が責任をもってやることキチンと決めたという方がいらっしゃいましたら挙手をお願い致しま~~~す!!

そこでもうやる事以外に選択肢はないというのであれば、ここはもう池江璃花子選手のためにも是が非でもオリンピックを開催して、そして運よく彼女がメダルでも取ろうものならその白血病からの奇跡の復活劇という感動の美味しいところだけを頂戴して、衆議院議員総選挙に雪崩うつしか手はないとガ~ス~以下自民党の議員は考えているとしか思えません。

来月の2日から開催されるオリンピック出場権をかけた日本選手権では、もし池江選手に勝って出場権を奪ってしまう選手が出たら・・・。スポーツの世界ですから勝負での結果が全てとは言うものの、これ正直かなりやりにくいでしょうね~~~。池江選手に勝ってオリンピックに出てもメダルが取れない結果となると・・・。今の世の中絶対に何か言う人が必ず出ますから。「これひょっとして池江選手が出ていたら・・・」って言い出す人が・・・。

彼女の出場に関してはさておき、それにしても本当に凄いことです。白血病と診断されてから約2年でオリンピック出場が狙えるところまで回復されたわけですから。ご本人の努力やスイマーとしての天賦の才能も勿論そうですが、ここはやはり白血病の治療に対する医学の進歩にも敬意を表するべきでしょう。

その昔、昭和の時代のテレビドラマと言えば、『白血病』は美少女における典型的な『不治の病』の代表で、“宇津井健”扮する父親が娘の治療に奔走し、最後は“三浦友和”扮する彼の腕の中で、“山口百恵”扮する白血病の主人公が静かに息を引き取って終わる。というお決まりのストーリーが何度も繰り返されていたのに、それが今では2年でオリンピック選手に戻れる治療って昭和の時代には絶対ありえないお話です。

まああとは世の奥様方を全て敵に回してしまった瀬戸大也君がどこまでブランクを乗り越えて復活できるのかも興味の湧くところではありますが、彼はこの度の日本選手権の結果に関係なく200mと400mの個人メドレーは出場内定が決まっていますから、オリンピックの本番ではそれに恥じない好タイムを出して好成績での復活をアピールして頂きたいものです。これを三流マスコミは『禊』と称します。

本人が頑なに否定しておりますが、かの宮迫氏並みにかなり濃い色のグレーと思われる卓球界の元天才少女は、瀬戸君のような強烈なバッシングを世間様から受けないのはどうしてなのでしょうか?男女平等を謳うオリンピックならその辺きっちりやって欲しいと森元会長あたりは密かに思っているかもしれません(恨)。

そしてそのオリンピック・パラリンピック参加選手に対して、IOCがいきなり中国製のワクチンを無償で提供するような話を出してきました。中国としては来年に迫った北京の冬季オリンピックを見据えての事かとは思いますが、こうなって来ると発展途上国の人達だけでなく、選手団も巻き込んでの壮大なる販売後の臨床的な治験をやろうという魂胆なのでしょう。中国はWHOのみならず、今度はIOCもしっかりと抱き込んでしまったのですかね?

キチンとしたプロトコールに則った医学的な治験であるなら、その後の臨床データーもしかるべきところに公開されるものですが、それは全く期待できないといっても過言ではありませんので、これはもう中国政府による自国開催のオリンピックに向けての体のいい他国を利用した人体実験と言った方が正解かもしれませんね(恐)。

 

 

コロナ禍でこんなことになるなんて誰も予想をしていなかった頃にチケットの争奪戦は繰り広げられておりました。しかし小林家は争奪戦に参加することすら意味を見出せずにこのオリンピックを傍観しておりましたので、払い戻し問題に関してもこれまた傍観するだけです。

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