理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.378

「9月入学とパチンコ」

DRkobayashi

世界中が、新型コロナ、新型コロナ、と相変わらず大騒動ですけど、これが車のお話ならトヨタの一人勝ちでしょうから、我が国の経済もこんな事態にはなっていなかったのだと思いますが、残念ながら皆様ご存知のようにこれは紛れもなくウイルスのお話でございます。

我が国も国内全域に緊急事態宣言が発せられて以来、都知事のおばさまのマスクがキラキラのキャラからフリフリのゴージャスバージョンに刻々と変化してはいるものの、感染者の推移は順調に減少と言い切るには至っておりません。

恐らくGW明けまでとされている緊急事態宣言も延長は必至の様相の今日この頃、コラム読者の皆様方に於かれましては、新型コロナの陽性が発覚することなく健やかにお過ごしの事と願っております。

巷ではこの新型コロナの影響で今年の東京オリンピックのみならず、既にもう国内規模レベルの真夏の一大行事が次々と中止になる発表が行われています。そこで全国高等学校総合体育大会(インターハイ)も史上初の中止を余儀なくされてしまいました。

種目にもよるのでしょうが、高校生の運動系クラブ活動の集大成となるはずのインターハイが無くなるわけですから、高校3年生にとってはオリンピックの延期よりも残酷な決定になったはずであります。

そこでこのコラムをご愛読の皆様ならピ~~~ンと来られたと思いますが、私の嫌いな日本高等学校野球連盟(高野連)であります。いつも言っていますが、高校野球もクラブ活動の一環ですから、インターハイが中止なら甲子園だって一緒に中止にしないと高校生のクラブ活動としてのつじつまが合いません。

野球(硬式と軟式)以外のスポーツは殆ど全国高等学校体育連盟(高体連)に属しており、何故かその野球だけが独立して高野連を組織して運営を行っております。そこにはこのコラムで何度も申し上げております、脈々と受け継がれてきた様々な既得権益や、くだらないしがらみ等がこのような形として残存させているわけです。

今回の長期化するステイ・ホームで突如降って湧いたように盛り上がりをみせている9月入学変更説ですが、もしそれが実施された日には普通に考えれば卒業式は6月か7月になるのですから、となると8月の甲子園がその前の地方予選との絡みでどのような立場の生徒が出場するのか、そのあたりも物議を醸す要因の一つになるのですかね?

おそらくこのままでは首相の在任期間は史上最長でも、今や念願の憲法改正も自らの手では不可能でしょうし、結局ただ長かっただけで歴史に名が残るような大きな仕事は何もしなかったと言われるのは必至です。

そこで最後の最後に安倍首相が我が国の『全ての入学を9月に替えた首相!』となれれば、「これでやっと歴史の教科書に私の名前も確実に記載される」とよこしまな気持ちになって、この案件はきっとやり遂げるに違いありません(笑)

それとこの今回の自粛の問題で精神科医の立場から提言したいのは、パチンコ店の営業の問題です。全国の知事が「自粛に従わない店は店名を公表する」と言い出して、一方では「それでは我々の税金を使って店の営業を宣伝する事になる」と非難する人も現れ、実際にそのお店に多くの人が押し寄せたりもしましたが、最終的に殆どが営業を自粛してしまったようです。

そこで私が強く問題だと言いたいのは、“パチンコ”とは我が国では法律上『遊戯』としての取り扱いであり、“ギャンブル”としての扱いになっていない事なのです。あそこに行く人達が球を打って、球を出して、それを景品に換えてそのまま遊戯をして帰るのかというと、そんな人はまあ1人もいないことは皆さんご存知ですよね。

出てきた玉をとある“景品”に換えて、それをお店の近所に持参してキッチリと現金にまた換える、つまりこれはギャンブル行為以外の何物でもありません。一部にはこの換金所の営業を停止させれば、お店は営業していても客は寄ってこないと言うご意見も出ていました。

それはさておき、これだけ店内の構造がいわゆる3密のそろった環境で、新型コロナの感染リスクが確実に上がる場所であるとわかっていても、どうしてもパチンコに行かずにはいられない人々。これは立派な『ギャンブル依存症』の人達と言っても過言ではありません。

新型コロナ問題ですっかり下火になっておりますが、我が国にカジノを作るという事で必ずやり玉にあがるギャンブル依存症問題ですが、この方々はカジノがあろうがなかろうが、パチンコやパチスロがあればそんな物どうでも良い事なのです。まあカジノの以前には競輪、競馬、オートレースという公営ギャンブルもしっかりとありますしね。

我々精神科医からすれば、新型コロナ対策もさることながら、このような現状で炙り出されているギャンブル依存症の人々の対策から、パチンコが風営法における遊戯としての扱いを、霞ヶ関のとある庁からパチンコ業界への天下り問題も含めて、今後きちんと対処して行かなければと思う今日この頃なのです。

皆さ~ん、「enjoy at home」と思って、もう少しだけ頑張りましょう!!

 

 

今後我が国も9月入学になったら、8月生まれの私はひょっとして今後“なんせ早生まれ”なもので・・・、と言わなくてはならなくなるのでしょうか?

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