「どうしてそのようなお話が」

いよいよ全国に緊急事態宣言が発令されてしまいました。COVID－19の猛威は今のところいつまで続いてしまうのか、全く先が読めない様相を呈しております。都心部の保健所は機能不全に近い状態になりつつあり、そこから全ての対応が後手にまわっているような気がしてなりません。1日も早く平穏な日々が戻ってくることを願ってやまない現状ですが、コラム読者の皆様方に於かれましては、何とかご無事に過ごしておられる事と信じます。

「対人との接触を8割減にしろ！」「もっとテレワークを推進して通勤をなくせ！」と言われ続けております。言いたいことはよくわかります。ウイルスに足はついておりませんから、全ては人が運ぶことで感染が広がるわけです。まだそれなりに混雑した車両や駅の構内が、ニュースでは何度も映し出されて連日警戒を呼びかけます。

とは言え、どうしてもその場所に行かないと仕事にならない人はそれなりにいらっしゃるわけで、毎日その危機感をあおるように訴え続けるテレビ局の多くのスタッフだって様々な手段で通勤しているわけですよね。

そこでせめて通勤の間に他人と接触をしないでいられるとすれば、自家用車での通勤しかありません。であれば、通勤される方々が多く存在する会社付近は駐車代を無料で開放するとか、ガソリン代を補填するとか、どうしてそのようなお話が出ないのか・・・？

医療崩壊が毎日のように声だかに叫ばれております。小生のような医療従事者でありながら、そのウイルス感染治療の最前線に矢面に立って診療を行っていない者には情けないやら、恥ずかしいやら、耳が痛い言葉なのですが、そんな部外者的な医療者の私でも、このままだと（特に地方の）小規模の病院や老健施設などでは院内感染やクラスターが発生する可能性が非常に高くなってくると予想はしております。

そして私が危惧する上記の施設には、今回のウイルスにおける重症化のリスクを沢山持った高齢者が集まっているわけです。そこで場末の精神科医の戯言になるかもしれませんが、ここはとにかくCOVID－19の感染が確定した段階で、そのような方々には間髪を入れずに直ちにアビガン（ウイルスが体内に入り込んでその後に体内で増殖することを防ぐ薬なので、増殖しきってからの投与では手遅れになると思われます）を投与するべきだと進言いたします。

問題視されている特異的な副作用に関しては、妊娠中の胎児の催奇性であったり、男性の生殖能力の低下であったりですから、そのような病院や施設におられる高齢者にそういった副作用の心配をする必要は全く無いではありませんか！これで少しでも、一人でも、重症化を防げるのであるとすれば、どうしてそのようなお話が出ないのか・・・？

このような経済状況ではテレビのCMを行う企業も激減しているようで、やたらと目に付くのが最後に『AC～』でおわるCMであります。公益社団法人ACジャパンが民間企業のCMが入らなくなると頻出するのは、あの東日本大震災の時もそうでした。

ところがそのやたら多くなっているACジャパンに割って入ってくるのは、湘南美容グループのAGA治療（この時とばかりにモバイル診療が可能と訴えております）と「東京都知事の小池百合子です！」の２つのCMであります。

湘南美容さんはさておき、都民（だけではなく首都圏の他県でもこれ流れているような気がするのですが）に向けての“自粛要請”であったり、“買いだめ防止”であったりを訴えるのですけれども、これってのっけから「東京都からのお願いです！」で何の問題もありませんけど、どうしてそのようなお話が出ないのか・・・。

段々と装着するマスクには、色がついてきたり、キャラが乗ってきたりしていますが、そのマスクの下では次の都知事選に向けての満面の笑みが隠れているように思えて仕方がありません。我々の血税で億の費用を投じ、公共の電波を使って、次の自分の都知事選への選挙活動を間接的にしているとあちこちで言われ始めております。

そこで出演番組での最近のコメントにおいて、彼のDNAがそうさせてきているのか、その発言が徐々にというか、かなり政治家的な言い回しになってきている“石原良純”氏あたりが是非とも対抗馬で立候補して頂きますれば、小池のおばちゃんのお尻にも多少は火がつくのではなかろうかと思いますけど、どうしてそのようなお話が出ないのか・・・。

今回の緊急事態宣言は取り敢えずGW明けまでという事ですが、「とにかく自宅にいろ！」と言うのならば、宣言した日からGWにしてしまえば会社はお休みになり、多くの皆さんはご自宅で過ごす事が出来ますけど、どうしてそのようなお話が出ないのか・・・（爆）。