理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.045

『ワールドカップ2022』

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早いものでこれが今年最後のコラムとなりました。2022年を振り返ってみましても、やはり今年も新型コロナに始まり新型コロナで終わる1年と言わざるを得ない年でございました。ただ我が国と中国を除けばほとんどの国がwithコロナから、ひょっとするとafterコロナに移り変わっているような感じは十分してきております。

確かに感染者数は激減してはいないと思いますが、あのカタールでのサッカーワールドカップにおいて、新型コロナを気にする人が一体どれくらいいるのか想像もつきません。夏の甲子園よろしく全出場チームの全選手ならびに全スタッフに毎日のようにPCR検査を実行すれば、恐らく感染者はうじゃうじゃ出てくると思います。それでその国を突然出場停止なんてことをしたら、恐らく世界中で暴動が発生してしまうでしょう。

その新型コロナ発祥の地と言っても過言ではありません中国ですが、国の威信をもって推進してきたゼロ・コロナ対策に、いよいよブチ切れてしまった多くの国民が暴徒化するような雰囲気になりだしております。このままでは天安門事件の再来になりかねないと、さすがの習近平氏も思ったのか慌てて緩和対策に切り替えたとたんに、インチキワクチンの化けの皮がはがれてしまい、感染者が急激に増大してしまうという事態に陥っているようです。これで年明けの旧正月を果たしてどう乗り切るのかが見ものですな。

今まで我が国の感染対策の矢面に立ち、粉骨砕身で頑張っておられました尾身会長ですが、ここにきて残念ながら遂に感染されたようであります。塩野義の新薬を服用されたのかどうかは存じませんが、今のところ重症化されておられるような報道はされておりません。大事に至らないことを願うばかりでございますが、しかしここはやはり“オミ”クロン株の感染によるものかと類推いたします・・・(笑)。

そんなコロナ感染などものともせずに試合は残すところ決勝戦と3位決定戦のみとなってしまいましたサッカーのワールドカップでございます。今回の日本チームの躍進にはかなり物議を醸しだしましたVAR判定の存在は絶対的に大きかったわけですが、それ以上に私が思いますには今大会から1試合で5名の交代が可能というルールが採用されたことが一番大きいのではないかと思うのです。

これは勿論すべての出場チームで実施できるルールではあるのですが、サッカーとは11名で戦うスポーツですからこのルールとはゴールキーパーを除けば半分の選手が交代することになります。チームの選手の半分が途中で変わってしまうと、当然戦い方や選手間の連携も大きく変わることになり、これが必ずしも吉と出るとは限らないと思うのです。ただ今回は監督の采配の妙というべきなのか、選手間の連帯感が良かったのか、日本チームにはドイツ戦とスペイン戦ではかなり吉と出たとお見受けいたしました。

そんな熱戦を今回の大会では多くの人達(特に若者)が地上波ではなく、インターネットのコンテンツを利用して観戦したという事は、今後のテレビの存在に対して一石を投じたと言っても過言ではないと思います。今回ABEMAさんが全試合を中継して、なおかつアーカイブであとからでもいつでも好きな時に好きなだけ観戦できてしまうという、我が国の既存のテレビ局が束になってもかなわない裏技をやってのけてしまいました。

つまりABEMAさんは今回のワールドカップで地上波のTVというコンテンツを完全に凌駕してしまい、今後の視聴者の動向にかなり大きな風穴を開けてしまったのではないかと思われます。今回ABEMAさんは民放キー局ではとてもとても支払えない、巨額な200億円とも言われる放映権料をつぎ込んで、しかも無料で視聴可能という大盤振る舞いに出ることによって、地上波のTVに対して一気に勝負に出てきました。実はこんなことが出来たのも実はモバイルゲーム「ウマ娘」の大ヒットによる潤沢な資金調達によるものらしいのですけどね。

サッカーだけでなく実はアメリカのPGAゴルフツアーをNHKのBSが放映をしていたのですが、それも来年からは中止が決まったようです。これで海外の男子ゴルフはメジャー大会以外無料で視聴は出来なくなるのかと悲しんでいたら、なんとジャパネットさんが今回のABEMAさんのようにアプリを通じてインターネットでの視聴を可能にしてくれるというのでございます。これで本当におじさん達でさえも地上波のTVからどんどん離れて行ってしまう可能性が大きくなってきました。

コロナ禍の生活様式によって、これまでの既成概念が随分と破壊されてしまった世の中になりましたが、TVなるものは今後単なるモニターとしての位置づけとなり、昭和の時代にそのご家庭内で一番良い場所に鎮座していたというのは、遠い昔のお話になってしまったと言えましょう。

最後に、「青春って、すごく密なので」の流行語大賞ノミネートを今年も的中させた小林ですが、長友選手の絶叫し続けていた“ブラボー”は、今回のワールドカップが通常の6月開催だったら間違いなく今年の流行語大賞にノミネート間違いなしですが、残念ながら少し遅かった感は否めません。それ以外にも “ドーハの歓喜”とか、“三苫の1mm”とかワールドカップネタだけで沢山出てきたのに、サッカー関係者の皆様方には本当に残念でございました。

フランスのエムバぺは次の大会にもバリバリの状態で出場可能でしょうから、恐らく今回が最後のワールドカップになると思われるメッシに花を持たせる意味で、今回はアルゼンチンに勝たせてあげたい2022年のワールドカップであります。

 

 

本年も最後までこの拙コラムをご愛読いただき誠にありがとうございました。2023年はさすがにもうこのコロナ禍からは脱却することが出来て、自由度の高いより充実した日常生活が取り戻せることを切に願うばかりであります。
どうぞ皆様良いお年をお迎えください。

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