理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.391

新語大賞!?

DRkobayashi

はい、泣いても、笑っても、PCR陽性になっても、ならなくても、2020年はあと1ヶ月で終わってしまいます。昨年の今頃は、特に東京では“捕らぬ狸の皮算用”で期待に膨れ上がっていた人が大勢いたのではないかと思いますが、一体誰がこんな世の中になると予想を出来ていたでしょうか。

現在我が国では第3波とやらに襲われている状況ですが、コラム読者の皆様に於かれましては、いつどこで市中感染をしても文句が言えない状態となった今日この頃、せめて不顕性感染程度でお元気にお過ごしでありますれば幸甚に存じます。

しかし不思議なものですが、緊急事態宣言が発令されて多くの人達がオコモリの生活を余儀なくされていたあの頃よりも、感染者数は圧倒的に今の方が多いにもかかわらず、それほど籠るような生活をしないで皆さん過ごされております。そうなるとあの緊急事態宣言って一体何だったのかという事になりはしませんでしょうか?ひょっとしたら卒業式も入学式も意外と普通に出来ていたのかも・・・(苦笑)。

とは言え、まああれ位の数の感染状況であったからこそ、あの時の緊急事態宣言レベルで一旦は抑え込めたのだとすると、今のこの人の動きをもってして現在の第3波を抑え込む事なんて、正直不可能であることは小学生でもわかりそうなものです。再び発令された中途半端な飲食店への営業自粛が、果たしてどれだけの抑制効果を達成出来るのか疑問に思えて仕方がありません。

これだけもう多くの人達が世間に出てきていますから、時短営業をすれば逆にお店は混雑して密になります。そして早い時間に追い出されてしまえば、帰りの公共の交通機関だってそこが混雑して密になりますよね。これって感染のリスクが上がりませんか?

私は営業時間が逆に長い方が適当に来客が散らばって、お店が密になる事を逆に避ける事が出来て、感染率を上げないようにしつつも何とか経済も止めない方法のように思うのですけど如何でしょうか。そもそも本当に感染を恐れて人一倍用心をしている方々は時短営業に関係なく外食になんて出向きませんからね。

ここにきてGo To ナンチャラが今回の感染拡大における批判の矢面に立ってきていますが、正直このプランを計画して実行する際に、今回のような事態に陥る事を全く想定せずに見切り発車を政治家や官僚はさせたのでしょうか?

取り敢えず完成させてみたけれど、一体どこにブレーキがあるのかわからない車のアクセルをひたすら踏んでとにかく発車をさせたのなら、永田町や霞が関には本物のアフォ~しかいないのかと言いたくなりますよね。

そこにきて国と地方におけるこの政治家同士の自ら責任を全くとろうとしない、見聞きするに堪えない不毛な押し付け合いのやり取りを見ていて、我が国には本当に肝の据わった政治家はいないことがよくわかりました。もし田中角栄氏が今の総理大臣だったら、さてどんなことを国民に向かって発言して、一体どうするのか呼び戻してみたいような気にすらなります。即炎上かもしれませんが・・・。

さてそこでこのコラムでも頻回に取り上げる年末恒例の流行語大賞が決まって・・・、ではなくそれとは別に“新語”大賞なるものが存在していることを皆様はご存知だったでしょうか?実は私もつい先ほどその存在を認識したのですが、私のコラムで頻出する流行語大賞とは正確には“ユーキャン新語・流行語大賞”の事であります。(今回のコラムの脱稿時点では2020年の大賞発表前にて悪しからず)

そしてこちらは“三省堂 辞書を編む人が選ぶ今年の新語”が正式名称のようで、「今年広まったと感じられる新語」で今後の辞書に掲載されてもおかしくないものを選定し、必ずしも「今年生まれた言葉」とは限らないため、その年話題となった新語・流行語を決める上述のユーキャンの物とは一線を画するそうなのです。

その歴史は浅くて、因みに2016年に第1回が登場して、その時の大賞は『トランプ‐ショック』で、第2回が『インスタ映え』で、第3回は『空白恐怖症』となり、昨年の第4回は『イートイン脱税』、そして今回の2020年は『ぴえん』ですから、これはもうはっきり申しまして「本当にこれを未来永劫、正式な辞書とやらに記載するつもりなら審査員全員出てこい!」と言いたくなるような新語大賞ですよね~~~。

さて皆さん今年何回使いましたか『ぴえん』を!!、一体どんな時に使うのか、どんな意味なのかもよくわかりませんが、仮にこれが本当にまともな辞書に載るのであればそんな辞書買いますかね。三省堂の未来は決して明るくはないような気がいたします。

まあこんなくだらない二番煎じはさておいて、私的には“いきなり「さあ漢字で書いてごらんなさい」と言われても直ぐに正確に書く自信がない今年の言葉”というものが例年ございまして、昨年で言えば『忖度』でしたが、では今年は何かと問われますと『逼迫』でしょうか。

新型コロナのおかげで重症患者さんが増えて、治療するベッドの確保が困難になり医療崩壊が叫ばれる度にこの『逼迫』がチョロチョロと顔を出しております。来年はこのような言葉を頻回に目にすることが無いような2021年であって欲しいと願う2020年師走の入りでございます。

 

 

新型コロナとは全く関係のない家庭内に於いて、今年に限らずかなり前から『逼迫』は日常的に頻出して自覚はしておりましたが・・・(爆)。

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