理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.253

オジサン再考

小林一広

つい少し前に年が明けたと思っていたら、はいもう2月になってしまいました。例年のことではありますが、立春を過ぎ三寒四温となると徐々にスギ花粉も飛び散りだします。そんな気温差の大きい今日この頃コラム読者の皆様に於かれましてはご清祥のことと存じます。

今年の流行語大賞に“あったかいんだから~~~”がノミネートできるか微妙な感じも致しておりますが、ものの見事に年が変わった途端に“ダメよ~~~、ダメダメ”を口にする人も激減しております。流行語の寿命は短いようです。

昨年6月にクリニックを移転させていただき既に7ヶ月が過ぎました。クリニックに於けます最重要課題とは、適切かつ最高の医療のご提供なのですが、ご来院頂いて受付から会計が終わって退出されるまでに、少しでも快適に院内でお過ごしいただけるように医療分野以外でも出来る限りの対応をすることは必要な案件かと思っております。

その一つにクリニックにいらっしゃる患者さんの待合に、当院では(どこのクリニックでもありがちではございますが)雑誌を置かせて頂いております。開院以来その雑誌は全て私の独断と偏見で購入しておりまして、時々行います院内のアンケート調査ではそれらに対する様々なご意見も頂戴し是正に努めさせて頂いております。

ご来院される方はほぼ男性ですから、置かせて頂く雑誌はいわゆる男性誌または比較的男性が興味を持つような類の物になります。皆さんもご想像に難くないところではメンズファッション、車関連、スポーツ全般、飲食関係、建築・インテリア類、毎月(または月に2回)テーマを変えて発刊される雑誌、といったものが中心になっています。

ただメンズファッション誌と申しましても、20~30歳代といった若者向けのものもあれば、中高年層をターゲットにしているもの、カジュアルな衣料が中心のものやスーツなど仕事で使う衣類が多いもの、といったように出来る限り多くの皆様の嗜好に対応できるような品揃えをしなくてはと心掛けております。

スポーツ誌ではどうしても来院される方々の年代がゴルフをされることが多いためゴルフ雑誌が多いのですが、最近では錦織君の活躍もあってかテニス雑誌のリクエストがアンケートに沢山ございまして先々月あたりから置くようにし始めました。

そのアンケートに「“釣り”雑誌を希望!」というものが意外とありましたので、早速当院の近所の大手ブックストアーに出向きましたところ、海釣りでも岸から釣るものと船に乗って出かけるもの、海ではなく川や湖で淡水魚を釣る目的のもの。それも渓流でのフライフィッシングとかルアーフィッシングなどあまりにも細かくその専門が雑誌別に分かれていたため、これは全てを網羅することは不可能との判断のもと釣り雑誌の設置は断念いたしました。釣りファンの方々スミマセン(泣)。 

そんなこんなで少しでも皆様のリクエストにお応えできるような雑誌を本屋さんで物色する日々でありますが、最近ふと気が付いたことがございます。いわゆる紙媒体がどんどんと減って雑誌の販売部数が減り、廃刊に追い込まれることが多い昨今、何故か目新しい男性誌がどんどんと創刊されているのであります。それも明らかに既存の雑誌がターゲットにしていた年齢層より、更に上の世代を狙っていることがハッキリ明確にわかる雑誌が殆どなのです。

確かに今や紙媒体をわざわざ購入して、それを熟読しようなんて世代は既にその年代にシフトしているからなのかもしれません。またそのようなものを見て、読んで、悩んで、それから商品を買おうなんて思うのは私(今年53歳になる予定)達世代あたりから上の年代になっているのでしょう。

音楽業界もCDが全然売れない時代になって久しいと聞きます。10代や20代は自分が気に入った曲だけをダウンロードして、アルバムを全曲そっくり買うようなことはしなくなっているのですね。(AKBの商売は聞き手が純粋に“曲”を買っているのではありませんからあれは全くの別物です)

ですから土曜日の深夜に細々続いているCDの売り上げによるランキングを発表するテレビ番組は意外と演歌が上位に来たりしていますが、演歌を聞く人たちはダウンロードなんて“出来ない”からCDを購入するわけで、それがただそのままランキングに反映となると、「売れているCD=流行っている音楽」なのかというと決してそうではないわけです。

物が巷に溢れかえってしまい、「今これが是が非でも何が何でもどうしても欲しい!!」なんて思う気持ちが若い人ほど希薄になっているのでしょうか?大学受験も浪人をする生徒がかなり減っているとも聞きます。

「取り敢えず行けるところがあればもうそれでいいじゃん」という感覚のようで、1年(またはそれ以上)遅れてでも絶対に入学したい大学がある人のほうが少なくなっているようなのです。これでは代ゼミの経営も傾くわけです。

確かにどこに入学するかよりも、入学してからどうするかの方が重要なことはわかっておりますが、“これ”がしたいから“そこ”に入学しなければならないんだという気持ちも大切ではないのでしょうか?

何もかもがスマートに便利にかっこ良くなることは悪いことではありませんが、時と場合と状況によっては、もっともっと泥臭くしないと物の本質まで辿り着けないことも沢山あるような気が2015年になってもしてしまうのは既にオジサンになってしまったからなのでしょうか・・・。

 

 

危険を承知で勝手に自らの意思で遠い国へ行って拉致される人達と、安全な場所に居たにもかかわらず理不尽に近い国に拉致されていった人達への、国やマスコミの扱いに対してオジサンは酷く矛盾を感じる今回の事件でした。

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