理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.254

Webラジオ

小林一広

暦の上では既に春となりましたが、そのあとから全国的にこの冬一番の寒波に見舞われております。その一方でスギ花粉は既に飛び始めているようで、小生も例年御用達の点鼻薬を今シーズンも使用開始と相成りましたが、コラム読書の皆様方に於かれましてはその後もお変わりなくご健勝のことと存じます。

今年になり国内外を問わず、一言で評すると“ムゴイ”と言える事件が立て続けに起こっております。海外は勿論イスラム国における人質事件であり、国内では理解に苦しむ短絡的ともいえる殺人事件です。

それも未成年や20代前半という若年者が加害者となっていることに、私は非常に後味の悪さを感じております。「人の命は地球よりも重い」ことに全くの異論はございません。今回のイスラム国への政府としての対応や、若い人たちのあまりにも安直な殺人行動に、その「人命」に多少なりとも関わる仕事を生業とする自分にとっては色々と考えさせられる2015年2月となってしまいました。

と、まあそんな血なまぐさいお話はパスさせて頂き、今回のコラムでは小生のラジオ番組について少々語らせて頂きます。毎回このコラムの最後に“ひっそり”と宣伝をさせて頂いております小生のWebラジオ番組も、なんだかんだと今年の6月で丸3年になってしまいます。

当初は私共の銀座のクリニックが中央通りを隔てて松屋銀座さんの向かいのビルにあり、このラジオ放送のプロデューサーがたまたま知り合いであったことから偶然冗談のようにDJの依頼があったのが事の始まりです。最初はてっきり地域のミニコミFM局位なのであろうと勝手な思い込みや、まあそんなに続くものでもあるまいという安易な考えから軽い気持ちでお引き受けしたのでございます。

快諾した後で話をよくよく聞いてみると、何でもインターネットでの配信をする番組であり、つまりインターネットが接続できる環境であれば世界中どこにいても生放送を聞くことが出来るというではありませんか!パリのカトリーヌも、モスクワのナターシャも、ニューヨークのアンナも同時に一緒に聞いてくれるわけですよ。ただし日本語が理解できることが前提ですが・・・(笑)

ではそこでどのような番組を放送しているのかと申しますと、殆どの時間はゲストにお招きした方に私とアシスタントの2名が色々とその方に質問をして、それぞれの御専門について語って頂くといった趣旨の番組であります。番組のタイトルが『ドクトル・コバの銀座の奥義』となっておりますので、主には銀座に関わりのある方々をお招きすることが殆どです。これまでも老舗のテーラーの代表さん、世界的にも名の知れているバーテンダーさん、銀座で文房具と言えば○△屋の社長さんといった本当に様々な業界の皆様にご登場いただきました。

そこで銀座ならではの逸話やエピソードなどをお話しいただくことわけですが、やはりこのような機会でもない限りお会い出来たり、お話をお聞かせ頂いたりすることが出来ないような人達に既に90名以上お会いできたこのご縁は、医療に携わるだけでは得られない大変貴重なものでございました。

そしてその番組内では私自身がその時のゲストや季節や気分などから、自前でCDを1枚持ち込んでその中から5曲を選んでおかけするようになっておりました。これも正直自分の限られたコレクションの中からですから、選ぶ作業も一つの楽しみでもありましたが、二度と同じアルバムは使用しないと自分自身にオープニング当初から縛りをかけていたこともあり、徐々にその選択が苦しくなりつつあるところのことでした。

そんな矢先に先月担当のディレクターが「実は諸事情によりこちらで勝手にアルバムを選んで放送中にかけることが2月から出来なくなりました・・・」との申し出を受けたのであります。要するに通常のテレビ番組や通常のAMやFMの放送ではそのような楽曲の2次使用に関する著作権の法律は確立されているそうなのです。

ところがこのWebラジオの世界にはまだそのあたりにおけるきちんと法的な部分で確立されたものがないため、むしろこれから我々がそういったものを確立させるためには、まずこちら側が現在のルールに準じた対応をしていないと申請もままならないということのようなのです。

素人がやっている週に1回の1時間30分の番組とはいえ、著作権はきちんと守らないといけない事は、今の時代に於いては当然といえば当然のことなのでしょう。さてさて小生の番組が終わるのと、このあたりの法整備が確立されるのとどちらが先になるのでしょうか・・・?

 

 

正直に申しますと、もう少し聴いていただきたい秘蔵アルバムはあったんですけどね~~~(泣)。

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