理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.100

祝100回

今回でこのコラムも何とか100回目を迎えることができました。これもひとえに多くの読者の皆様と、日々の診療をサポートしてくれるクリニックのスタッフの皆さん、これまた何らかのネタを随時勃発してくれる親愛なる家族のおかげと心より感謝しております。(ここのところオチが早いですか?)

実は以前にもご紹介させていただいたことがあるかもしれませんが、当院の元名誉院長で、現在関連病院のAACクリニック銀座の名誉院長であり、NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長の塩谷信幸先生のブログ(なので毎日更新)は何と先日1000回を突破して、めでたくスタッフからのお祝いの会が開催されたようです。

私がこのコラムを1000回突破できた(月2回で年間24回、あと900回ってことは約38年後)とすれば、きっとその頃にはまともな文章(今現在の文章も既に微妙ですけど)をPCに入力できる私でいられるかどうか、かなり怪しい気が自分自身もいたします。正直この世にいることからしてかなり厳しいかもしれません。そんなこんなでも止まるとこまでは何とか頑張りましょう!

止まると言えば、原油の高騰が止まりません。ガソリンなんて本当にとんでもない値段になっています。私が記憶する最初のオイルショックでは、国民がこぞってトイレットペーパーを買いに走っている姿がニュースになっていたように思います。昨今のウォシュレット普及の影響なのか、それとも日本国民も大人になったのか、今のところ大きな騒動にはなっておりませんが、よその国などでは既に漁師の人達のストや暴動が起こっていますからわが国でもそろそろ・・・。

その石油に代わる物としてバイオエタノールの精製が全世界中でヒートアップしております。皆さんは乗用車の燃料タンクを満タンにするだけのバイオエタノールには、人間1人が1年間に食べるだけの穀物の量が必要であることをご存知ですか?今年の末にはアメリカでは穀物耕地の約3割がバイオエタノール用の農地になってしまうとの事です。

このままでは燃料ではなく絶対的に食物として必要な穀物や、他に作らなくてはいけない食材までもがそちらに過剰に移行しているように思えて仕方がありません。最近の食糧価格の上昇はこれらの影響によるものがかなりの割合を占めています。先日横浜で開催されたアフリカ開発会議(TICAD:Tokyo
International Conference on African Development)では、地球規模の環境破壊問題解決よりも先に、アフリカの人達にとって生活できる環境を作ることの方が切実なことが白日の下に晒されているにもかかわらずですよ。結局今流行りの“エコ”とは先進国の“エゴ”の押し付けにしか思えません。

アメリカの元副大統領がなんだかんだ言ってみても、結局あの人の家は一般家庭の20倍位の電気を消費していたわけですからエコを語る資格などありません。バイオエタノールを精製する段階ですでにそれ相応のCO2が排出されるはずです。JRだって飛行機を使った出張よりも新幹線の方がエコだと言い出してみたり、何かこれ見よがしにエコを商売に絡める風潮は如何なものかと思ってしまいます。

アフリカと言えばその大地に眠っているレアメタルなどの資源をめぐる利権には、これまたちゃっかり中国という国はぬかりなく先行して関与しているようです。実際今でも我が国からも巨額なODAを受けておきながら、これではまるで「生活保護を支給してもらいつつ、一方ではちゃっかり会社勤めをして稼いでいる人」ではありませんか!例の餃子問題だっていつのまにやら・・・の感は否めません。

この地球上で生活していく以上は我が国も他国との関係は当然大切にしていかねばなりません。だから外交(外務省)はもう少しシャンとして欲しいものです。一方で国の中はどうかと言えば、後期高齢者医療制度などいわゆる「国民がより良く生きていくための制度の問題」や、一所懸命生きていてもいきなり理不尽な殺人事件に巻き込まれてしまうといった昨今の「異常な人間関係を生んでしまった教育や人間の成長に係る環境の問題」といった、国民一人一人が真剣に考えていかねばならない問題が山積みとなってきています。我が国得意の“棚上げ”はもう限界を迎えているでしょう。

今このようになった日本で日々生活をしていると、私が頭髪の医療に係わることになった当時「今日の生活や明日の命の心配をしている国々ではありえない医療だ。全くの平和ボケ日本の象徴!」と同じ精神科医である父親に罵倒されたことが心に沁みてきます。

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