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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.080 精神科医の力量

今年の4月から気象庁は気温が35℃以上になると「猛暑日」と定義することになったそうですが、全国的に猛暑お見舞い申し上げます。

さて今回も「見てしまったといえば、見ちゃったんですよね〜」シリーズ第二弾でございます。先日仕事帰りのかなり混雑した電車の中(もちろん今回も立ったまま!)で、おもむろにピルケースをバッグから取り出す中年男性一人。

そこにはパッと見ただけでは一体何種類のサプリメントが混在しているのかわからないような量で、その中からピックアップすること1種類、2種類、3種類目は3個か、4種類目は2カプセルで、5種類目はオイオイ・・・と、冬眠前ほっぺに必死でドングリを何個も詰め込むリスみたいにあっという間に口の中がサプリメントで一杯になりました。そこでお約束のミネラルウォーター(クリスタルガイザー500ml)を取り出してゴクゴクと飲み込んでいったわけでございます。

もし高齢者がそれだけのサプリメントを一気に飲んでしまったら、その量は必ずや誤嚥を起こすこと請け合いと言っても過言ではありませんでしたね〜。そして次にペットボトルに残った半分の水に、今度は何やら水溶性のサプリメント(?)を三つ四つにバキバキと割って投げ込んでフリフリすると、それはそれはと〜ってもきれいなオレンジ色のお水に早変わり。そちらも一気に飲み干してハイ終了!

そしたら今度はかなりぎゅうぎゅうの車内でノートブック型のパソコンを取り出して、もちろん立ったままで何やら真剣に覗き込んでお仕事の続きなのでしょうか?その表情は何とも言えず、う〜〜〜ん酔っていましたね。確かに酔っていた。酔っているって、それはお酒や電車にじゃなくて『自分に』酔いしれていました。

どう考えてもサプリメントなんて血圧や血糖をコントロールする薬とは違って、今飲まなければすぐ命にどうこうなるもんじゃ〜ござんせん。ですからお家に帰ってゆっくりと種類と数を確認しながら夕刊でも広げてノンビリ飲めばいいわけです。パソコンなんて本当にあの満員電車で立ってしなくてはいけないようならもう少し会社で残業してくりゃいいじゃないですか。そんな遅い時間でもなかったですし。

つまり『大勢の人前でこれだけのことを僕はやってるんだぁぁぁ』の自分に酔いしれていらっしゃるわけです。芸能人や政治家(今の安倍さんはヤバイな〜)には当然このタイプが多いと思われますが、スポーツ選手では引退した新庄選手あたりは典型的なこのタイプでしょう。

実のところ精神科の臨床現場には、おそらく一般の皆さんが思っていらっしゃるよりもかなり多い病名(診断名)が存在しているのでございます。「人格障害」なる診断名をご存知の方は多いと思いますが、実はこれにも“妄想性”とか“反社会性”とか“依存性”とか“演技性”とか“強迫性”とか、そして今回のケースに近いと思われる“自己愛性”人格障害なんてものまであるのです。

ここまで来たら「国民皆精神障害ぢゃないかぁぁぁ!」と思われる方も大勢いらっしゃるでは?はい、その通りなのです。ですから診断基準の手引きが1冊あれば、どんな横綱がいつお見えになられてもそれなりの診断書は作成できます。人格なんて10人いれば10人違って当たり前なのに、こんなに病名があるなんて不思議と思われるでしょう。じゃぁ本当にそれが病気だって言うのならどうやって治すんだ?とお尋ねいただいても、「私が教えていただきたい」というのが正直な回答です。

何度もこのコラムで言うようですが、精神科の臨床現場で一番大切なのは結局「誰が、何に困っているのか?」につきるのです。別に満員電車で一人悦に酔いしれてどれだけサプリメントをお飲みになろうと、周囲の人に迷惑が及ばなければあえて診断をつけて治療の開始を促すつもりは毛頭ございません。

精神科臨床医における本当の腕前(力量)とは、病気の本人自身はちっとも困っていなくても、家族や周囲の人たちが本当に困ってしまった状態を、いかに速やかに本人を治療へと移行させて、いかに本人を含めた皆々様が困らない状況にもっていけるかであると私は常日頃より思っておりますが如何でしょう。

 

精神科の診断基準の手引に「主婦」という診断名は・・・・誰か確立してくださいませんかぁぁぁ! でも誰が治療するの?

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