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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.084 医局制度の昨今

わがコラムにおいても最近の報道よろしく相撲関係ネタが続いておりましたが、これに乗じて“例の”大横綱もドサクサに紛れて「今なら帰国できる!」と虎視眈々とその隙を狙っているように思える今日この頃です。

少し前に世界選手権のあった柔道と言い、今回の大相撲と言い、我が国の古式床しいお家芸的なものがどうも存続の危機を迎えているようでございます。理由はもちろん色々あると思いますが、特にその中でも大きな要因は、選手(力士)の育成に関することは誰の目にも明らかです。実はこの事こそ「昨今における地方の医者不足や小児科・産婦人科の医者不足と同じ現象なのである!」と私が言ったら皆さんは不思議に思われますか?

相撲部屋の世界において親方とは絶対的な存在だそうです。これは“白い巨塔”でおなじみ医学部における各科の主任教授がこれにあたります。その主任教授をピラミッドの頂点として下は研修医まで、つまり親方を頂点として(高砂部屋は横綱の方が親方より上のようですが)序ノ口(ちゃんこ番?)までが序列をなしております。

今年度から「助教授」が「准教授」と呼び方が変わったのも、ただ単に教授を “助ける” (色々な意味を含めて)のが仕事ではない事、つまり「教授の腰巾着にならなくてもいいのだよ」というお墨付きを文科省が鮮明にしたことのようですが実態はさて・・・。

ですから教授が一言「わが医局に関連の○×病院に医者が足りないんだけどなぁ〜・・・」と言えば、よほどのことがない限りその病院には医局から医者が派遣されていました。良くも悪くもこのシステム(=医局制度)が機能している間は、へき地医療の医者不足も今ほど深刻なものになっていなかったのです。

ところがこのシステムを崩壊させたのは数年前から開始となった「スーパー・ローテーション制度」なのであります。これによって卒後2年間“医師として”主要な診療科目を勤務(各科を数ヶ月毎のローテーション)することが義務付けられました。大学病院で治療や入院された方々はご存知だと思いますが、病院内を学生が臨床実習として徘徊しますが、あれはあくまでも“学生の実習”であり医療行為は基本的に行えません。

そんな連中が国家試験に受かったからといって直ぐに一人前の治療ができるかと言えば、臨床経験がない以上は当面は机上の空論でのお仕事になってしまいます。ですから我々が医師になって働き始めた時代は、国家試験が3月に行われて5月に合格発表があって6月から勤務することが多かったので、6〜7月の大学病院は受診することを敬遠される人が多かったと言う話もあながち嘘ではありません。

当時の多くの大学病院は研修医の月給は4〜5万円(私の勤務した大学病院はそんなことありませんでしたが)で、それでもってほぼ毎日フルタイムで働かせるわけですから、これも立派な“かわいがり”といえば確かにそうとれるでしょう。しかし当時はそこで働く研修医は将来その医局や大学病院を担ってくれる予定の医師達ですから、諸先輩医師達による厳しい指導の中に当然愛情も十分あったはずです。実際ありました。

ところが2年間は大学病院に限らず色々な病院を選択して、ある意味自由に就職活動(色々な相撲部屋に仮入門して、様子を窺ってから自分がどの部屋に入るかを決める)をしながら、それなりの給料をもらって働くわけですから、指導する側もされる側もキツネとタヌキの騙し合い的な関係になる可能性もあるのです。つまり相撲部屋(=医局)の師匠(=教授)や兄弟子(=諸先輩医師)と新弟子(=研修医)の間には、信頼関係も成長を見届ける愛情も構築されにくくなったと言えるのです。

その結果2年の就職活動によって学生実習では見えなかった嫌な部分も見えてしまい、大学の医局には若い医師が残らなくなり、それでなくても医師が不足して激務となっている小児科・産婦人科にはますます入局者は減り、“部屋”から脱走する奴も当然出てくるわけです。

まさか主任教授がビール瓶で殴ったりはしないでしょうけど、我が国の医療現場ではこのような負のスパイラルが続いているわけで、まさにこの“貧すりゃ鈍する
”の典型パターンが、我が国の医療事情を悪い方へ悪い方へ導いている事に東大を出た厚労省のお役人は気が付いているのでしょうか?

中学を出て相撲しかとったことのない人間だけで協会の理事なんてまともに務めることができるのか?なんて陰口をたたくマスコミもいましたが、結局「相撲部屋」も「医局制度」も学歴なんか“そんなの関係ね〜”でもって五十歩百歩なわけですね。

 

私は“部屋”ではなくて“家”で「かわいがり」を受けながら、脱走する日を虎視眈々と狙う毎日ですから・・・。(だからビールは缶で飲んでますってば!あっ、家庭で起きるときはワインでした。こりゃ瓶だわ。)

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