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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.172 軽躁状態

関東地方も例年より早く梅雨明けし、大本営発表の「節電、節電」をあざ笑うかのような猛暑が昨年同様に続いております。コラム読者の皆様は28℃の呪縛に悶々としながらも、日々熱中症対策に勤しんでおられることと存じます。お元気ですかぁぁぁ!暑中お見舞い申し上げます。

世間のいたるところで「現在の電力使用率●△%」と表示されるのを目にすると、「夏休みの宿題は大丈夫か?出来ているのか?本当か?」と顔を合わせるたびに1日中親から連呼されて辟易する小学生のような気分に皆さんはなっていたりしませんか?

逆に童話にある“オオカミ少年”のような感じで、「停電するぞ、停電するぞ、みんな困ってしまってワンワンワワンになるぞ!」という、お上や東電の脅しが果たしてこの夏を通して最後まで緊張感を維持させる事が可能かどうかも私としては心配になっております。

“郵政民営化”で延々政権維持を成し遂げた小泉さんのマネごとを、菅さんは“脱原発”でやれると踏んでの発言なのか真意は判りかねますが、“菅邸”内を振り回すだけ振り回して唯我独尊状態での連日における全くの根回しなし発言には、まあ人間突き抜ける所を突き抜けてあれだけ面の皮が分厚くなってしまったら、それはそれである意味賞賛に値することなのかもしれません。

そんな根回しなしの爆弾発言と言えば、数日間で復興担当大臣を自爆テロのように辞職なさった松本さんは“実は軽躁状態だった!”と報道されておりました。入院先(九大病院)の主治医のコメントもあったようですから、ほぼ確定診断で間違いないものと思います(信じます)。

あのような状況(任命拒否をことごとく連発され誰もなってくれる人がいなくて、いわば菅さんから無茶ぶりのような感じで急に就任となった状況の事です)が引き金になって、躁病なりうつ病を発症する事が医学的に起こりうるかと尋ねられたら、場末の一精神科医と致しましては「可能性は十分あります」とお答えいたします。

彼の病前の性格や、人となりを一切知りませんから例の知事室での発言だけでの確定診断は不可能ですが、本当に発症した上での言動であるとすると「症状」がそうさせてしまったわけですから同情の余地はあります。

まあマスコミも「軽躁状態」としたところがミソで、「躁病」を発症と言う事になればこれまで好き勝手に報道したマスコミの立場が苦しくなります。事実精神疾患が存在するのであればその言動には責任能力の有無を問われることになりますから。

しかし本人にしても精神疾患を疑って入院加療をした事を公にするという事は、政治家としての今後の議員生命にも影響しそうな重大な問題となりはしないでしょうか。それをあえて九州大学の精神科教授を引っ張り出してまでのコメント発表と言う事は、今回の件が本人にとっても余ほどの事であったのかもしれません。

常々私は政治家や音楽・芸能関係の方々は軽躁状態くらいでないと人を惹きつけるパフォーマンスなんて不可能なお仕事だと思っております。ですから今回の前大臣は恐らく“軽躁状態”ではなく、「躁病レベル」の状態になってしまいあそこまでの発言に至ったのではないかと推測するのです。ですからどうしても入院治療が必要だったのでしょう。

自分の臨床経験から申しますと、突き抜けてしまった躁病の患者さんは家族を含め周囲の人たちは本当にその対応に苦慮します。まずうつ病と違って患者さん自身に“病識”が存在しないことが殆どです。つまり病識がないということは、直ちに精神科的な治療が必要であることを全く本人が自覚していないということですから医療機関に受診するまでが大変なのです。

典型的な躁状態とは、不眠不休でも全く平気、多弁で多動で常に高揚しています。食欲もかなりあるにもかかわらず運動量がそれをオーバーして逆に体重減少も認めます。世界は常に自分中心に回っている思考内容ですから周囲に対する思慮は微塵も認められません。まさにあの知事室の言動はその通りですよね。ビンゴ〜!

ここからは私の勝手な思い込みですが、おそらく九大病院の精神科を受診する時に、家族も必死の思いで同伴しつつ、当の本人はサングラスをかけたまま「俺を精神病人扱いするのかぁぁぁ!!俺を入院させた医者は終わりだぁぁぁ!!」と絶叫して大立ち回りがあったとしても全然おかしくないものと思われますけど・・・。

まあそれだけ3月11日の震災以降、多くの人たちがギリギリの精神状態でそれぞれの任務に就いておられることは間違いないのでしょうが、それを思うとしつこいようですが菅さんのあの神経の図太さは本当に立派のものと言えましょう。

 

私だって家に帰って何を言われようとも、菅さんのような図太い神経でいられたらと・・・つくづく思う平成23年盛夏でございます。

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