理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.66

『テレビドラマ2024』

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東京では例年よりも2週間早く春一番が吹いて、H3ロケットも無事に打ち上げに成功し、日経平均株価が史上最高値を付けて、富士急ハイランドの絶叫マシン以上のアップダウンを痛感する三寒四温の2月が終わってしまいました。

株なんてものを相変わらず生涯一度も売ったことも買ったこともない私ですが、この歳でNISAなんて始めたところで、少しは増えたかな~と思う頃にはこの世にいるかどうかもわかりかせんので開始する気も起きておりません。

なんでも最近では文章の最後に『。』がついていると、威圧的に感じてしまうという若い人たちが増殖中との事ですが、このコラムもそうするとZ世代の皆様方には威圧だらけのパワハラコラムという事になってしまうのでしょうかね?

政倫審なんて、どうせ本当の事を話さない人たちを集めて話をさせたところで、オープンにしてもクローズドにしても結局本当の事なんて話す気はないのだから、やったところで何の意味もない会のように思えます。ただ世間的に晒し者になるかならないかの印象だけの問題で、特に罪が問えるわけではありませんから正直茶番と言えばそれまでです。岸田さんが出席して何を語るのか、これで多少でも支持率が回復するとでも思っているのか、党内のリーダーシップを誇示できるとでも思っているのか全く訳が分かりません。

閑話休題

さてここ最近私がはまっているテレビドラマと言えば、昨年は「VIVANT」でしたが、今シーズンは「不適切にもほどがある」に見入っておりまして、昭和を生き抜いたオヤジにはチョッと刺さる内容のドラマと言えましょう。内容的には1986年の中学校教師がタイムスリップして、2024年にやってきてその行ったり来たりで昭和と令和のはざまで繰り広げる世代間のギャップをとらえたドラマです。

昭和に実際に自身が身をもって体験してきたことを懐かしく振り返りながら、今現在との乖離に何とも言えない気持ちになるわけです。確かに昭和のあの時代にあったすべての事が正しいとは思いませんし、それを今にもってきても理不尽極まりない事も多々あるのはわかります。とは言え、今の時代に現実に日々行われていることが一番正しくて真っ当なのかと問われたら、何か一言口を開きたくなるのはそれが昭和オヤジのノスタルジーであろうかと・・・。

ストーリーの展開も映画で言うと昔なら「ウエストサイドストーリ」、最近なら「ラ・ラ・ランド」みたいに途中でミュージカルチックな、そしてこれがまた聴けば昭和に流行った“あの曲”をオマージュして作ったような歌が面白おかしく懐かしく登場して見入ってしまうのでございます。大河ドラマは消化不良に終わりましたが、やはり宮藤官九郎さんは天才ですな。漫画の原作を勝手にいじり倒して無理やり作り上げる他局のドラマとはレベルが違います。

昔のテレビドラマと言えばオリジナルの脚本、百歩譲って小説が原作で脚本が作られるものが殆どでした。それが最近は漫画が原作のものが増えてきて、それが先日からの日テレ、脚本家、小学館、原作者を巻き込んだ騒動に発展しているわけでございます。どうしても小説までですとそこに映像や絵は存在しませんから、作る側も見る側もビジュアルに訴えるものとしてはオリジナルという事になります。

しかし漫画が原作となると既に立派な絵コンテのような物が先に存在して出来上がっているわけですから、後追いで製作した映像とはどうしても比較されてしまうのは仕方のない事です。最近は視聴率が取れないテレビ局側が少しでも視聴率を取りたいがために、既にそこそこで人気のある漫画をドラマ化すれば、大きく外してしまう事は避けられるという安易な思いから、てっきり平身低頭して漫画の原作者の先生にお願いしてすり寄って制作をしているものだと私は思っておりました。

ところがどうも様々な分野の方々にこの件を問うてみましたところ、どうもそんなことは全く無くて、このような場合テレビ局側が「こっちが使ってやってるんだからな!!」的な対応をすることが殆どだそうなのです。未だにマスコミの王様はテレビの地上波だと思って仕事をしている輩が殆どのようで、原作者側や発行元がどれだけオリジナリティーを大切にしていようと「作っているのはこっちなんだから四の五の言うな!!」になることが(多少減ってきたとはいえ)当たり前の世界だそうです。

制作予算も削られて、働き方改革でスタッフも減らされて、制作側もアップアップなのかもしれませんが、そういう時こそテレビ局も出演者も出版社も原作者も一丸となって知恵を絞って、より良い作品を作りましょうという流れにはなれないようでございます。定時になったら「ハイ、私時間なのでこれで帰ります」といって全ての仕事を中断して、「あとは次の人に任せますのでさようなら」と言い残して皆が帰ってしまう職場が果たして本当に充実した職場と言って良いものなのか?本当に良い仕事ができる環境と胸を張っていえるのか?

何もかもを杓子定規に決めつけてキッチリとすることは、車で言えば『アソビの無いハンドル』のように思えて、これですべて安全運転が可能かと言えばそれは違うのではないかと昭和のオヤジは思います。でもそれを言えばZ世代は「車の運転なんて全自動になって人が運転なんてしなくなるのにおっさん何言ってんの」と冷た~~く返されるのが関の山なのでしょうかね。人が仕事をしなくなることが、人にとって本当に幸せなことなのか、冷静に落ち着いて考える必要はあると昭和のオヤジはささやかながら抵抗を試みる2024年早春でございます。

 

 

さてこれで脱稿を・・・、と思っているところに大谷翔平君の電撃的な結婚報道が!!世界中の女性たちからの悲壮な叫びが聞こえてきましたぁぁぁ。こりゃ~~~羽生君どころの騒ぎじゃすまないぞ~~~(@ ̄□ ̄@;)!!

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