理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.52

『チャットGPT』

ブログメインタイトル

新年度がスタートし新型コロナもやっと落ち着いてきて、通勤での行き帰りの電車の込み具合が例年通りの4月に戻っております。3年間このような景色を全く見ることが無かったので、まだ完全に戻り切れていないのかもしれませんが、こんなに人って電車に乗っていましたっけ?と久方ぶりの現状に驚いている有様でございます。さてコラム読者の皆様に於かれましては、首尾よく2023年度のスタートダッシュを切ることが出来ましたでしょうか?

流行語大賞予言を売りとしております小林としましては、少し早いかもしれませんが「チャットGPT」は今年の流行語大賞に必ずノミネートされるとここに宣言をさせて頂きます。実はこのコラムも下書きはチャットGPTに最近は制作してもらっているわけ、ないでしょ~~~!!でもこれまでの全てのコラムをAIに叩き込めば、この程度の文章なんてあっという間に書き上げるのかもしれませんが・・・。

そこでこいつをこれからの教育現場ではどのように取り扱う事が良いのか(正しいのか)を色々な人たちが論議しています。先日個人情報の保護がキチンとなされていないという理由で、イタリアは使用を一時禁止にしたりもしておりました。正直昨今におけるAIの発達速度には、それを利用するはずの人間が追いつけなくなってしまっている感が一部あるように思えます。

私も今のところこれをまだきちんと使ってみたことがないため、一体どれだけ凄くてどれだけ便利であるかを自分の肌で感じられてはおりません。何か今まで必死に時間をかけてやっていたことが、かなり時間を短縮できて制作のストレスも軽減できそうな物のような気はしています。つまり一言で言えば『楽をすることが出来る』に尽きるわけです。どうしても人は楽な方へ楽な方へと流れるのが常ですから、これはもうこんなものが出てくれば受け入れざるを得ないでしょう。

ただその論議の中では一部の方々から「若いうちの苦労は買ってでもしろ!!」という、時と場合によっては明らかに今の時代“パワハラ発言”と取られてしまいそうな概念でもってこのチャットGPTの使用を許可しないと凄んでくる方々も少なくありません。確かに人間にはある一定の期間は成長をする(しなくてはいけない)年代がございます。この期間にある程度の鍛錬なりトレーニングをしておかないと正しい成長が出来なくなると危惧しておられるようです。

確かに生まれながらにして超一流のアスリートは存在しませんから、勿論天賦の才能に併せてのたゆまぬトレーニングや努力の結果として、今現在大谷君は大活躍をしているのですから、チャットGPTがその「たゆまぬ・・・」の部分を蔑ろにする、人の成長を妨げる悪いものになってしまう、と断言しておられるのかと思います。果たして本当にそうなってしまうのでしょうか?

人間の歴史において過去には想像もしていなかった夢のようなとんでもないものが発明されて、そして実用化されてきた例は数えきれないほどあります。今クリニックの窓から外に目を向ければ、道路には車が走っており、線路には新幹線が走っています。では生まれながらにこれらを使う生活をしたからといって、これらが無い時代の人達と比較して現代の人達の方が、明らかに歩行能力が劣っているかと言えばそんなことはないでしょう。子供たちの運動能力の低下傾向は、車や電車に乗るからではなく、外で走ったり遊んだりする場所や機会が減らされているからのはずです。

移動で言えば車や電車や飛行機の利用でその所要時間を大幅に短縮することが出来たからと言って、ではそれらが無い時代の人より楽な生活をしているかと言えば、その短縮された時間に別の要件や案件が詰め込まれてしまい、睡眠時間や食事の時間を長くとれているかと言えば逆に短くさせられてはいないでしょうか?だからと言って江戸時代の侍も今の時代の公務員も、“1日は24時間”という使える時間の長さは全く変わっていませんし、これからも変わりません。

『便利』になるという事は一瞬幸せになるような気がするだけで、結果的にその便利になったところに次の『不便』がちゃんと押し寄せて来るという歴史の繰り返しは、これからも永遠に続いて行くのでしょうね。

 

 

さて一つ告知をさせて頂きますが、4月3日より当方のクリニック名が『Dクリニック東京』から『D-ISMクリニック東京』へ変更となりました。“ディズム”と読んでください。1999年に『城西クリニック』という名称で産声を上げましたが、今回で2回目の名称変更でございます。これにつきまして開院の時からクリニック名の決定に関して、実は私は殆どかかわっておりませんで、今回の変更も知らない間に決まってしまっていたといった感じです(笑)。

医療というものはその中身が最も大切であり、それに付随するネーミングは確かに何かのインパクトを与えるとか、コマーシャル的な戦略としては重要なのかもしれませんが、最初の取っ掛かりのところからクリニック名に関しましてはそんなかかわりであったため、良くも悪くも変な思い入れや愛着のようなものもなくここまで来てしまいました。クリニック関係者一同でこれが良いのではないかという事で出た結果なのであれば、院長でもなくなった今は黙ってそれに従う流れでおります。ハイ!

新CM公開中! 薄毛治療を相談する
WEB予約

ご予約/お問合せ

頭髪治療・
メンズヘルス