理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.63

『と言われれば・・・』

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今年の流行語大賞は予想通り『アレ(A.R.E.)』に決定いたしました。そしてついに大谷選手はドジャースへ移籍が決まり、旧ジャニーズはSTARTO ENTERTAINMENTというへんてこな名前で再スタートをし、安倍派の一部議員は背筋が凍る年末を迎えておられます。そんな2023年の年の瀬となっておりますが、コラム読者の皆様におかれましてはお変わりなく健やかにお過ごしのことと存じます。

まあ今回のコラムは大谷選手の去就が決まらないことにはアップ出来ないと思っておりましたため、このような中途半端な日時の更新となってしまい申し訳ございませんでした。まあ当初からドジャースは本命視されていたわけですし、そこのチームドクターが執刀医ですから、やはり彼にとっても一番安心なチームなのではないでしょうか。

勝手な推測ですが再手術を決めたあたりから彼の心は既に決まっていたものを、代理人が「翔平の気持ちは分かったから、絶対悪いようにはしないので、ここは俺にすべてを任せてくれ」と説き伏せて、出来る限りの高値を引き出すことに時間を要してしまったのではないかと・・・。まあそれが代理人の仕事であり、そうすることが彼の高収入へと繋がっていくわけですから仕方がないことと言われればそれまでですけど。

大谷選手の去就決定以上に時間を要したような気がする旧ジャニーズの新しい会社の社名ですが、ふたを開けてみたら上記のとおりです。「ファンの皆様からの一般公募で決めたい」みたいなことを当初から言っていたのですから、どちらにお住まいの誰さんのご意見を採用いたしましたぁぁぁ!!位の発表があっても・・・と思ったりしましたが、そんなことをしたらこのネーミングにアンチは絶対に存在しますから、個人情報を晒された人の生命が脅かされる可能性もありそうな気がします。やめておいた方が賢明でしょう。

なんでも「スターとエンターテインメント」という意味があって、STARTにわざわざOを付けた造語にしたそうですが、これ本当に一般公募の中にあった名前なのでしょうかね~~~?ある筋から「THE NEEDS(ザ・ニーズ)」とか、どうしても“ジャニーズ”の痕跡を残したい一心の応募名もあったとか聞きましたけど、アイドルをスターにまで育て上げてからエンタメ業界を牛耳ってやりますという勢いの表れなのかと言われればそれまでですけど。

最後に国会議員のパー券のキックバック問題ですが、国会議員という職業は何かとお金が必要なお仕事なのか、ただ単にお金が欲しい守銭奴たちが多いのか、この手のお金にまつわるお話は昔から変わっていないような気がします。おそらくこの件も最終的には間違いなく「秘書が勝手にやっていたので、自身は窺い知れないことでございました」と言い出してトカゲのしっぽ切りのようなことをしだすのではないかと思います。

しかし近年においては、それだけご主人様に忠義を尽くす秘書ばかりなのかと言えば、ちゃっかり文春あたりにその辺の裏情報をリークして、年明けには自民党は大炎上してしまい、もう総選挙なんて言っている場合ではなくなりそうな気がしてきました。岸田さんからすれば最大派閥の安倍派が解体して総崩れしてくれた方が、自分のやりやすいようにできるところもあったのかもしれませんが、自分の所属する自民党としての傷の方が大きくて、返り血を浴びて巻き添えを食らう可能性の方が高いかと。旧態依然とした政治手法にメスを入れられずに、自分たちもやってきた同じ穴の狢と言われればそれまでですけど。

といったような2023年もあと少しで終わろうとしております。今年1年を振り返りまして、我々のクリニックにおいては多くの同業他社の進出に正直びっくりする部分もございました。まあライバルが増えてお互いが切磋琢磨してこの業界がより良い方向へと進んでくれれば、それは患者さんにとっても良い事であろうと思います。しかしコロナ禍に於いて色々な仕事の仕方が誕生して、それが定着してしまうといった流れから我々の医療にもオンライン診療が定着しつつあります。

但し診断や診察に安全性や確実性が担保され、リモートによって引き起こされる危険性が認められない体制で患者さんとの信頼関係が確立した上で対峙できることが必要十分条件です。ところがあまりにも利便性だけが前面に出てしまい、誤解を恐れずに言うと「安かろう悪かろう」の医療になってしまっている施設もあるのではないかと思うのです。我々医療従事者が患者さんに『手当をする』という事は、キチンとしっかりと自らの手を患者さんに当てて診察を行い、診断をしたうえで治療を施すことなのであります。

最初(初診)から自らの手を当てることを拒絶してしまった医療とは果たして患者さんにとってきちんと責任を負う事の出来る医療なのでしょうか?何事も便利な方、楽な方に流れてしまうのは致し方がない部分かもしれませんが、最後の最後にどうしてもそこだけは省略してしまってはいけないものっていつの時代にもどこの世界にもあるような気がします。

 

 

「手当」ではなく「お手当」をお願いするのは、パパ活をする港区女子と言われればそれまでですけど・・・。

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