理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.016

『総裁選とパワハラ』

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毎年のことですがこの頃になると自宅から最寄りの駅までの道が、数日間だけ金木犀の香りで包まれるようになります。特に飼っているわけでもなく、ご招待しているわけでもありませんが、家の周囲ではこの頃になると虫がやって来て穏やかな音を奏でてくれます。コロナ禍に日々右往左往する人間達とは違って、こういった季節感は全く影響を受けることのない自然界の凄いところと感心しきりの今日この頃でございます。

その右往左往する代表選手としての菅総理は、過日には「五輪をやめるのは一番簡単なこと、楽なことだ・・・」と力強く言い切ってオリ・パラを強行したくせに、その“一番簡単で楽な方法”とやらを自らいきなり行使して総理大臣をやめることにされました。「地位が人を作る」という事を言いますけど、彼ほど地位で馬脚を現した政治家はいないのではないでしょうかね。

でもって次の自民党総裁を誰にするか、この後に控えた総選挙の顔になってくれる人でないと、自民党の議員さん方は困ってしまうようで、これまたなりたての新人から足元怪しいご隠居までが右往左往しているご様子です。そして何をしたいのだか、何を言いたいのだか、何を考えているのだか、いつまでたっても煮え切らない石破さんは、既に機を逸してしまった感はありありです。

万が一この人達のどちらかがなってしまったら、東京都知事が間違いなく120%「キィーーーーーーッ」と大絶叫する、我が国初の女性総裁を目指しておられるお二人様です。奈良のおばさまはこれまでと打って変わって(恐らくブレインからきつく注意されているのだと思いますが)、必死で関西弁を封印してしゃべっておられます。一方の推薦人集めに奔走のおばさまは、「ファーストハズバンドが元暴力的自由業の人ではどうなのよ・・・」という噂が相も変わらず付きまとって話が進展しません。

そんな中で森高さんには、♬誰かが総裁にな~~~っても、コロナは消えないわぁぁぁ♪と歌っていただきながら、取り敢えず自民党員以外の人達は事の行く末を見守るしかないわけですよね。そんな直前に控えた天下分け目の戦を前にしても、野党はと言えばいつもながらの敵の揚げ足取りで政権交代目指すという、これまたいつもながらのメンバーが口にしていても、国民には全く響いては来ないことぐらいいい加減気が付けよ!!と言いたくもなります。

これから年末にかけて我が国のかじ取り役の船頭が変わってしまうわけですが、このコロナ禍の荒海を我が日本丸はどのように進んで行くのでしょうか?押し寄せる荒波に振り落とされることの無いように、しっかり冷静に本物の船頭に“なれる”人を見極めていく必要は十分ございます。そう言えば広島のおじさんがもう一人立候補していましたが、良くも悪くも、栄養にも毒にもなりそうもないので、今回のコラムでは割愛させていただきました(笑)。

その船頭に只今のところ一番近いと目されているのが、現在のコロナ対策担当大臣であります。この方は確かにこれまでの総理大臣とは違った風を吹かせてくれそうな雰囲気は持っておられますが、最近のマスコミにはパワハラ疑惑が取り出たされていて、これまでの記者会見等を想起すれば“火の無い所に煙は・・・”の感は否めません。まあこの『パワハラ』ってやつが昨今の世の中では非常に扱いづらいものの一つであることも間違いありませんよね。

仕事でもなんでも人と人が必死になって物事に取り組んでいたら、考え方や進め方に違いが出るのは当然で、お互いが真剣であればあるほど論戦となったり、時には言い合いになったりすることは当たり前の事だと思います。ただここにいつの時代も地位的な上下関係は存在し、その力関係からパワハラを訴えられてしまう事が最近の常です。

基本的には両者における言った言わない、やったやらないのお話なので、最後は当事者がそれをどう受け止めたかどうかのことになります。よく“怒る”と“叱る”は似て非なるものと言われます。ほぼ一方的に感情をぶつけて言葉を発するのが怒る。一方で相手のことをしっかりと思いやったうえで言葉を発するのが叱る。という違いなのかと私は理解しております。
ただ単に理不尽な怒りをぶつけられたら受ける側はパワハラだと訴え、きちんと叱られる理由を理解して受ける側がそのようにとらえればそこにパワハラは発生しないのではないかと思います。そこでパワハラであるかどうかの違いを明確にするキーワードのひとつは『情』という単語だと私は思うのであります。

つまり発する言葉の裏側にしっかりと “愛情”が存在しているのか?接し方に“温(恩)情”をもっているか?お互いが正しい“情報”を共有出来ているか?相手にちゃんとした“情熱”は伝わっているか?少なくともこれくらいの『情』が揃えば、まずパワハラと言う言葉は出てこないはずだと思いますが如何でしょうか?

生まれ育った環境(昨今の若者は「親ガチャ」と呼ぶそうな)、時代背景、思想信条、etc.一人一人が皆異なるわけですから、お互いがどこかで折り合いをつけなければ、常に全員が満場一致で話が進むことはあり得ないわけです。一昔前なら多少は力ずくで何とか出来ていたことも、今の時代はそうはいかなくなっているのが実情といえるでしょう。

とはいうものの、あの昭和の戦時中の海軍大将が既に「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、誉めてやらねば、人は動かじ」と言っていたわけですから、いつの時代においてもチームワークで仕事を首尾よく進めていく上では、やはりパワハラは「百害あって一利なし」と言えるのではないでしょうか。次なる日本のヒーローが果たしてこのようなことを周囲のスタッフからは決して訴えられないことを心から祈るばかりであります。さ~~~てお手並み拝見と致しましょう。

 

 

そこで昭和生まれのオヤジのヒーローと言えば、勿論『あしたのジョー』なのですけどね(苦笑)

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