神経再生医療×同時刺激・リハビリ
幹細胞は、さまざまな組織や細胞に分化する能力を持ち、その治癒力は多くの期待を集めています。
当クリニックでは、患者様ご自身の細胞から採取した間葉系幹細胞を用いた治療を提供しています。
この治療は、加齢に伴うさまざまな身体症状に対しても効果が期待されており、特に従来の治療で十分な改善が見られなかった方にとって、有力な新しい選択肢となる可能性があります。
幹細胞投与時には、患者様一人ひとりの症状や状態に合わせたリハビリテーションを同時に行うことで、治療効果を最大限に引き出し、健康を再び取り戻すサポートをいたします。
幹細胞は、私たちの体の修復と再生を担う重要な細胞ですが、その数は加齢とともに大幅に減少し、例えば、骨髄中の組織幹細胞の数は80代になると、新生児に比べ1/200〜1/700まで減少します。
幹細胞の数が減ると、新しい細胞を作り出す力が弱まり、身体の修復能力が低下するため、病気や怪我からの回復が遅れる原因となります。
幹細胞の数が減少することは、加齢に伴う健康リスクの一因となっているのです。
長期間続く痛みを改善したい
脳疾患・心疾患予防をしたい
全身の組織・機能の回復力を高めたい
筋肉の痛みやしびれを治したい
鎮痛剤の使用をやめたい
慢性的な体調不良を改善したい
身体の回復力を高めたい
老化の進行を遅らせたい
現在、実用化されている再生医療としては、体性幹細胞の再生医療です。
体性幹細胞は、もともと私たちの体の中に存在し、死んだ細胞や損傷した組織の再生を行う重要な役割を果たしています。
体性幹細胞を用いた治療は、安全性と倫理面での問題が少なく、30年以上の臨床実績があり、再生医療分野での応用が進んでいます。
体性幹細胞 | IPS細胞 | ES細胞 | |
---|---|---|---|
由来 | 体内に存在 | 胚から人口的に作成 | 体細胞から人口的に作成 |
自家or他家 | 自家 | 他家、自家 | 他家 |
拒絶反応 | ほぼなし | 可能性は低い | 可能性がある |
能力 | 筋肉・骨・脂肪・肌などに分化 | 万能細胞 | 万能細胞 |
課題 | 特になし | 腫瘍形成の懸念 | 腫瘍形成の懸念 |
当院では、第二種 再生医療等提供計画(治療)である、幹細胞点滴療法を用いた再生医療を提供しています。この治療は、患者様ご自身の細胞から採取した間葉系幹細胞を活用するものです。
間葉系幹細胞は「自己複製能力」と「分化能力」という2つの重要な特性を持ち、特定の細胞に変化することができます。
採取した幹細胞は、特別な環境下で増殖させた後、適切な状態に調整され、点滴などにより、患者様に投与されます。
大量に投与された幹細胞は、損傷した組織へ移動し、組織の修復や再生を促進します。
また、これらの細胞は免疫調整作用や抗炎症作用も持っており、炎症を抑えることで組織の修復をさらにサポートします。
このようなメカニズムで、幹細胞の投与は身体の自然な治癒力を引き出します。
「リニューロ®」は、再生医療と最先端の患部への刺激とリハビリテーションを組み合わせた治療アプローチです。
幹細胞を体内に投与することで、身体の自然な治癒力を高め、そのタイミングで同時刺激・リハビリを実施します。
幹細胞には、治療が必要な部位に自然に集まる「ホーミング現象」という特性があり、これにより幹細胞が血液を介して特定の損傷部位に集まり、修復や再生を促すことが知られています。
さらに、集中的な刺激やリハビリを行うことで、損傷した部分の周囲の血流が約30%増加することが確認されています。
リニューロ®では、患者様一人ひとりの症状や状態に合わせて、専門セラピストが個別のリハビリプランを作成します。
人は日常生活の中で、怪我や火傷、頭痛などさまざまな痛みを経験します。
特に、特定の疾患が原因で持続する痛みを「慢性疼痛」と呼び、長期間にわたり一定の痛みが続くことが特徴です。
しかし、現行の治療法では痛みを十分に緩和できていないのが現状です。
幹細胞治療は、損傷した部位に自然に集まりやすい性質に加え、抗炎症作用や免疫調節効果があるため、疼痛緩和に有効であるとする研究結果が近年増えつつあります。
幹細胞を慢性疼痛に悩む患者様に投与することで、痛みの軽減、または消失するための効果促進を目指します。
提供する再生医療等 | 慢性疼痛に対する自己脂肪由来幹細胞による治療 |
---|---|
再生医療等の分類 | 第二種 |
再生医療等提供計画の計画番号 | PB324101 |
対象疾患 | 慢性疼痛 |
幹細胞の投与個数 | 5,000万個~2億個 |
治療等のリスク・副作用 | 《脂肪採取時》 脂肪細胞採取部位(腹部等)の発赤、腫脹、一過性色素沈着、皮膚違和感、乾燥、凹凸、多くは、時間の経過とともに改善します。 《投与時》 可能性のある有害事象として、アレルギー反応、腫れ、呼吸困難、肝臓または腎臓の障害 |
当院は完全予約制となっております。また、診療のご予約前に、専門スタッフが事前にお話を伺う仕組みを導入しています。
お電話、または予約フォームより、ご連絡ください。
ご予約の前に診療に関する疑問、不明点などございましたら、お気軽にお電話やメールでお問い合わせください。
ご予約日にご来院いただき、初診を行います。検査や治療の内容について詳しくご説明し、ご同意をいただきます。感染症検査は、安全を確保するための重要なステップです。
感染症検査のための採血を行います。1週間ほどで検査結果が出ます。患者様にはお電話にて連絡をさせていただき、幹細胞採取の日程をご相談させていただきます。
患者様ご自身の幹細胞採取を行います。採取にかかる時間は30分程度です。熟練した医師が採取しますので、安心して施術を受けていただけます。
幹細胞培養では、厳密に管理されている専門クリーンルームにて増殖させ、必要な量を確保します。
細胞数、培養期間には個人差があります。培養された幹細胞の安全性及び性能を厳密にチェックします。
培養した幹細胞を点滴しながら、理学療法士が同時にリハビリを行います。
治療終了1か月後に担当医師による検診を行います。基本的には、1ヶ月に1回の頻度で3回投与します。
治療には、患者様ご自身の幹細胞を使用します。
ご希望の治療に対応する部位から、細胞を少量を採取し、厳格な再生医療等安全性確保法に基づいた許可を受けた施設で、臨床培養士の厳密な管理下で製造されます。
培養・保管をコージンバイオ株式会社(厚生労働省許認可施設番号:FA3190002)に依頼しています。
患者様のから採取された幹細胞は、適切に凍結保存され、採取からあらかじめ予定された期間は幹細胞を再採取することなく治療を行うことができます。
当院では、すべての治療が自由診療です。
治療を希望する方は、初診(カウンセリング)を受けていただいた後、同意するための書類を提出していただきます。
この時点で治療費用が確定し、その後、感染症検査を受けていただきまして、次の訪問時に幹細胞の採取が行われます。治療費用については、採取の予定日までにお支払いいただきます。
内容 | 回数 | 料金 | |
---|---|---|---|
専門カウンセラーによるカウンセリング | 1回 | 無料 | |
医師による診察(オンライン可)カウンセリング料 | 1回(約1時間) | ¥11,000(税込) | |
血液検査(感染症検査) | 1回のみ | ¥11,000(税込) | |
自己脂肪由来点滴 | 脂肪採取 | 1回 | 費用に含まれます |
幹細胞の培養 | 専門施設での幹細胞培養 | ||
幹細胞投与(点滴) | プランにより1回~3回 | ||
検診 | 6ヶ月後 | ||
安全性検査 | 1. 細胞数のチェック 2. 細胞形態のチェック 3. 細胞生存率のチェック 4. 無菌試験 エンドトキシン試験 5. マイコプラズマ否定試験 |
||
処方薬 | 適宜 | ||
幹細胞点滴 | 3回 | ¥3,850,000(税込) | |
幹細胞培養上清液 点⿐ | 臍帯由来 オプション | 1本(1cc) | ¥22,000(税込) |
2週間コース:14本/1本あたり1cc | ¥246,400(税込) | ||
1ヶ月コース:30本/1本あたり1cc | ¥462,000(税込) | ||
3ヶ月コース:90本/1本あたり1cc | ¥1,188,000(税込) |
自己由来の幹細胞点滴療法では、肝炎などの感染症がある場合、治療を受けることはできません。事前に感染症の検査を実施し、その結果、感染症が確認された場合は治療を行うことができないため、ご注意ください。
もちろん可能です。治療の説明後に同意いただき、感染症などの検査に問題がなければ、成人の方であればどなたでも治療を受けていただけます。
点滴療法のための自己細胞を採取した後、当日は採取部をぬらさないようにシャワーが可能です。お風呂には1週間後から入れます。基本的に抜糸の必要はありません。
ほとんどの場合、中止になることはありません。ただし、細胞の加工過程で細菌感染や細胞異常が確認された場合には、治療が中止となる可能性があります。
ご自身の細胞を使用することで、拒絶反応リスクが低く、安全性が高い点が大きな理由です。また、幹細胞は「自己複製能」と、必要に応じて特定の細胞に変化する「分化能」を備えているからです。そのため、健康な状態に導くことが期待できます。
幹細胞は、傷ついた細胞を修復し、損傷した組織を根本から再生させる力を持っているためです。子供は幹細胞が豊富で、組織が傷ついても迅速に回復しますが、年齢とともに幹細胞の数が減少することで再生能力が低下し、回復が遅くなります。幹細胞の減少がさまざまな疾患の原因となることから、不足した幹細胞を補充し、健康を取り戻そうとするアプローチは、シンプルでありながらも根本的な治療方法として注目されています。
日本形成外科学会専門医
麻酔科標榜医
日本美容医療協会会員
特定非営利活動法人F.M.L.理事
医療法人 翠奏会理事長
聖マリアンナ医科大学幹細胞再生医学寄附講座講師
聖マリアンナ医科大学医学部卒業。同大学病院の形成外科でskin rejuvenationを研究。
方法論よりも患者様が一番良くなる治療を提供することが医師の使命であると考えている。
月 休診日
火 休診日
水 11:00 - 18:30
木 11:00 - 18:30
金 11:00 - 18:30
土 休診日
日 休診日
祝 休診日