理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.024

『新成人』

ブログメインタイトル

 前回はこのコラムがお正月明けのいつもより5日遅れにて更新させて頂きましたので、今回は脱稿するまでの期間が当然短くなり、少し焦って執筆に取り掛かっております。オミクロン株は過去にないスピードで感染者を増やしておりますが、コラム読者の皆様方はお変わりなくお元気にお過ごしでしょうか?

 確かにオミクロン株感染者は全国規模でこれまでにない急激な勢いで増え続けております。ただこれもある程度報告されているように、重症な肺炎にまで至るケースがこれまでの株とは異なる印象は確かにありますので、入院患者がベッドを占拠して医療が崩壊するのではなく、医療従事者が多く感染して勤務できるスタッフが不足するという別の形の医療崩壊になっているようです。

 先日「我が国においてもオミクロン株に感染してこれが原因で死亡した人が大阪で出た!!」とマスコミは騒いでおりました。このお正月で餅をのどに詰まらせて死んだ人の数の方が今のところは圧倒的に多いと思いますが、政府や厚労省は餅を根絶するように注意喚起をするわけではありません。人はコロナ感染だけで死んでしまうわけではなく、他の疾患や不慮の事故などでお亡くなりになる方の数の方がはるかに多いのです。

 コロナ禍になってから約2年経過しますが、感染による我が国の死者の延べ数はコラム執筆中の現在で約18,400人となっております。つまり年間で言えば約9,000人という事になるわけですよね。昨今我が国において自殺で亡くなられる方が年間約20,000人ですから、優にコロナの倍以上なのです。こんなことをマスコミは取り上げることもしませんし、問題視することも致しません。人の命を単純に数だけで比較することでは、何の解決にも繋がりませんが、もうそろそろ新型コロナのあり方に対して様々な方向からの視点を向ける頃ではないかと思うのであります。

 これから本格的な受験シーズンに突入するわけで、受験生への対応に文科省も厚労省も頭を抱えておられます。しかし冷静に考えると毎年この時期にはインフルエンザも流行していたり、天候不順で不慮の事故に遭遇したりする受験者はそれなりにいたわけで、そこで個別に全部優遇措置で対応していたかと言えばそれはありません。まさかの試験を受けずに合否判定を行うなんて事はしたこともありませんでしたが、それをこのコロナ禍では行うような指導を文科省が言い出していますけど、それはちょっとやりすぎなのではないでしょうか。

 試験に合格するにはそこは『運も実力のうち』で、コロナに感染するもしないもある程度はその人の運もあるでしょう。一時は感染者のみならず濃厚接触者までも受験をさせないような話が出ていました。それはそれでまた受験者の事を一体何だと思っているのか、この国の役人の発想には全く理解に苦しむものでございました。そりゃあもう自分たちは東大とかを卒業しちゃっているからって、これからの人の事なんて正直どうでもよいのかもしれませんけど、それにしてもひどいお話ですよね。

 そんなオミクロンが蔓延している年明けに成人式はあちらこちらで開催されたようでございます。毎年のように派手な衣装に身を包んで、傍若無人に暴れまわる新成人がテレビでは映し出されていましたが、昨年できなかった連中がまさか紛れ込んでやっていたわけではないでしょうが、本当に見苦しい光景でございます。

 その成人もこれからは20歳ではなく18歳からを新成人とするとお上は言い出しました。18歳のこの時期はかなりの人達が受験シーズンになりますので、成人式なんてノホホンとやっている場合ではないはずです。それでいて飲酒や喫煙、公営ギャンブルの投票券の購入に関しては20歳からと言っているようですし、一体何がしたくて18歳へと変更させるのでしょうか?

 政府広報のHPでは18歳になれば親の同意がなくても、ローンを組んだり、クレジットカードを作ったり、携帯電話を契約することが可能になり、10年有効のパスポートが作れたりすると言っています。女性の場合これまで16歳で出来ていたのが18歳にならないと結婚は出来なくなるようです。そしてナント公認会計士や司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格を取得できるともうたっているのです。

 ちょっと待ってください!医学部や薬学部を入学すらしていない人間が、一体どうやったら医師国家試験や薬剤師国家試験をパスすることが出来るのか、そのやり方を政府関係者や役人達に是非とも聞いてみたいのですが、これは霞が関、永田町のどこに問い合わせをしたらよろしいのでしょうか? 本当に登場しますかね、最終学歴高卒の医者なんて。

 おかげさまで我が家の娘も先日無事に『20歳での』成人を迎えることが出来ました。昨年はこのコロナ禍で1学年上の先輩たちは開催できなかった「成人式という名の同窓会」も、あと1週間遅れたら微妙な雰囲気でしたが何とか皆さん晴れやかに集うことが出来たようでございます。まあ高校の卒業式も規模縮小され、大学の入学式は全くなく、2年間の学生生活もリモートだらけでしたから、せめて成人式くらいはさせてあげたかったですよね。あとはこれからクラスターが出ないことを祈るばかりか・・・(爆)。

 

 

 しかし親ばかという名のバカ親が、チラ見させて頂きました晴れ着姿のお嬢様達が一堂に会する光景は、田中角栄氏の目白御殿にあった池の錦鯉を(実際には見たことはございませんが)彷彿させるものでありました(笑)

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