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男性妊活外来の奥義

知っておきたい「WHOの精液検査の基準値とは」

今回は精液検査についてのお話です。男性の不妊治療に欠かせない検査の1つです。具体的には、「精液量」「精子濃度」「精子運動率」「正常形態率」など
1回の射精で得られる精液や精子の状態を調べます。この際、ほとんどのクリニックでは、2010年に改訂されたWHO(世界保健機関)の精液所見の基準値(下記参照)をもとに治療方針などを検討します。

WHO(2010年)の精液検査の基準値 
①精液量   1.5ml以上
② 精子濃度  1500万/ml以上
③ 運動率   40%以上
④ 総精子数  3900万以上
⑤ 正常形態率 4%以上

実は、この数値はWHO精液検査ラボマニュアル第5版(2010)に準拠した詳細な精液検査を行ってはじめて、数値としての効力が発揮されます。しかしラボマニュアルに沿った検査を行うと長時間を要するので、この検査方法を導入しているクリニックはもちろんありますが、全体からみると極めて少ないといえるかもしれません。しかし、この数値を基準としているクリニックは多く、中には、この数値を下回れば「自然妊娠は難しい」と断言してしまうところもあるようです。下回った場合は、「病院で診察してもらいましょう」ということを促すための基準値にはなっていますが、不妊症を断言できるものではありません。

少し話が変わりますが、5つの主要都市(札幌、横浜、金沢、大阪、福岡)に在住する自然妊娠後の日本人の旦那さん800人を対象に、精液検査の各項目の平均値を調査した研究がありました。結果、精子濃度8000万/ml、運動率77% という数字が発表されましたが、これらから考えてもWHOの数値が低いのは理解していただけると思います。ただし、これは自然妊娠している方の平均の値。人によっては、精子濃度1200万/mlや運動率35%しかない男性が自然妊娠したケースもあります。だから、いくらWHOの基準値が最低値であっても、これを下回れば「必ず自然妊娠に至らない」ということは、言い切れないのも現状です。ましてや1回の検査だけでは、患者さんの精子の精緻な質まではつかめません。検査当日の本人の体調によっても数値は大きく変わります。だからWHOの基準値は、治療を行う上での目安として捉えてもらうのが最適だと思います。

辻村 晃(つじむら あきら)

辻村 晃(つじむら あきら)

略歴

兵庫医科大学卒業。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し細胞生物学臨床研究員を務める。大阪大学医学部泌尿器科准教授などを経て、順天堂大学医学部泌尿器科学講座先任准教授。特に生殖医学、性機能障害の治療に注力し、不妊に悩む数多くの夫婦を助けてきた。

所属

日本泌尿器科学会、日本排尿機能学会、日本内分泌学会、日本生殖医学会、日本受精着床学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本アンドロロジー学会、日本性機能学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本内分泌外科学会、日本思春期学会、日本Men’s Health医学会、日本抗加齢医学会、日本生殖内分泌学会、日本ステロイドホルモン学会、日本老年泌尿器科学会、日本女性骨盤底医学会、日本臨床腎移植学会、日本移植学会、日本性差医学会、日本ロボット外科学会、米国泌尿器科学会(AUA)、米国アンドロロジー学会(ASA)、国際泌尿器科学会(SIU)、国際性機能学会(ISSM)、国際Aging Male学会(ISSAM)、国際尿禁制学会(ICS)、アジア太平洋性機能学会(APSSM)、アジア太平洋Aging Male学会(APSSAM)など

日本泌尿器科学会 専門医、日本泌尿器科学会 指導医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医
日本臨床腎移植学会 腎移植認定医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本内分泌外科学会 内分泌・甲状腺外科専門医
日本性機能学会 専門医、日本生殖医学会 指導医

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