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男性妊活外来の奥義

ベストな禁欲期間って、どのくらい?

精液検査や人工授精での禁欲期間はどれくらいがベストなのか?−−−−−−患者さんからよく聞かれる質問です。しかし、この質問には明確な答えがないのが現状です。現在、大きく分けて2つの支持があります。ひとつは、1週間ほどの禁欲が最適といわれるもの。3000人程度の日本人男性を対象に検査した研究では、1日よりも2日、2日よりも3日、4日、5日と禁欲期間を続けていくと、たくさんの精子が生成され、さらに質も高まっていくという傾向がみられ、どこで頭打ちになったのかといえば、最終的には8日目という研究結果でした。結局、8日以上禁欲を続けても、それ以上は精子の濃度などは変わらなかったわけです。同じような解析をヨーロッパやアメリカでも行ったところ、それもやはり7日間という結果が発表されています。

一方で、禁欲期間が長すぎると、精子の質が悪くなるという意見もあります。つまりは、射精を頻繁にしたほうが、つねに精子がフレッシュな状態で質がよく、長期間ためておくと、古い精子となり質が劣化してしまうという考えです。実際に、4日以上禁欲した精子のDNAの損傷率は高くなり、運動率も低下するという研究結果もあります。こちらを支持するドクターは2日間〜4日間の禁欲期間が最適だとおっしゃっています。

このような背景から現状では、NPO法人男性不妊症ドクターズ(MIDS)は2~5日程度の禁欲期間をおすすめしています。診察などでは、毎日射精している方や1ヶ月にもわたり禁欲されている方は、精子・精液の状態はよくないということをお伝えしています。

辻村 晃(つじむら あきら)

辻村 晃(つじむら あきら)

略歴

兵庫医科大学卒業。国立病院機構大阪医療センター勤務後、ニューヨーク大学に留学し細胞生物学臨床研究員を務める。大阪大学医学部泌尿器科准教授などを経て、順天堂大学医学部泌尿器科学講座先任准教授。特に生殖医学、性機能障害の治療に注力し、不妊に悩む数多くの夫婦を助けてきた。

所属

日本泌尿器科学会、日本排尿機能学会、日本内分泌学会、日本生殖医学会、日本受精着床学会、日本癌治療学会、日本臨床腫瘍学会、日本アンドロロジー学会、日本性機能学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本内分泌外科学会、日本思春期学会、日本Men’s Health医学会、日本抗加齢医学会、日本生殖内分泌学会、日本ステロイドホルモン学会、日本老年泌尿器科学会、日本女性骨盤底医学会、日本臨床腎移植学会、日本移植学会、日本性差医学会、日本ロボット外科学会、米国泌尿器科学会(AUA)、米国アンドロロジー学会(ASA)、国際泌尿器科学会(SIU)、国際性機能学会(ISSM)、国際Aging Male学会(ISSAM)、国際尿禁制学会(ICS)、アジア太平洋性機能学会(APSSM)、アジア太平洋Aging Male学会(APSSAM)など

日本泌尿器科学会 専門医、日本泌尿器科学会 指導医
日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本内視鏡外科学会技術認定医
日本臨床腎移植学会 腎移植認定医、日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
日本内分泌外科学会 内分泌・甲状腺外科専門医
日本性機能学会 専門医、日本生殖医学会 指導医

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