理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.017

神戸の学会にて

酷暑・残暑の後にやって来た待望の秋は、長雨とたて続きの台風。おまけに地震までついてきたとあってはまさに天変地異の状態に陥っている今日この頃です。被災地ならびに関係各位の方々には、本当に心よりお見舞いを申し上げます。実際、私共のクリニックもビルの14階にあるものですから、かなりの揺れ(本当は「高さ」からではなく、ビルの「古さ」から来るものだったりして・・・<恐>)を感じ、それもこれまでに小生の人生にない長時間であった為、船酔いをしたような状態を経験してしまいました。

さて、昔から怖いものの代名詞としては「地震、雷、火事、オヤジ」と言われてきましたが、その中で尚且つ順位をつけるとすれば、ま〜〜「オヤジ」の位置(地位)はこのコラム読者の皆様には周知の事と思いますのであえて触れません。(えっ、我が家だけ?)ただ雷にしても火事にしても、部外者として台風にしても、昨今の科学技術の情報下においては、ある程度その推移の予想がつくところではまあ似たようなものでしょう。とすると、最新の科学技術の粋を結集しても今の所は、事前も事後も予想すら確定できない『地震』がやはり群を抜いて怖いものNo.1なのではないかと今回痛感した次第でございます。

小生はこの9月に某学会に参加するべく、あの震災以来の神戸に初めて赴いたのですが、実際に震災を体験した人の話では、「いきなり左にあった冷蔵庫が右に吹っ飛んで、右にあったエアコンが左に急降下し、なんや“ポルターガイスト”でもおきてんのかと思ったわ〜」と笑いながら言われてましたが、10年近くも経った今だからそんな風に話してもらえたのだと思います。

髪の毛の臨床をしていて、患者さんの悩みの多くに「抜け毛」というキーワードがあります。正直抜け毛は誰にでも必ず毎日あるものですが、正確な数をカウントすることは普通の生活をしている人には不可能ですし、今後の抜け毛を予測することも不可能です。人の髪も台風が通過するように、いつ頃上陸(抜け毛が気になり始めて)して、どこで暴風雨圏(地肌がかなり目立ってきて)になって、どの位で台風一過(まあ年齢的にもこんなもんかと諦める)になるのか正確に
“後退”予想がつけば、それなりの対応や心の準備も出来るのかなとも思いますがいかがでしょう。

同時に髪の問題として大きなポイントは、我々は「抜け毛」を補う意味での「発毛」をその時その時で全く自覚が出来ないということです。目の前の抜けた髪は明確に形として認知できても、「あっ、ここ、ここ、見て、今このあたりで22本生えてきてるぅぅぅ〜〜〜!」なんて人がいたら“違う意味で”私の治療が必要です。つまり心理的に例えると、給料はいつ、どのくらい、どのように入ってくるか全くわからないのに、家賃や、光熱費や、クレジットの引き落としを毎日目の当たりにしているようなもんです。

そりゃ〜奥さんの髪の毛も逆立つでしょう、こんな家計じゃ。

とにかく人とは「予測のつかない不安」には非常に恐怖感を感じるものです。これからも、地震の研究グループに遅れをとることなく、薄毛に対しての正確な『予測・予後』が確立できるべく、色々な先生方と一緒になって髪の研究に精進していく所存です。

どなたか、家族の動向の予測に詳しい方、いらっしゃるようでしたら御一報下さい。

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