理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.020

ブログってなに?

先日電車を待っている時に、駅のホームで見知らぬ方から突然「院長の部屋いつも読ませてもらっていま〜す。毎月1日を楽しみにしていま〜す。」と声をかけられてしまい、確かにHPには顔写真もあるので、その様な事もあって不思議でもなく、まあこれもまた何かのご縁ですし、お嬢さんお茶の一杯でも・・・・・。ウソです。妄想です。まさかそんな事があるわけないじゃないですか。新年早々大嘘をついてしまいました。失礼いたしました。あっ、でも読者の皆さんが私をどこかで見かけられた時にはお気軽にお声をお掛けください。時と場合にはよりますが、お茶くらいならゴチさせていただきますから。

そんな訳で(どんな訳じゃ!)今回のお題は“ブログ”とさせていただきます。御存知の方も多いと思いますが、今流行りのアレです。(御存知ない方に簡単に説明させていただきますと、weblog
の略語でして、まぁ〜自分の日記をインターネット上で公開することですね。)そこに色々な人が入り込んで意見をすれば、昨年大ヒットした「電車男」になるわけです。私はこのコラムを毎月1回更新するのにもこれだけ四苦八苦しているのに、毎日更新なんてことを想像するだけで、も〜〜チビッてしまいます。我が家の娘で言うところの、「おもらししちゃったの〜」ってもんです。

一昔前は日記と言えば三日坊主の代名詞であると同時に、それはもう誰にも秘密であり、親にも読まれないような鍵付きの日記帳なんてものもありました。それが今や、親兄弟どころか、別れた彼女(彼氏)はおろか、世界中の人々に、何時であろうが、何処であろうとも、簡単に読んでもらえちゃうような時代になろうとは、土佐日記の紀貫之も真っ青!といったところですよね。確かにこのコラムだって大げさに言えば、全世界の人々に公開しているわけで、(先日アメリカに留学中の後輩から誤字の指摘も受けました。この場を借りてお礼申し上げます。サンキュ〜!)読者の皆さんはそう思っていらっしゃらないかもしれませんが、こんな僕でもここの文章には、無い知恵を絞り、言い回しに苦慮し、家族も犠牲(ネタ)にして毎月アップさせていただいております。以前にも書きましたが、私自身このコラム全ての言葉に対しましては全責任を持っているつもりですし、それが公的に発表する事(インターネットのサイトとは公的なものと私は思っております)の第一条件ではないかとも思います。世の中の全てのブログを閲覧したわけではありませんが、全くの私的なものであるはずの日記が、公的な土俵に上っていく事で、ともするとそれは“公衆トイレの落書き”状態になっていやしないかと危惧するわけです。しかもそれは1ヶ所のトイレではなく、世界中のトイレの壁に同時に書きなぐる事になる自覚と責任をブログ公開の皆さんはお持ちなのでしょうか?

まさか紀貫之も、あれを書いている頃に、まさか自分の文章が時代を超えて学校の教科書や入試問題に採用されるなんてことは、予想すらしていなかったと思いますが、この様に人間死んだあとからでも、思いもよらないことがあるわけです。自分のことを棚に上げて、「死んだあとでも教科書に採用されるような立派な文章を皆さん書いて下さい」とは言いませんし、書く!とも宣言しませんが、サイト上で「オオヤケ」にする以上、“暗黙の了解”レベルにおける最低限のモラルは、自戒の意味を込めても守って行きたいものです。

でも、あのブログって、ターゲットの無い不特定多数への全くのプライベートな部分を配信するといったところからは、僕にはど〜〜しても「一人スレッドのマスターベーション」に思えて仕方が無いのですけど・・・。(失礼)

“我が家”における暗黙の了解。これは私が生活していく上で決して反故には出来ない、つまり『掟』のようなものです。ハイ。

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