理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.022

髪は心の鏡

この文章を見て、「えっ、院長の部屋って、いつも毎月1日更新だったんじゃないの?」と思われた方は、さてどの位いらっしゃるのでしょうか?そうです。ホリエモン氏のされたことはこういったことだったわけですね。(世間さまに対するインパクトから言えば、雲泥の差があるわけですけど・・・)

そんなわけで、今回はいつもよりも早い更新とさせていただきました。いつもネタが無い、ネタが無いと言う割には果敢にチャレンジャーのふりをしておるわけですが、思い切って今日は「何故精神科医が髪の毛の治療をしているのか」という、我がクリニックの核心部分にチョッと触れてみようと思います。

この度「家庭画報」なる雑誌からクリニックの取材以来がありました。(4月1日発売の5月号の予定だそうです)この雑誌は御存知の方も多いと思いますが、40歳以上の御婦人が読者の対象のようで、今回はいわゆる更年期前後の女性の髪の悩みに関しての取材がメインとなりました。確かに更年期障害とは(最近では男女を問わずの方向にあるようですが)性ホルモンが枯渇してきて、それに伴う心身の変化(症状)を言うわけです。一般的に髪にとって女性ホルモンは“サポーター”で、男性ホルモンは“フーリガン”のように振舞うと思っていただいてよろしいかと思います。つまり個人差はあっても女性も更年期を過ぎれば髪も細くなって、コシ・ハリが失われて、ボリュームも低下せざるを得ない状況になります。だからと言って、いわゆる「波平さん」のようになる女性の方は、まず自然の加齢現象としては殆どありえません。ですからよる年波と共に薄毛仲間が増え、みんな一緒で安心感が増していく男性と違って、いついつまでも髪に残っていて欲しい気持ちは、逆に女性は増えてくるわけですよ、人口的には少子高齢化も進行中であり、日本女性の平均寿命は世界一だし。

とは言っても、いつもここで述べているように、人類において不老不死は不可能ですから、どう歳を重ねていくは気持ちの問題が非常に大きくなるわけです。よってメンタル的なフォローアップを並行していく必要性を感じることにより、小生がこの医療に係わりを持つようになったという訳です。まあ、その根底には大学病院時代に担当していたコンサルテーション・リエゾン(身体疾患で入院中の方の様々な精神症状をフォローアップする仕事)が理由のひとつにあるわけですが、そのコンサルテーション・リエゾンに関しては、また別の機会にでも語らせていただきましょう。

つまり、結果から言わせていただくと、小生がここで診療を続けさせていただける理由のひとつは、世の中には“髪は心の鏡”になってしまう人(男女を問わずです!)が少なからずいらっしゃるからなのです。髪の事が少しでも気にならなくなって、日常生活の行動範囲や社会活動性が拡大し、色々なことに自信を取り戻されて、それが最終的に心身の健康維持にもつながっていったケースは私自身ここ(クリニック)で沢山経験しております。この世の中「たかが髪」の人もいれば、「されど髪」の人もいらっしゃるのは仕方のないことだと思います。でも本当の悩みは髪にあるのではなくて、違う場所の悩みを髪に摩り替えているのかもしれません。

そんなあなたに、場末の精神科医がひょっとしてお役に立てたら幸いです・・・

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