理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.038

ギャンブルはお好き?

皆さんはギャンブルを嗜まれますか?イロイロありますね〜公営ギャンブルと言えば、競馬、競艇、競輪、オートレースからパチンコ、パチスロ。果ては非合法なアンダーグラウンドの賭博まで、本当に様々なものがございます。先日もディープインパクトなる無敗での3冠馬登場に世間は大騒ぎをし、当クリニックの近くのビルではパチンコチェ−ン店が新規オープンとなり、皆さん本当に朝早くから長蛇の列を作っておられました。

ちなみに我が国において、先述のギャンブルにおける管轄省庁が一体どこであるか御存知でしょうか?競馬は「農林水産省」、競艇は「運輸省」、競輪は「経済産業省」、オートレースは「文部科学省」と、ちゃ〜んとお役人様が“公平に天下れる”ようになっているようでございます。本当に日本という国は良く出来ているな〜とつくづく感心いたします。ついでに言っちゃえば非合法なアンダーグラウンドの賭博では「警察庁」となるのでしょうか?(オイオイ)

とは言え、パチンコで大勝ちしてテレビ局買った奴はいないし、競馬で大穴当ててプロ野球球団買収した奴はいないと思いますが、このギャンブルってものをどうにもこうにもやめられない御仁は、いつの世を問わず非常に多いようです。「分かっちゃいるけどやめられない!」これは精神科領域においては「嗜癖」(し・へ・き)とよんでいたりします。まあ〜一般的に言いますと「依存」、つまり何に依存するかによってシンナー依存、覚醒剤依存、アルコール依存といった“薬物依存”(お酒だって立派な薬物依存ですからね!)や、“ギャンブル依存”などと呼ばれるわけです。

一説によりますとこのギャンブル依存とは、賭け事に大当たりした瞬間に脳内においてβ−エンドルフィンなる物質(脳内麻薬様物質と言われたりしてます)が放出され、それによって恍惚とした状態になってしまい、この快感がいつまでも忘れられずに、いけない、ダメダメ、と思っていてもついついのめり込んでしまう状況が、様々なドラマと言うか、トラブルと言うか、事件を引き起こすわけですね。じゃ〜そんなモンこうすりゃ治ります!といった完璧な治療法は確立されておりませんが、一部に脳内の神経伝達物質のひとつであるセロトニンに選択的に作用する抗うつ薬(SSRIと呼ばれてる物ですけど)が功を奏したという報告はありますが、あくまで一部だけでのお話です。やはりそこは地道な精神療法と環境調整が一番だと思います。とは言え、何と申しましても一番大切なのは、「依存」を病気であるときちんと認識して、「治療」をすることに対して堅持出来る本人自身のmotivationですけどね。

先日も東証のコンピューターがダウンをして大変な事になったようですが、株も最近ではインターネットを通じての取引が可能になって、これも予想以上に多くの人達が売買に参画した結果のようです。一部の週刊誌の見出しなどは、すでに株もギャンブルめいて来た感もありありです。私は生まれてこの方、株の売買などは1回たりともした事は無いのですが、最近ではそれを指南する書籍がどこの本屋さんでも、かなりのスペースを占拠しています。確かにペイオフも解禁、退職金も当てにならない、銀行に預けた金利なんかよりは、別件の手数料の方が高いといった昨今、自分の資産は自分の責任できちんと運用しないといけない世の中になっているのですが・・・。ま〜私などは、その運用する資産が無い事のほうが深刻な問題かもしれませんけど。

おっと、それ以上にギャンブルと言えば「結婚」と言う、人生最大のギャンブルの勝ち負けの結果がまだ出ておりません(と思っているのは私の方だけ?)ので、他の賭け事まで今のところ手は回りません。悪しからず。

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