ごっこ遊びについて

さて、今年も残すところ“三分の一”となってしまいましたが、素敵な夏の思い出は皆さん残せましたでしょうか？我が家では娘が友人からもらった3組のペア（か、どうかは直接聞いてみた訳ではないのでこっちで勝手に言っているだけですが一応雄雌で計6匹）の鈴虫が心地よく虫の音を奏でてくれています。秋もすぐにやってきそうな今日この頃です。

そこで秋を迎える前に一言。昨年も書いた（Vol.33）のですが今年はもっと言いたい！何が感動の甲子園じゃ！そりゃ〜ひと夏で948球（予選から数えればもっとだぞ）も投げて、その最後の試合で優勝を決めた球速が144キロなんて凄いに決まっています。本当に立派です。だけどもう一度言わせていただきます。あれだけの連投をして彼らの肩は本当に大丈夫なのでしょうか？何故誰も連投する事を止めさせようとしないのでしょうか？

高校球児の人生は甲子園で終了するものでは決してありません。であれば大会を管理し、監督する大人達がきちんとその子達の将来を見据えて運営・指導するべきであり、どうしてそれを行わないのですかっ！ましてや灼熱地獄の中での連投を美化するマスコミ（朝日はしょうがないんでしょうけど）なんざ〜愚の骨頂であります。

もし安部さんが首相になった暁には、憲法改正云々の前に是非「甲子園における高校球児の連投は100球までで、100球投げたら必ず2日間は投球を避ける事」を公約に盛り込んで欲しいものであります。

そこでこの秋に安倍さんが総理大臣になる（？）前に一言。対抗馬の1番手に挙げられていた福田さんは、あれだけ諸外国に“四方山話”をしに行っていたのに早々に総裁選を降りてしまいました。これは「今回はどうあがいてもちと分が悪い、負けると分かっている戦にノコノコ出て行って脛に傷をつけるのは如何な事か・・・」と早々に判断されたのではないかと思うのです。

そうこうするうちに、ひょっとすると来年の参議院選では安部さんの自民党では野党に負けることも十分あり？そうすれば小泉さんのように長期政権にはならず、そうなれば福田さん、よっ！満を持してのご登場！（パチパチパチ：拍手）と先々を読んでの事かと思ったのは私だけか・・・。

そこでこの秋登場と言えば「キッザニア東京」（って御存知ですか？）に一言。ただいま三井不動産さんが気合を入れて開発中の“ららぽーと豊洲”にお目見えのエデュテインメントタウン（“エデュ”ケーションとエンター“テインメント”を組み合わせた造語）だそうでございます。一言で表現すれば「ごっこ遊びの超高性能版」と言えましょう。

沢山の企業がスポンサーとして参加し、それぞれの企業の専門分野を小さな専門店化して、そこで働いて賃金を得る子供もいれば、そこへ買い物に来る子供もいて、その社会で通用するお金（単位はキッゾ）で市場経済の仕組みを学ぶのだそうです。職種はなんと70種類以上あって自分がなりたい仕事に就けるそうです。そしてナント銀行がキャッシュカードまで作成してくれて、場内のATMで引き出しも出来て、預金しておけば次回来場の際にも使用可能だそうです。って利子はどうなってんだ？（と言っても現実の世界も『無い』に等しい利子ですからまあ〜問題ありませんかね）

しかし我々の時代の「ごっこ遊び」は物が無ければ何かを代用したり、見立てたり、自分達で作って何とか間に合わせていたものですが、最初から限りなく現物に近いものでごっこを始めてしまっては、自分の力でゼロから物を創造する力なんてものは育んで貰えるのでしょうか？しかし今の世の中、子供達がそんな遊びを安心してできる場所なんて、今や巨大ショッピングモールの中位にしか存在できなくなったのかもしれません。最近は田舎にいてもポケーーーッとしていたら、いつ突き落とされるやら、いつ攫っていかれるやら分かりませんからね〜。

精神科領域では精神障害のある患者さんたちが、社会復帰するに当たっての社会生活技能訓練をSocial Skills Training（SST）と呼んでおりますが、病気か病気じゃないかはこの際別にして、我が国に増加の傾向にあるニート及びフリーターと称する“大人”たちのために、ひとついかがでしょう、各ハローワークにもこのような施設を併設されてみては？ひょっとしてキッザニアを幼児体験したがために、逆に将来的傾向としてニートやフリーターが増えちゃったりして！

ワタクシ個人的には結婚前にこそ「擬似結婚の経験」ができていれば・・・・。いえいえ、今の家庭が最高でございます。

最後に一言。どうでも良いような話でスミマセンが、フタタにしても、コナカにしても、アオキにしても、記者会見に登場したそれぞれの社長さんはみんな自社のスーツにシャツにネクタイだったのでしょうか・・・？