理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.059

人と人とのつながり

コラム読者の皆さんの中で“mixi”なるものに興じていらっしゃる方はどの位おられるのでしょうか?先日もここを運営する会社が上場するとか、したとかで、かなり株価の件で巷は盛り上がっておりました。残念ながら(?)私は会員ではありませんし、株なるものを売買した事は一度もありませんが、何でも570万人以上の方々が日々SNS(Social Networking Service)と言われる組織内で蠢いていらっしゃるとのことですよね。

門外漢が簡単に言わせていただくとすれば、これは「お行儀の良い2ちゃんねる」と申し上げてよろしいのでしょうか?実際にクリニックにまつわるお話としては、このmixiに自分の発毛経過を報告されている患者さんがおられて、そこを覗くことをきっかけにその方からアドバイスを受けられ来院を決意された方もいらっしゃるのです。また発毛の治療だけではなく、メンタルヘルスの外来にもそのような流れからの受診もありました。

またmixiGraphなるソフトも開発されているらしく、それを使う事で誰と誰がつながっていて、といったmixi上の人脈が一目瞭然となり、「あ〜〜〜ん、俺って結構友達少ないじゃん」と落ち込んでしまう事も間々あるようです。結局自分のブログなり呼びかけなりに対しての返答や反応が少ないと、次第に孤立感に苛まれてしまって、不安感が日々募っていくケースも増えているそうなのです。そうなっちゃ〜何の為のSNSなのよと言いたくもなりますけど。

日常生活におけるちょっとした疑問や心配事は、家族なり身近な友人知人に尋ねる事で普通は解決できるものだと思います。場合によっては“遠くの親戚より近くの他人”って事もあるのではないでしょうか?いえ、正しくは「あったの」と書くべきなのでしょう。きっと・・・。

そのような対人関係というか、人と人のコミュニケーションがどんどん希薄になってしまった結果、隣に住んでいる人がどこの誰かも知らなければ、お互いすれ違っても挨拶すらしないような事は都会では珍しいことではありません。IT産業の発達によって便利になった日常生活の人間関係の慣れの果てが、このような匿名によるSNSでの情報収集に傾倒せざるを得なくなっていると私はここに断言いたします。人付き合いヘタだもんな〜最近の若い奴らは。すぐ事件になるようなことも平気でしちゃうし。

言い換えれば髪の事だってそうですよ。誰にも相談できずにたった一人で悶々と悩んだ挙句に、勇気を奮い立たせて訪れた発毛・育毛サロンで不安感を煽られて、恐る恐る年間100万円だの200万円だのと契約をしたものの、思ったような結果にならなければ「遂に“カミ”もオレを見放したかぁ〜〜〜」ってな心境にもなるでしょう。

親や兄弟や友人や恋人の(つまり素性が明確な生身の人からの)たった一言だけで、絶対にそこまで思い悩み苦しまずに済むことは多々あると思います。まあ百歩譲って今日のところはmixiの匿名さんからのアドバイスでも良しと致しましょう。つまるところ決して“一人で抱え込まない”ことですよ。これが必ずやトンネルの出口につながる近道なのではないでしょうか。

「今の世の中も、まぁ〜案外捨てたもんじゃないよね!」と心の隅でこそっと言ってもらえるような、そんな医療を目指している『髪で悩んでいる人を世界で一番多く診療する精神科医』がここにおりますから。えっ「世界一!」?大丈夫これは断言できます。「世界で一番骨折を診た整形外科医」とか「世界で一番出産に立ち会った産婦人科医」なんてどの位の数が本当の世界一かなんて想像もつきません。しかし髪の毛を毎日診ている皮膚科医は沢山いても、髪を診る精神科医なんてま〜〜ずおりませんから、私以外にこの世の中には。“鶏頭(口)となれども牛後となるなかれ”まさに「座右の銘」と問われたら、そんな感じと胸を張って答えておきましょう。

 

これがまた自宅に帰るとすっかり“鶏後”になっちゃいますけどね・・・。

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