理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.063

ちょっと気になったコト

さあ、いよいよ今年も残り1ヶ月です!やはり温暖化は進んでいるようにも思われますが、さすがに日々寒さも増してきております。今年も本当に色々な事がありましたけど、読者の皆さんにとっては素敵な年でしたでしょうか?不満が残っているあなた(ワタシ?)はあと1ヶ月ラストスパートで頑張ってください。

今回はここ最近で私自身がちょ〜〜っと気になっていることについて申し訳ございませんが脈絡なく述べさせていただきます。

 

その1。最近テレビのコマーシャルを見ていると、最後の方で長方形の中に「●▼■★」とキーワードが入り、その横の「検索」に←(矢印)が接近するもの(こんな説明でわかります?)が非常に目に付くのでございますが皆さんいかがでしょう。つまり“このCMに興味を持った、若しくはもっと詳しく知りたいのであれば、是非お手元のPCのHPを検索してみてください”の意図であろうと思われます。私がその気になって見ているせいもあるかと思いますが、最近とにかく多い、確実に増えているのであります。

限られた短い時間内で、不特定多数の老若男女に正確なメッセージを送る事がどれだけ大変なことかは、広告業界とは全く無縁であるド素人の私でもそれくらいは十分理解できます。だからこそ、その数十秒の中に色々なスタッフの知恵とユーモアとウイットを散りばめてあるものがテレビコマーシャルであるはずなのに、最後のところで『検索して調べてくれ!』ではあまりにもお寒い広告と言えないでしょうか?

まあそれだけ多くの人達が、PCのみならず携帯電話なども使って、何においても検索をかける時代に突入してしまっている事の方がコマーシャルの中身よりも重要なのでしょうきっと・・・。

 

その2。先日私が所属をしております学会に参加してきました。精神科の臨床では私が医師になった当時には、私が生まれる10年前に発売された薬(つまり発売されて40年以上経った薬ですよ!)が、医師によっては治療の第一選択薬として普通に処方されていました。さすがに最近では我々の領域も脳内における神経伝達系の解明などから、次々と新しい薬が世に出て来たことで治療内容(精神科では多剤併用の問題が今でもあるのですが)もかなりスマートになってきております。

ところがです!全くスマートになっていないのが大学における所属名です。私が以前在籍しておりましたところは「北里大学医学部精神神経科」であったのですが、以前の国立大学は先の独立行政法人への移行の影響か、また大学院との併合明記もあってか、真剣にとんでもない状況です。

「弘前大学医学部神経精神医学講座」特に変わらず

「神戸大学大学院医学系研究科精神神経科学分野」なるほどなるほど

「愛媛大学大学院医学系研究科脳とこころの医学」マイルドな感じも今どきは大切ね

「鹿児島大学大学院医歯学総合研究科精神機能病学分野」チョッと舌を噛みそうな・・・

「長崎大学大学院医歯薬学総合研究科病態解析制御講座精神病態制御学」ここまできちゃうのか〜

「徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部情報統合医学講座精神医学分野」遂にカタカナまで入っちゃったけど

「名古屋大学大学院医学系研究科細胞情報医学専攻脳神経病態制御学講座精神医学分野」って、所属する医局員で毎回正確に言える奴が何人いるか!責任者でてこいっ!てなもんですよ。これを海外の雑誌に論文として投稿するときには、どの様に書き表すのか知りたいような、どうでもいいような・・・。

 

その3。今年もそう言えばありましね。の流行語大賞ですが、おそらく「イナバウアー」で荒川静香さんには今年のこれでおしまいね!と引導を渡し、「美しい国」は政治的配慮で安倍さんが来年の参院選へのイメージアップを姑息に図り、何かまたやってくれるんじゃないかを期待して「SHINJO・新庄劇場」を一緒に入賞させ、本人が授賞式に出席してくれるのであれば絶対「ハンカチ王子」は主催者的には外せないところでしょう。

ところで、流行する前から声高に叫んでいる我々に“受賞の代表”としての出席依頼がない「アンチエイジング」はさてどうなるものか?

 

ヒルマン監督は「シンジラレナ〜イ」で大賞狙いのようですが、私は“今年の流行”どころか、 結婚後は日々「シンジラレナ〜イ」の毎日ですけど・・・。

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