理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.112

忘年会

さ〜て今年最後の院長の部屋となりました。世界的に雇用不安が叫ばれておりますが、コラム読者の皆さま方は、そのあたりもお変わりなくこの師走をご無事にお過ごしでしょうか?全く先読みできずに勢いだけで突っ走った小泉政権時代の規制緩和の綻びが、今になって露呈してきた感は否めません。

経済の原点に立ち返ってみれば、初めは単なる物々交換だったはずです。そこでその物を獲ったり作ったりする人が現れて、それらの労働の対価としての物のやり取りに発展しました。そして物や労働の間に紙幣や貨幣といったお金を介するようになって現在の経済に発展したわけですね。

それが今回のサブプライムローンの問題なども含めて昨今の経済とは、物や労働が関与する際に介在するお金よりも、お金そのもの(変わったとしても株券や債券といったそれ自体だけでは人間がただ純粋に生きるために何の役にも立たないもの)が単に右から左へ動くことだけで、莫大な収益をもたらしたり、とてつもない損失に見舞われたり、それに一喜一憂しているだけのようにしか思えません。

政治の世界もこんな状況ですし、どうでしょうか皆さん、一回きちんと“モノ作り”の原点に立ち返った経済にリセットしては如何でしょう。何度もこのコラムで言っていますが、「せめて我が国の国民の食い扶持ぐらいは、自給率100%を目指すような政策を政治家や官僚なりで打ち出してみてよ!」と声を大にしようではありませんか。

契約社員の解雇もかなり問題になっていますが、厳しい言い方をすれば契約時にそのような条項は絶対あったはずです。それを納得して契約したわけですから解雇をした会社を一方的に責めるわけにはいきません。そうでもしないと会社が倒産するのであれば(経営者側の先読みに問題もあったのでしょうが)それは仕方がないことですよね。

それ以前に大手企業などでは契約社員の方々にちゃんと住居まで提供されていたことの方が私には驚きでした。こんなに待遇の良い国はひょっとして日本だけでは?ニートとかネットカフェ難民なる言葉が一般的になって久しいわけですが、本当に働きたい、確実にお金を稼ぎたいのであれば、職種を選り好みさえしなければ絶対に何某かの仕事は何処かにあると思います。

ばら撒く予定の2兆円もあれば、行政がそれを上手につかってそれなりに働ける場所を全国に作り出すこともできるはずです。「高額所得の人にはご遠慮いただきたい」とか言っているくらいなら、本当に仕事に困って、生活に困っている人たちに使うお金のはずです。 あのソニーが1万6千人規模のリストラを言い出して、これから年末、年度末に向って益々資金繰りに苦しんで、ついに倒産を余儀なくされる会社もまだまだ出てきそうな感じです。

精神的にも数多くの人たちが、辛い思いに苛まれることが多くなるのは確実です。これから世界の至る所でデモや暴動は必至の状況と思います。切羽詰まった時に衝動的になったり、投げやりな気持ちから自暴自棄になったりすることでの理不尽な事件や事故がこれ以上増えないことを切に祈るばかりです。

時節柄今年1年を振り返ってみて、忘れてしまいたいことが沢山あっての“忘”年会なのかもしれません。だけれどもこんな時こそ「どんな逆境も乗り越えてやる、こちとら望むところでぃ!」のほうの“望”年会にしなければ、来年は決して明るいものにはならないと思いますが、皆さん如何でしょうか?

 

「一体全体あと何回忘年会があるのよ〜〜〜!」

「何回あったか覚えてないから“忘”年会って言うんじゃなかったけ?」

 

どうぞ皆様よいお年をお迎えください。

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