理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.131

言ってはみたものの・・・

通勤途中の我が家から最寄りの駅までの道すがら、そこはかとなく漂ってくる金木犀の香りに秋の深まりを感じる今日この頃となりました。インフルエンザも新型に合わせて季節性も混在し始める時節柄、コラム読者の皆様はその後もお元気にお過ごしでしょうか?

このコラムも最近では、日々の臨床でお会いする患者さんのみならず、私が割と頻繁に立ち寄るお店のスタッフの方や、娘の同級生のお父様までにも「読んでますよ〜」とこっそり呟かれると、一体何をどこまで語ってよいのやら不安も過る秋本番といったところです。

そこで今回はまずオバマさんにご登場願いましょう。彼が栄えある今年のノーベル平和賞に選ばれたことは皆さんもご存じのとおりです。ノーベル賞と言えば“末は博士か大臣か!”などと言われ、まだ世間知らずの神童(自称も含む)時代には、「ひょっとしたら・・・」なんて妄想を抱いておられた方も多いと思います。(えっ、私だけですか?)

これまでも歴代受賞者の顔ぶれを見渡しますと、結果は当の昔に出してはいるものの、その成果に対する世間の評価がしっかり構築されるまでは、なかなか受賞は困難(特に科学的な分野は)であるように思います。

それが今回のオバマさんに至っては、結果を出すどころか出せない可能性も十二分にあることでの受賞とは、私のみならず世界中の人が首をひねって頸椎捻挫でもしそうな勢いだったのではないかと思っております。皆さん首のお具合はいかがでしょう?

世界中の核兵器撲滅は出来ることなら是が非でも早いところやってほしいものです。が、しかし一方でのアフガニスタンにおけるアメリカ人兵士の派遣問題は“平和”とは関係ないものなのでしょうか?誰が見ても「言ってる事と、やってる事が違うじゃん!」になっていると思います。

就任後の人気にも明らかに陰りが見え始め、何かの苦し紛れで勢い言ってはみたものの、まさかここまで反響が及ぶとは想像もしておらず、挙句の果てにこんな賞までもらってしまい、一番ビックリしているのは実は当の本人自身なのかも・・・。

その“言ってはみたものの・・・”我が国版では、ここのところ前原国土交通大臣が一番の矢面に立たされているように思えます。当然民主党なりの考えがあっての事でしょうが、当事者側としては寝耳に水のような反応で憤りを露わにするダム建設予定地関係者の皆々様、大いにへそを曲げてしまった大阪府知事や、感情的に絶叫し始める千葉県知事あたりは一種のパフォーマンスでしょうか。

橋本さんも「じゃ〜いいですよ。羽田がハブになるんなら、関空はマングースになりますから!」くらいの反応をしてくれれば、府職員からは再び「くだらないシャレはブログに書いてくれ」と罵倒されて、またまた三流マスコミも喜ぶのではないかと思いますが・・・、やはりここまではいくら大阪でも無理ですかね。

50年たっても完成どころか、その片鱗さえちゃんと見えていないダム計画そのものがやはり問題だったのでしょうし、どう転んでも政治経済の中心が東京である以上羽田で可能であるならば、成田でなくて最初からそうしていればよかったわけです。

結局延々と自民党が行ってきたことがもうこりゃダメだと、多くの国民がやっと気がついて今回の選挙結果になったわけですから、大ナタをふるわれることは覚悟しないといけないのでしょう。

とはいっても私個人的には義務教育でもない公立高校の授業料全額免除はやりすぎのような気がします。本当に支払うことが困難で、それでも高校でしっかり勉強がしたい奇特な生徒さんがいるならば、奨学金の制度をもっともっと充実させればいいわけです。

我が国の公立高校における中退(授業料が払えなくてではなく、勉強がイヤで自ら登校しなくなるケースの事です)率がどの程度か詳しくは知りませんが、行きたくない生徒にまで我々の血税をつぎ込まれるなら、小・中学校の給食無料化(踏み倒された給食費は何と担任の先生が立て替えておられると聞きました)の方がまだ納得がいくのは私だけでしょうか?

2009年度補正予算の「子育て応援特別手当」は廃止になりそうですし、大風呂敷を広げたところで、やはり “無い袖は振れない”わけですから夢と現実をしっかり見極める必要がまだまだ沢山ありそうですよね、オバマさん!

 

無い袖を振りまわして何とか結果を捻り出しても、なかなか評価をしてもらえないことで、「家庭」とはノーベル賞以上に大変なものであることをこの年になって初めて気がつきましたワタシ・・・。

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