理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.178

情けは人の・・・

そろそろインフルエンザの流行もあちらこちらで耳にするようになりました。節電だ!エコだ!と言われようとも、座った瞬間の便座の温かさ(保温してくれるタイプですよね)に小さな幸せを感じられる冷え込みにもなってきております。

先日まで除湿機としてフル稼働していたマシンも、今はすっかり加湿器で稼働させられているような状況です。さあ今年も残り2ヵ月になりましたが、コラム読者の皆様方はお元気にお過ごしでしょうか?

先日の報道番組で、中国のある都市でひき逃げされて道に倒れて苦しがっている2歳の子供を18人の通行人が全く無視をして通り過ぎるという事(件)がありました。ご覧になられた方もきっと多いと思います。

現場付近に設置してあった防犯カメラの映像にしっかりと映っていたため、かなりショッキングな映像が流されました。非常に残念なことにその女の子は搬送先の病院でなくなったそうです。

ただ何事も無かったかのように歩いて通りすがる人、バイクに乗って通り過ぎた後に一時停止をして振り返って確認してから去って行く人、倒れている子供と同じような年齢の子供を連れた女性(母親?)もいました。

ただそこにはしっかりと18人の通行人がひき逃げされた目の前の女の子に、駆け寄るでもなく、救急車を呼ぶでもなく、ただ本当に他人事のように立ち去って行った映像が残されていました。

上記とは別のお話として、交通事故にあった女性を助けようとした男性が、自分の携帯電話をその女性に貸したところ、いきなりその助けようとした人の車に轢かれたと家族に訴えたため、結局それが裁判沙汰となり救助しようとした人が“有罪”とされてしまった挙句に、膨大な罰金(賠償金)まで請求されたケースも報道していました。

こんな事が中国の全てで起きているとは言えないのでしょうが、このような事件はあっても不思議ではない国なのだという認識は持っていなくてはいけないのかもしれません。そう思って尖閣諸島の漁船における例の流出画像を見てみれば、漁師(?)のオジサンのとった行動も理解は不能ですが納得はできます。

欧米の人から見ると顔のつくりや背格好も似たような東洋人でも、人や物に対する考え方はこれだけの違いが存在するのである事は紛れもない事実です。この事を本当にしっかりと理解をした上で外交問題も対応していかねば、遠くない将来で我が国に対してもとんでもない事が起こりそうです。

これから仲間に入るかどうか瀬戸際に立たされた例の「TPP」も、そういった諸外国との外交を毅然とした立場でしっかりと今の“どじょう内閣”でやっていけるのかどうか一抹の不安はありありです。

「情けは人のためならず」という諺がありますよね。2001年文化庁が行った世論調査では、その意味の正答率は47.2%だったそうで、60歳以上の正答率が65.2%で年齢が若年化すればするほど正答率が低くなる傾向があったようです。

質問は二者択一でして、

?人に情けをかけておくと、巡り巡って自分のためになる。

?人に情けをかけて助けてやる事は、結局その人のためにならない。

のどちらが正解か?という問題だったようです。正解は?ですが、若い世代になればなるほど?という意味に捉えてしまうのも、もはや時代の流れであろうといった受け止められ方をしていました。

あれから10年たった(この10年も本当に色々な事がありましたが)我が国において、この調査を再度行ってみたら、果たしてどのような結果になるのやら・・・。ひょっとしたらお隣の国をど〜のこ〜の言ってはいられない状況なのかもしれません。

 

こんな偉そうなことを言ってみたところで、実際のところ他国との交渉よりも“家庭内の顔色伺い”の方が、私自身の死活問題なのは相変わらずなのですけどね〜〜〜。

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