理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.335

2018年梅雨明け前後

DRkobayashi1梅雨明けもしていないのに真夏のような暑い日が続いていると思いきや、関東甲信地方は気象庁の統計開始以来最も早い6月中の梅雨明けとなってしまいました。しかも長期予報では今年も何やら酷暑になりそうな雰囲気でございます。

それでなくともワールドカップで寝不足気味なのに、その上蒸し暑さで寝苦しい夜が続き睡眠不足者続出の今日この頃、コラム読者の皆様に於かれましてはお変わりなくお過ごしの事と存じます。

今回のオッサン日本代表の予想外の活躍で、結果日本国内も開催直前の盛り上がりの低調さは嘘のようになってしまい、渋谷駅前交差点に深夜配備される警察官の方々のご苦労が偲ばれる今日この頃です。

第3戦を中継出来たお台場のテレビ局においては、恐らく今年の残り半分でこの視聴率を超える番組(たとえサザエさんの最終回があろうとも)を制作することは絶対不可能だと思います。きっと開催される前までは多くの社員が「どうせ2連敗又はグループリーグ敗退決定後の消化試合で視聴率も今回の日本戦の中では最低になるんだよな~~~」と覚悟していたはずでしょうから、局としては盆と正月が一緒に来たような感じでありましょう。誠におめでとうございました!!

そして今回のオッサンジャパンの活躍をここまでキチンと予想していたサッカー関係者はほぼ皆無と言って良かったと思われますが、北海道小平(おびら)町で水揚げされたミズダコの「ラビオ」君はグループリーグ3戦の勝敗予想を全て的中させたそうなのです!

そこで次のベルギー戦は如何でしょうか?となるのですが、予想をさせてもらう前に彼はナント普通に“出荷”されてしまったというのです(笑)。「どうしてそんな素晴らしいタコを出荷させるんだ!!」とSNSあたりでは炎上しそうなお話ですが、この予想を行っていた漁師さんからは「私らもこのタコ漁で生活がかかってますんで・・・」的なお話になったのではないかと推測しております(笑)。

ポーランド戦の最後にひたすらボールを回して時間を潰した日本の作戦に関して世界中から賛否の声が上がっておりますが、日本は別に反則をしたわけでもルールを犯したわけでもありません。実際終了間際にセネガルがコロンビアから1点でも取ればこの作戦は失敗に終わり、そこでグループリーグ敗退が決まってしまうことを知ったうえでの覚悟の決断です。

もしそのような事が起こったならこの指示を出した西野監督には、それこそ日本国内はもとより世界中からとてつもない非難が襲い掛かる事は、彼も十分承知の上でこの作戦を遂行させた(はず)という、組織を束ねるリーダーとしての胆力には、私個人的に“半端ね~~~”と感服を致しました。だって失敗したら100%切腹ものですよこの決断は。

そして切腹どころか暗殺の可能性も十分考えられていた、初戦開始直後に一発レッドカードをくらってしまったカルロス・サンチェス君のいるコロンビアが最終的には決勝トーナメントに残ったわけであります。これで1人のサッカー選手の尊い命がこれで救われるはずだと安堵したのですが、決勝トーナメントの試合でまた何かやらかしてしまえばこれは保証の限りではございません。

その暗殺とか切腹という物騒なお話で言うと、最近の我が国でここ最近気になるのが頻発している『ある種の』殺人事件でございます。それは新幹線の中であったり、交番を襲って銃を奪ったり、駐車場で自分の車に乗り込む時に拉致されたりといった、普通では起こりえないようなsituationで次々発生しているものです。

自らの手で“人を殺める”訳ですから、これはもう並大抵の事ではありません。余程の恨みとか憎しみとかをその相手に持っていて、尚且つその現場において常軌を逸した極限的な精神状態でないと普通は出来ないはずの行為が、最近の事件では「全くの通り魔的」とか、「単なる行きずりの犯行」とか、被害者や遺族にしてみれば悔やんでも悔やみきれない理由に言葉もありません。

加害者の1人は本当に言ったかどうか私が直接聞いたわけではありませんが、とある報道によると「(刑を終えて)出所したらまたやる!」と口走ったとか・・・。私自身場末の精神科医ではありますので、このようなケースには当然精神鑑定をする必要性はあると思ってはおります。

勿論加害者に接見や診察をしたこともない身でこのようなことを言う事は不謹慎極まりないことを承知の上で申し上げますと、精神疾患という疾病がこのようなことを100%させてしまった(つまり刑事責任能力が問えない)というにはちょっとどうなのかな?と思う次第です。

ただ心配なのは普通ではありえないようなことでも、こうして立て続けに2回3回と続くことで、そのことに対しての慣れというか感覚的なマヒが強くなってしまう事であります。普通ではないことが段々普通に思えてくる。これはある意味恐ろしいことであり、歯止めが利かなくなり、いつの間にか連続していく可能性が高くなるのです。

このコラムでも何度も指摘しておりますが、現代の若年層におけるコミュニケーション能力の低下に伴う衝動的で猟奇的な事件は増える事はあっても減ることはないものと考えます。特にこれからジリジリと暑い日が続きますと、人はどうしても必要以上にイライラ、カリカリしてしまいますから、このような事件がこの夏に向けて頻出しないことを祈るばかりであります。

 

 

省エネが必要なのは十分わかっておりますが、不要なイライラを発生させないために室内温度の設定は、心持ち低めの方が家庭の平和も維持できると思う2018年向暑でございます。(汗)

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