理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.334

米朝その後・・・。(って落語家の話ではございません)

DRkobayashi1
全国的に梅雨の空模様となっております。私は相変わらず通勤には電車を使っておりますが、クリニックに辿り着くまでに汗だくになり始めると、ポロシャツを着て家を出て職場でシャツとネクタイ姿に着替えるようにするのですが、その切り替えのXデーがつい先日でございました(汗!!)。

サッカーのワールドカップもいよいよ始まり、高齢日本代表軍団の奮起をひょっとしたらひょっとするかもと淡い期待を抱きつつ梅雨明けが待ち遠しい今日この頃ですが、コラム読者の皆様に於かれましてはご清祥のことと存じます。

世界中が大騒ぎをした割にはこれと言って決定的なお約束をすることなくスルーされた感で一杯の米朝首脳会議も何とか無事に終わりました。「拉致被害の問題の件も絶対にあいつに言ってよね!」とまるでスネ夫がジャイアンにすり寄るような感じでお願いをした安倍首相でしたが、「まあついでに言ってはおいたけど、核施設廃棄の費用はお前らが出すんだからな!」と逆に脅しをかけられてしまうような始末です。

これから日朝首脳会議を開催してカゴカケの汚名返上を図ろうとする安倍首相でございますが、「拉致問題を口にするならキッチリと金を出さんかい!」と相手側は人質を盾に金銭をせびってくる事は、気の利いた小学生でもわかりそうな手口であります。果たしてあの“反社会性暴力的自由業独裁国家”と本当に対等に交渉の場で渡り合えることが出来るのでしょうか?

日大アメフト部に引き続き『紀州のドンファン』と『シンガポール米朝ショー』に延命させてもらっている安倍政権ですが、ここで拉致問題の解決の糸口を少しでも引き出せないと9月の自民党総裁選挙は厳しいものになる事は官邸一同重々承知の事でしょうから、かなりの気合を入れて臨むことだとは思います。

しかし、今回の件でトランプアメリカがどれだけ東アジアから手を引くつもりなのか全く予想もつきません。オバマさんが貰えたノーベル平和賞を喉から手が出るほど欲しがっているような噂も一部に聞こえますが、彼の頭の中には世界平和の恒久的な維持ではなく、いかにアメリカ(自分)が損をしないで儲けるか、それしかないようですから仕方がありません。

そんな中で少なくとも自宅のリビングで紹興酒を片手に(かどうかは定かではありませんが)習近平氏がニンマリとしている事だけは間違いないでしょう。だって自分達の手を全く汚すことなく、目の上のたん瘤のアメリカを遠ざけることが出来るとすれば、中国にとってこんなにおいしいお話はありませんものね。

良い悪いは別にして、それでも我が国を取り巻く様々な国々がその思惑通りに着々と事を進めているのに、我が日本国だけが時計の針が止まってしまったかのような状態で大丈夫なのか不安で仕方がありません。

国内では無理矢理にカジノ法案を通す動きがあるようで、今後は観光立国としての外貨を稼ぐような算段なのかもしれませんが、近年外国人旅行者は確実に増えております。冬のニセコなんて『ここは日本か?』と思えるほどの外国人客で満載だそうです。特にオーストラリア人なんて大挙してきているようです。

今オーストラリアに行くと500mlのペットボトルの水が日本円で500円位してしまいます。ラーメン1杯が2000円位するそうです。それはただ単に物価が高いだけなのでしょうか?円との為替の関係でそうなっているだけなのでしょうか?私が思うに実はそうではなくて、つまり水やラーメンという商品に対してそれだけの金額を払うことが当たり前の国になってしまっているという事だと思うのです。

オーストラリアの居酒屋のバイトの時給が最低でも2000円位と聞きます。休日や祝日だとその倍近くになるそうです。つまりそれだけの収入があれば水やラーメンの値段もそれが当たり前という事になりますよね。今の給与水準が全体的に上がれば商品の値段も上がるのは当たり前です。

その昔日本人が中国や韓国に行って物価が安い安いと言って買い物をして、飲み食いしていたのはそれらの国々の生活水準が日本よりもかなり低かったからそんな能天気なことを普通に言えていたわけです。

それがいつの間にか周りの国々の給与水準が上がっても、我が国だけはいつまでもジリ貧の上昇率では、遂にそれが逆転してしまった結果がこれだけの観光客を呼び寄せる現状となったと言った方が正しいのではないでしょうか。

ラーメン2000円の国の人からすれば、日本の食べ物なんて嘘みたいに安いと思えるわけで、食べ物だけではなく宿泊費も交通費もお土産代も何もかもが安売りショップ状態ですからそりゃ~~~旅行に来ますわな。そりゃ~~~爆買いできるわけです。とどのつまりはついでに日本に別荘もご購入です。経済的な国力は明らかに低下の一途です。

経済以外の国力で言えば、どこまで本気でどこまで思慮して彼が口にしたのかわかりませんが、米軍が本当に韓国から引き揚げて、もし沖縄からも出て行った時に発生した有事の際に、自国を誰がどうやって防衛するのか、本当に自分達だけで防衛出来るものなのか、これから益々少子高齢化の波に襲われる年寄りだらけの我が国において、これはもっと真剣に国民全体で議論されるべきテーマだと思います。

日大のアメフト部や大阪の小学校や四国の獣医学部の存続よりも、自国の存続の方が絶対に重要案件だと思うのは私だけなのでしょうか?

 

 

とは言うものの、個々の“家庭の平和”無くして“国の平和”は成しえない事だけは揺るぎない真実ではございますが・・・(;一_一)

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