理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.320

希望のセフォル号

DRkobayashi1
さて今年も残すところ1ヶ月半となり、否が応でも年の瀬を感じずにはいられなくなって参りました。前々回のコラムで予感をしておりましたが、本当にゆっくりと秋を感じることなくいきなり冬に突入の様相であります。そんな急激な季節変化の中、コラム読者の皆様に於かれましてはお変わりなく健やかにお過ごしのことと存じます。

希望の党の“自称”創業者の小池さんがあれだけこだわっておられた党の代表を辞職されました。これを傍観していると、正にあのセフォル号の船長の姿に彼女がダブって仕方がありません。沈みそうな船から制服を脱ぎ捨てとにかく“自分ファースト”丸出しの下着一枚で逃げ出した船長のあの姿であります。

そして一方的に「国政の事は国政で」と言われて残された議員たちからは、とんでもない事故に巻き込まれたかのような被害者面をしての文句や恨み節が噴出しているようです。しかし彼らは小池さんという船長がどんな人なのか知ったうえで、自分の意志と責任においてその船を選び乗船したわけですよね。

あの事故で犠牲になってしまわれた修学旅行の生徒さんたちは、あの船長の事を知っていて彼を選んでセフォル号に乗船したわけではありません。つまり生徒さん達は100%被害者でありますが、希望の党の議員達は全く立場が違うのです。小池さんだけを100%悪者にはできないはずなのにこの体たらくです。

でもってこの“ツアーコンダクター”を自ら買って出たはずの前原さんはと言えば、結局セフォル号には乗船することなくこれまでの船に戻ってツアーを続けるつもりのご様子で、最終的にこの「希望のセフォル号事件」の責任を誰一人キチンととることも無く2017年を締めくくろうとしているようです。こうなると来年も野党には何も期待できないままで終わりそうな予感すら致します。

その2017年を締めくくると言えば(それでも大晦日にまだ続く)紅白歌合戦の総合司会は内村光良氏に決定し、恒例の流行語大賞2017のノミネートも発表されました。しかし司会者にしても流行語にしても本当に今年は『これだぁぁぁ!!』と言った感じの人や言葉がチョッと品薄であったように思われるこの結果であります。 

流行語大賞予想精神科医(そんな精神科医なんて正直必要ありませんけど・・・)の小林が、このコラムでも今年のノミネート確実視しておりました『忖度』、『ち~が~う~だ~ろ~!』は予想通りエントリー致しましたが、その他エントリーを予想しておりました安倍ちゃんも一押しの「印象操作」、今年後半ではやや勢いが薄れた「チョレ~~~イ!」、正直これは絶対と思っていた「一線を越える」はなぜか落選であります。

昨年の「保育園落ちた日本死ね」に引き続いて、今年はこの「一線を越える」で是非とも山尾志桜里議員に2年連続で受賞のご登壇を願いたかったのでございますが、残念ながら叶いませんでした。仮に大賞をとってもまあ今年はこれでは絶対に出て来ないでしょうし、これが落選して一番胸をなでおろしているのは、もし受賞したらステージに100%登壇させられるであろう“宮迫氏”であることは間違いないでしょう。(笑)

そして運よくその希望のセフォル号に乗船することなく、この度の選挙では見事無所属からの当選を果たされた山尾さんであります。ところが先日その選挙の口火を切る要因の一つになったといっても過言ではない例の“不倫”疑惑のお相手を、また再び自身の政策顧問に起用することを高らかに宣言されました。

この件につきましては予想通りと申しましょうか、様々なフィールドから色々な意見が噴出しております。世間様の風当たりから察するところでは、今回のこの決定を良しとしない意見の方がかなり多いような印象です。広島あたりの元議員がやりかけていた“重婚”は刑法184条により罰せられる明らかな法律違反ですからこれは論外です。

しかし今年1年本当に下世話なマスコミが騒ぎ立てた“不倫”はあくまでも当事者同士の問題であり、違法でもなく赤の他人様が目くじらを立ててとやかく言うほどの物でもないと思うのです。ここで以前のコラムでも言いましたが、再度誤解の無いように宣言しておきますが、私は不倫を『肯定』しているわけではありませんので、ここのところは絶対にお間違いなく!ここ一番大切です、ハイ!

そこである意味これだけの世間様や支援者からの批判や反感を甘んじて受ける事を承知の上でこのような行動に敢えて出たという事は、そのような強烈なagainstを遥かに上回る思いで一緒に「仕事をして」(がつきますよね、今のところこの場合は・・・)いたいと思えるパートナーに巡り合えたという、その方の人生においては物凄く幸せなことと言えるのかもしれませんが・・・。

でもまあ私といたしましては、あの勝ち誇ったような満面の笑みの時に時折垣間見える『歯よりも歯茎の露出面積が大きい』絵面は、一緒に仕事をするといったような状況下にも無く、全くの第三者的真っ赤な他人の立場にあり続けて、私の人生にかかわりが一切ないケースにおきましては、これはもう何が良い悪いでなく個人的には何よりもこの絵面がどうしても“生理的に受け入れられません”ので、彼女に関してこれ以上はもうゴメンナサイとさせて頂きます。

まあ兎にも角にも公人であれ私人であれ、やるべきことをきちんとこなして、他人様にご迷惑を掛けずに、キチンと法律を遵守してさえすれば、LGBTであろうが、不倫であろうが、それは当事者以外があれやこれやと口出しをすることではないというコンセンサスを皆で持てるような世の中に早くなってほしいものだと思う2017年の初冬でありました。

 

 

とは言うものの、いつの時代もいかなる場所にも『野次馬』の存在も消えることはないでしょうから、結局のところは自分がそれになるかならないかの問題なのかもしれませんね。

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