理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.265

白紙撤回と一校の格差

小林一広

ここのところは毎年の事とは言え、本当に酷暑続きでございます。熱中症で救急搬送される方々も増えているようですので、ご自宅にいらっしゃっても水分や塩分の補給はこまめにお気を付けください。そんな猛暑にありながらもコラム読者の皆様方は、お変わりなく健やかにお過ごしのことと存じます。

さて前回のコラムで私が大胆にも予告をしました通り、アップの翌日に安倍首相は新国立競技場の建設の白紙撤回を声高に宣言してくれましたぁぁぁ!首相も私のコラムの愛読者だったのですね!・・・(嘘です)。

まあ~予想はそれ程難くはなかったとは言え、ものの見事に的中をさせたことで結局誰からも褒められたわけでもありませんでしたので、一応自分で自分をきちんと褒めておきました(苦笑)。

かなり期待していたと思われる支持率の挽回も全くの焼け石に水でしたので、そうなると今度は総理大臣以下それぞれの担当各位におけます責任のなすりつけあい合戦へと勃発していったのであります。結局は霞が関のお役人(の典型のような風体の方)が事実上の更迭を思わせるような、ベタな言い方で申しますと“ババ”をひかされたような状況で一応の幕引きと相成りました。

好き勝手に偉そうなことを無責任に言うそれぞれの担当のトップ達が誰一人として自ら責任を取らない事での最終的なこの人事に多少の同情票もあるようですが、本当に詰め腹を切らされたのかどうかはこの後の彼の再就職先(つまりは天下り先)で判断してもよいのかもしれません。「まあ、次のポストは悪いようにはしないから、ここはひとつ世間を納得させるために・・・」なんて声が幻聴のように聞こえてきます。

それにしても国立競技場建設というれっきとした公共事業なのですから、今回の建設費用はダムを作ったりするのと同じようにきちんと入札をさせて、その結果をすっきりと国民に公表すべきだと思います。勿論談合などもってのほかですから、厳しい対応でお願いしたいものです。

文科省が今回のオリンピック事業を機に、今後学校関係の建設時に大手ゼネコンに対して大きな顔が出来るようになろうと思っていたのかどうか知りませんけど、だいたいこんな規模の公共事業は国交省の管轄でしょうから、餅は餅屋に任せておけばいいものを出来もしない大風呂敷を広げたからこんなことになったと推測しますが皆さんは如何でしょうか?

それでも「もう絶対に間に合わない!」とか言っておきながら、意外とラグビーのワールドカップまでに間に合わせたりするんですよ我が国のゼネコンさんは。さてさて一体どんなスタジアムが出来上がるのかまあ本当に色々な意味でも楽しみですな。

 

長年この拙いコラムをご愛読頂いていらっしゃる方はご存知のことと思われますが(まあ多くの方々はご存知でないでしょうからVol.33を御一読ください)、もう少しすると私の大嫌いな夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)が始まってしまいます。その代表校選出についても一言。

最高裁で長年違憲状態と指摘をされつつも、自分達に不利益なことは全く是正をする素振りすら見せていなかった議員選出における“一票の格差”の問題に、「まあ俺の選挙区では関係ないから仕方ないね」の人達による多数でやっと改正案が可決されました。

決められちゃった(議員バッチを外される確率が高まった)人達は「地方の声が届かない!」って、その声を出す『人』そのものが地元にいなくなっているのだから仕方がないでしょうに。

そもそも我が国の人口がどんどん減っているのだから、国会議員全体の人数そのものも減らすべきだと思うのです。本当にあれだけの議員が必要でしょうか?1割~2割位減らしたところで、この国の行く末にたいして影響はないように思えるのですが如何でしょう。

そこでこれも以前から思っていた事なのですが、各都道府県を代表する高校野球も地方予選に参加する高校の数によって、結局代表になるために勝ち上がらなければならない試合数が異なってしまうわけですからこれまた“一校の格差”が起こり得ていると思うのは私だけでありましょうか?

このようなことがあるから、都会の高校生が地方の学校に甲子園に出場するためだけに国内留学をして、以前にも代表校のレギュラー選手の出身地が殆ど他県出身の生徒だったなんて話が今でもありますよね。まあそれでも高野連さんはこの“一校の格差”を何とかする気なんてまずないのでしょう。

とにかくこの猛暑のさなかで投球制限も設けずに、連日ピッチャーにボールを投げさせること自体、純粋なる野球青年に対する“虐待”以外の何物でもないと私は思っておりますので、この度の記念すべき100周年とやらを機に、未来ある若人のためにも色々と改革をして頂ければと願うのでございます。

朝日新聞以外のマスコミはそのあたりを是非とも突っ込んでほしいのですが、まあそんなこと絶対しないよな~~。どうです、ナベツネさん、高校野球の歴史に名を残す意味でも最後に一花咲かせるつもりで物申されてはどうでしょう。

 

 

高~いお金でせっかく釣り上げたドラフト1位が、入団直後から故障で使い物にならなくなる確率は随分と減るのでジャイアンツさんにとっても重要な案件ではなかろうかと思いますが・・・。

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