理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.263

最終回

小林一広

はいはい、今年も半分が過ぎましたよ~~~。本当に“光陰矢の如し”でございます。今年の梅雨は、南九州あたりでは歴史的な大雨の様相でございますが、コラム読者の皆様方に於かれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。

前回のコラムで告知いたしましたが、2012年7月6日にスタートをさせて頂き、丸3年間私が担当をさせて頂いたウェブラジオ番組『ドクトル・コバの銀座の奥義』も6月26日㈮の放送をもちまして無事終了と相成りました。

毎回様々な分野の方をゲストにお迎えしてお話をお伺いする事が中心の番組でございましたが、最終回はこの番組にご出演頂けました106組のゲストの方全てを感謝とお礼の意味を込めて総括させて頂きました。今思うと本当にアッという間の3年間であり、これだけの方々とインターネットとは言えラジオ番組を通じてご縁を結ぶことが出来たことを本当に嬉しく思っております。

実は私自身もゲストの方とあまり“初めまして感”を前面に出してしまいますと、番組も固くなってしまう恐れを心配して、ネタバレ的には番組開始当初は私の知人をゲストにお呼びしまして番組を進めさせて頂く事が多かったのでございます。

そこで栄えある(?)第1回目のゲストは私の父親の代からお世話になっておりました「銀座の生き字引」のような方をお迎えさせて頂きました。お仕事内容は本物のきちんとしたブルゴーニュワインを我が国に輸入し販売することの先駆けとなった方でございます。

ふてぶてしくも『銀座の奥義』なんてタイトルをつけてしまったものですから、一発目は番組タイトルに偽りなし!といった心意気を出したい一心で、色々と自分なりに迷いに迷った挙句「グロワーズワインの田口さん」にお越し頂こうと勝手に決めてしまったのであります。

そして週末の金曜日でお仕事も繁忙時刻の17:30~の生放送にも関わりませず、突然の私の無謀なご依頼を二つ返事でご快諾頂きご出演頂く運びとなりました。当時まだ我が国にはワインと言えば『赤玉ハニーワイン』あたりが普通のワインと思われていた時代に、直接ブルゴーニュに単身で乗り込み、自分の舌と鼻で確認して納得できたものだけをきちんと輸入し続けてこられた方です。

田口さんが買い付けてこられたワインは、そんなにワインに詳しくはない私でもわかるくらい、本当に田口さんのお人柄が前面に現れる優しい味と香りのするワインなのです。但し一般小売りの販売免許はお持ちではない為、卸されたレストラン等に行かなければ味わうことが出来ませんでした。

齢80歳を超えてもブルゴーニュ地方に直接買い付けに行かれ、何本ものワインを担いで銀座のレストランに卸に伺われていらっしゃった“鉄人”田口さんも、さすがにご高齢を理由に今年になってそのお仕事を次世代にバトンタッチをされたのであります。

もう田口さんが直接買い付けてきたワインをこれから新たに飲むことは不可能となり、現在在庫として残っているものだけを楽しませていただくしかないのは非常に残念なことであります。私の亡き父親も田口さんのお勧めしてくださるワインは本当に好きでした。

そんな話を106組していたら最終回は何時間番組になってしまうのかと、番組ディレクターから心配されてしまいましたが、何とか時間内に殆どの方を振り返ることが出来ました。そして最後の106組目のゲストは、グラビア“系”のお仕事でご活躍中に婦人科系の疾患で大病をされ、現在はその治療も無事寛解状態となっていらっしゃる「麻美ゆま」さんでした。

自身の出生からお仕事、その闘病などに関することも含めての自伝を先日出版するにあたってのプロデュースをされた方が、私の知人でありこの番組のゲストでもご登場いただいた方ということで出演のご紹介を頂けました。また先日歌手としてもデビューされたということもあり放送のブースの前には、私の番組では最初で最後のファンの方々による黒山の人だかり状態も経験させて頂けました。

ゲストの方々とは殆ど番組開始前の打ち合わせなども無く、いきなりぶっつけ本番の「初めまして!」で生放送がスタートするところに、手前味噌ではございますがこの番組の面白さもあったのではないかと思っております。

「よくまあ~初対面の人といきなりそんなに話が出来るよね~」と感心されることもありましたが、私の生業は医師であり、日々外来業務に勤しんでいるわけでして、『初診』というものはよほどのことが無い限り「初めまして!」で開始するものです。ラジオのゲストは決して患者さんではありませんが、situationとしてはほぼ同じなものですから私的には決して苦にはならないわけです。

番組の途中で使用していた音楽も、毎回自分の所持するCDを持ち込んで「今日の1枚」といった感じでその中から通常5曲を選曲してお送りいたしました。ご出演頂くゲストや季節などを自分なりに考慮してその日のアルバムを決めて曲を流しておりましたが、途中から著作権の2次使用の問題から、好きなアルバムを勝手に流せなくなったのはちょっと残念でしたが・・・。

まあそんなこんなで3年間、金曜日の17:30~19:00の生放送におきまして、多くの方々にお力添えをいただき、沢山の方々にご迷惑をおかけしてしまいました事に感謝とお詫びを申し上げて「ドクトル・コバの銀座の奥義」幕を閉じさせて頂きます。FIN!

 

 

何でも収録番組は迂闊なことを言ってそれが流れると編集を含めて番組の問題になるそうですが、生放送は“事故”としての扱いだそうでして、そうなると家庭での会話は殆どが“事故”ですよね(汗)

新CM公開中! 薄毛治療を相談する
WEB予約

ご予約/お問合せ

頭髪治療・
メンズヘルス