新春都知事選

都知事選の立候補も相変わらずの魑魅魍魎が跋扈する様相を呈しておりますが、はっきり言って東京都以外（特に西日本あたりに在住）の人なんかには正直どうでもいいようなお話ではありますよね。だって誰が都知事になったところで佐賀県が何か変わるかと言えば正直何も変わりませんからね。

何でもこの都知事選にかかる費用は50億円だそうです。我々の血税が猪瀬さんの「あの5000万円」のために、都知事「1人」を誕生させるために、50億円遣われてしまうのであります。半沢直樹は“倍返し”でしたが、猪瀬直樹は“100倍返し”ですよ！（爆）

なんでそんなにかかってしまうのかが良く理解できませんが、とにかく使われるそうです50億円が！これだけのお金があれば“東北の復興”にもまだまだ十分役立つことのできる金額ではないかと思うのは私だけでしょうか・・・。

まあ猪瀬さんも最後の最後で「政治家としてアマチュアだった」と呟いていましたが、“政治家のプロ”とは○沢さんのように、どこからどれだけお金を頂戴していても、決して尻尾をつかまれるようなことをしない人という事が言いたかったのでしょうか（笑）。そのプロも今となっては復活の目は既に無さそうな気も致しておりますがどうでしょう。それとも只今は死んだふり？

今回の都知事選はこうなると“脱原発”がキーワードになるのでしょうか。昨年から巷ではかなり話題になっている現役官僚がペンネームで書いた「小説」で、『原発ホワイトアウト』という本をご存知の方も多いと思います。これはあくまでも小説でありフィクションなのでしょうが、読めば読むほど本気で東京電力と経済産業省の役人と族議員と言われる国会議員の事が大嫌いになってくる本です。

内容が内容だけに恐らくマスコミも大スポンサーである電力会社に対してビビリが入ってしまい、大々的にこの本の報道が出来なくなっているのではないかと思います。一方では映画化の話もあるとの事ですが、まあ役によっては一生電力会社からCMの依頼が来なくなることを覚悟で出演を快諾する役者が果たしてどれだけいるのでしょうか？今後が楽しみではありますが、色々なところから圧力をかけられて結局映画になんてなることはないような気もします。

まあこれを書いた現役官僚も、既に内部ではどこの誰かは恐らく目星をつけられているのでしょうし、今後は霞が関で出世をすることはまず不可能ですから、第2、第3弾と続編などを書き続けて脱サラ後は立派な小説家に転身をされるしかないのかもしれません。これまた次作を楽しみに待っていましょう。

この手の本ではこれまでにきちんと実名で出版され、その後霞が関を退官された古賀茂明さん（なぜか原発ホワイトアウトには実名で登場していらっしゃいます）がもし都知事に立候補されるなら、私個人的には清き一票を投じてみても良いような気はしますが・・・。

しかしこの殿様の御乱心で出鼻を挫かれた舛添さんは「原発は絶対に必要である！」とは浮動票をすべて敵に回しそうな雰囲気を感じてか言い切れなくなりました。そこで苦肉の策か「2020年のオリンピックを是非とも成功させる！」とか頓珍漢な事を前面に押し出して来ています。まあ仮にオリンピックを成功させるとしても、今回の任期満了後にもう一度選挙で勝たなければオリンピックの時に知事ではいられません。

ですからそんなことは今回勝ってから心配すればいい事で、知事になる為の公約にする案件ではないと思います。もし本当にオリンピックがそんなに大事なら、安倍さんがパラリンピック閉幕まで国を挙げての組織委員会を設置して、そこに全部2020年までアウトソーシングさせればいいだけの話ではありませんか。都庁の職員の皆様方にはオリンピック以外にして頂かなくてはならないお仕事がてんこ盛りにあるはずですからね。

一方で昨日76歳になられた細川さんが、あと何年かけて電力会社や族議員や霞が関と脱原発で真剣にバトルを繰り広げることが本当に可能なのか、それに賭けてみるにも何となく一抹の不安が・・・、前回首相の時のように「僕もうや～～～めた」と突然卓袱台をひっくり返したりはしないのか？

いや、もうこうなればドクター中松都知事に原子力でも火力でもなく、CO2排出ゼロの発電機関を是非とも「発明」してもらっては如何でしょうか。でも当選は本当に発明できてからでしょうけどね（笑）。