理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.222

最後は人

kobayashiDR


毎年この時期のコラムでは必ず言っておりますが、「早いもので今年も残すところ3ヶ月になってしまいました・・・」であります。つまるところ“あまちゃん”も“半沢直樹”も終わってしまい、今年の3/4は終わってしまいましたという事でございます。 ここ数年は何か秋をあまり感じることなくいきなり冬に突入してしまう感が強いのですが、今年もそのような感じで終わっていくのでしょうか?そんな季節の変わり目の中でもコラム読者の皆様方はお元気にお過ごしのことと存じます。

前回グダグダと述べさせていただいたオリンピックの件は金輪際口には致しません。もう決まってしまったことですから、前向きにポジティブに応援していきましょう。どうせやるならお祭りごとは楽しい方が良いに決まっています!ただただひたすらこの7年間にとてつもない天変地異が起こらないことを後は切に祈るばかりです。

さて先日「愛知県の某市でランボルギーニ(イタリアの超高額なお車です)の修理費を市が支払う」というニュースを目に致しました。話の様子から公道上で恐らくチョットしたくぼみのような所に車輪でもとられて、おなかでも擦ったのではないかと推測するのですが、この車の所有者は公道の不備で自家用車の破損を被ったと訴えたのでしょうね。

しかしこれを市側で弁償するなんて「こりゃ~~オリンピック以上に税金の使い方に問題があるんじゃないっすか、先輩!」と思わず“紙兎ロぺ”風に絶叫(あっ、もう口にしてしまったオリンピック・・・)してしまいました。こんな事をいちいち補償し出したら、公道を走っていて車に何かが起こればとりあえず道路のせいにして修理代を市に請求しようとみんな言い出すでしょう。

このランボルギーニの件はナント市議会できちんと承認されたというのですから、これじゃ~この市の財政はすぐに破綻しますよ。私はこんなお話は冗談としか思えませんでしたが皆さんはいかがでしょう。こんなニュースが届けられる日本って国は心の底からまだまだ平和ボケです。

次に道路でなく線路のお話ですが、天変地異ではなく全くの人災です。過日からJR北海道の綻びが止まる事を知らない状態となっております。その要因は様々でしょうが、私が推測します第一の要因に、やはりJR北海道にはライバル会社が存在しないことが大きいからだと思うのです。

ライバルが登場する事も出来ないほどの収益の上がらない土地で、人も予算もギリギリで運営しており典型的な“貧すりゃ鈍する”の状態である事も大きな要因でしょうが、ANAというライバル会社がありながらのJALだってあのような醜態でした。

ましてや他と比較されようがないうえ、民営化されたとはいえ赤字路線がどれだけあろうが直ちに倒産や極端な人員削減はありえない職場環境で、「まあ今はこんなものか・・・」「多少このくらいならまだ・・・」と思いながらも見過ごし続けてきた仕事への「つけ」が“倍返し”以上になって戻ってきているのだと思うのです。

勿論全てのスタッフの方々がそのような思いで勤務されているとは言いませんが、1人1人のちょっとした心の緩みがいたるところで積もりに積もって惨事につながることはどこの業界にだって当たり前のように起こりうるお話です。

先日のカネボウの件だって同じような事が言えるのだと思いませんか?それぞれの現場では最初はちょっとしたことだったのかもしれません。そのちょっとしたことが全国規模で見つかりだして、それでも結局は全ての対応が後手に回り続けた結果があのような惨事になってしまったのでしょう。

仕事というものは例え1日中機械に向かって黙々と作業をしたり、PCにひたすら入力し続けていたりしていても、最後の最後はやはり人と人の繋がりに終わるものです。つまりその時は直接的な人とのコミュニケーションは発生していなくても、その仕事を通じてその製品や、業務内容が廻り廻って最後には人の手や生活に渡るわけですから、対人的なコミュニケーションが出来ない人とは結局仕事が出来ない人と言っても過言ではないという事です。

こいつが上手くいかないときはこちら側としては“じぇじぇじぇ~”になってしまい、相手側からは“百倍返し”をされてしまう事は今年の夏のドラマで皆さんも十分お感じになられた事かと存じます(笑)。

さてこの秋のドラマでは杏さんや木村拓哉さんが、始める前からやる気を失ってしまうような状況下において、一体どんな流行語を発信してくれるものなのか楽しみにして今年の年末を迎えましょう!

 

家庭内でのコミュニケーションはとれていなくても、家庭外では完璧なのはやはり私だけ!?
 
 

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