理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.025

万博の思い出

ねえ、ねえ、どうします? やっぱり悩んでます? でもチョッとその気になってます? それで皆さんは行かれます?・・・「愛・地球博」!!

何か、初っ端からその博覧会の内容云々より、食べ物持込がどうのこうのとか、開催主旨とは全く関係のないあたりでケチがつくようでは、大丈夫かよ?オイ!と言いたくもなってしまいましたが・・・。

万博と言えば、やはり私の少年時代(8歳になる年で、当時私は周りの誰からも“シンドウ”と言われて“小刻みに震えていた”頃です)においては、1970年の大阪万博は今でも様々なことが記憶に残っている、一大スペシャルイベントであったことはここに断言いたしましょう。今回で言う「マンモスの化石」にあたる?かどうか分かりませんが、あのアポロ11号が持って帰った(とされる)「月の石」を見るために、あなた、そりゃ〜何時間並んだことか。今じゃ赤子でもチビらない程度でも、35年前では超弩級絶叫マシーンであったジェットコースター「ダイダラザウルス」に乗る為にどれだけ待ったことか。また、そこで生まれて初めて“ハンバーガー”なる物を口にして、「この世にこんな上手い食べ物があったのか!」と至極感激し、それをまたしこたま買い込んで、持って帰っても全部食べきれずに、結局は母親からこっぴどく叱られた事も今となっては懐かしい思い出です。

この様な多くの思い出の中にあっても、極めつけは「日立館(そう言えば“パビリオン”“コンパニオン”なんて言葉もこの時に覚えましたっけ)」での出来事です。皆様の中で当時の大阪万博、日立館の事を御記憶の方が一体どれ位いらっしゃるか想像もつきませんが、そこでは実際には滑空していない飛行機を、あたかも自分で操縦しているかのような状態を体験できる、最近で言えば「電車でGO」の飛行機版ってところでしょうか。いわゆるシミュレーション(あっ、誰ですかぁ〜「シ・ュ・ミ」レーションって言っている人は?ほ〜らここにもいた!いいですか、シ・ミ・ュ!ですからね!)ゲームのはしりです。とは言え、35年前のバーチャルリアリティー体験ですから、最新のプレステの足元にも及ばないようなお粗末なハードであり、ソフトだった様に思います。

やっとの事でパビリオンの中に入ると、いくつかある操縦席に順番に座っていくわけですが、そこではその回の1番の席に座った人が離陸を担当し、最後の席に座った人が着陸を担当するという責務を負わせられるのであります。そこに運命のイタズラか、当時シンドウと呼ばれていた少年が着陸担当になってしまったわけで、これは全くの「想定の範囲“外”」でした。そうこうしているうちに離陸は無事に成功。参加者全員自分で操縦する空の旅に没頭中。いよいよ空の旅のクライマックスも終焉へと向かっていくわけですが、今回参加者の全ての人命をこの両手の操縦桿に預かっている緊張感から、もちろん操縦桿を握る少年の手は小刻みに震え(シンドウですから)、すっかり我を忘れて舞い上がってしまった結果、ものの見事に着陸は失敗し、画面が一瞬にして真っ赤になったことは、今でも脳裏に“こんがり”と焼きついたままです。あの時無事に着陸できず、一緒に墜落していただいた同乗者の皆さんは、35年後の今もお元気でお過ごしでしょうか?その節は大変御迷惑をお掛けいたしました。こんな形であの時のお詫びの言葉が述べさせていただける世の中になろうとは、その当時の誰が予想をしていたでしょう?全く便利な世の中になりました。

と、まあ、それはそれで思い出てんこ盛りの万博であり、本当に今となっては楽しくも、おかしくも、良い思い出になっているのですが、さて今回の「愛・地球博」とやらで、こんな沢山の素敵な思い出が作っていただけるのか、一抹の不安な部分を感じているのは本当に私だけでしょうか? で、どうします? 行きます? ひつまぶしを食べに・・・・

そして当時の“シンドウ”(ハタチ過ぎれば、すっかり“タダの人”になってます)に、今現在必要な物と言えば、当然!「家内安全(⇒これって「家内」が「安全」に立ち振舞ってくれるってことですよね?えっ、違うんですか?いつも神社ではそればっかり祈願してたんですけど・・・)のシミュレーションソフト」に決まってるじゃないですかぁぁぁ〜〜〜〜。

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