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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.039 趣味とリエゾン

今年も残す所あと1ヵ月になってしまいました。読者の皆様方も師走の慌しさに、これから突入となる所でしょうか?そんなネコの手も借りたいこの時季に、なぜか今回は“趣味”のお話をしようと思うのであります。

皆さんは何か「これ!」と他人様に向かって薀蓄を語れる事が可能な趣味をお持ちでしょうか?私はと申しますと、これは性格の問題でもあろうかと思いますが、とかく何にでも興味を持って、すぐに首を突っ込んでしまうタイプでございます。そうすると、どうしても広く浅くという結果になってしまうことは自明であり、ましてや最近は日々の臨床に追われて・・・、と言う身勝手な理由付けで、その「浅く」ですら危ない体たらくな状態であります。

しかし、そんな広く浅くでも効を奏した貴重な経験があったことをお話しましょう。私が以前からこのコラムで書いておりますリエゾン(Vol.23
を参照)を丁度研修し始めた頃の事です。大学病院の色々な診療科から、精神的な問題での併診依頼を受けるのですが、今から十数年前の我が国では、癌の告知を100%行ってはいないような時代でした。そこで肺癌の末期で入院していらっしゃるケース(当然本人には告知はしていないけど、薄々感じて病名を疑っているケース!)で、その方の不眠を何とかして欲しいとの依頼が舞い込んできたわけです。以前お話をしたKubler-Ross,E.(キュブラー・ロス)の「dying
patients(臨死患者)」(Vol.27を参照)のこと等は頭で理解出来ていても、医師になって経験もまだそれ程でもない私が、そのような患者さんの前で一体どんなお話をしたらよいのか、ましてや告知はされていなくても経過からすでに本人は知っていそうな状況なんてぇぇぇぇぇ!

まあそんな事態の中、重い足取りでベッドサイドへと往診をしたのでありました。現在の精神状態を診断し、睡眠の状況について一般的な問診を行い、睡眠導入剤の種類などを決めていくのですが、その顔にはありありと『癌の予後が心配で、あたしゃ〜満足に夜も眠れません』と書いてあるわけです。むしろ告知がしてあれば、それならそれで割り切って突っ込んだ話も出来ますが、それもままならない状況でさあどうするのよ、コ・バ・ヤ・シ・君!(その頃は当然胸元に手を突っ込んでも“LIFE
CARD” 何てものは出て来てはくれません!)

そこでふとベッドサイドの消灯台の上に燻し銀に光るものがひとつ。それは“CONTAX T2”なるコンパクトカメラでした。そのカメラはCarl
Zeissレンズを搭載した、コンパクトカメラとは思えないような色出しをしてくれる、その当時のまさに憧れの逸品でありました。少しばかりカメラをかじっていたことのある私が、思わずふっと純粋な気持ちで「あっ、良いカメラをお持ちですね〜」と口にしたところから、すう〜っと患者さんの表情が何とも言えない温和なものとなって、しばしカメラ談義に花が咲いてしまいました。

それからは睡眠の話をするにも、精神状態の話をするにも、本当に自然な感じで接する事ができ、無事に退院の日まで併診に就かせて頂く事が出来たのであります。当然癌の末期の状態であったので、完治での退院ではなかったのですが、ターミナルケアのQOL維持というリエゾン医療としての任務を遂行でき、最後のベッドサイドでもカメラの話で締めくくる事ができた事を今でも覚えています。

あの時、私がカメラの事について全くの無知であったら、一体どのようなリエゾンになっていたのでしょうか?まさに「芸は身を助ける!」、医師として未熟だった(今は半熟くらいでしょうか?)私が本当にカメラに救われた診療と言っても過言ではありませんでした。私が日頃から「自分の専門は精神科ではなくて『生活科』です」と言っている根っこはこんなところにもあるわけです。

その年の年末年始にかけて、帰省もせずに他の病院で当直をし続けて得た副収入をしっかりと握り締め、勇んでCONTAX T2を買いに行きました。そしてそれは十数年たった今でも、何かの折に素敵なスナップを残してくれています。本当に良いカメラです。

長くなっちゃいましたが、もうひとつ趣味のお話。昨年私の娘が幼稚園に入園するにあたって、必要な提出書類に色々と記入をしなくてはならない項目があり、唐突に妻から「あなたの趣味って何?」と聞かれたことがありました。どうして娘の入園に父親の趣味が必要なのか若干理解に苦しみましたが、改めて今現在、人様に対して「趣味はこれこれでございます」と言いきれる物がないことにも気がつきました。「う〜〜〜ん、何だろうなぁぁぁぁ〜〜〜」それなりに真剣に悩んでいるそばから「んじゃ〜ゴルフ?」と妻が一言。

チョッ、チョッと待ってください、その年は練習に行くなんて事もなく、ぶっつけ本番で3回コースには出ました。年に3回しかしない(正確に言うと“させてもらえない”)事が果たして「趣味」と言えるのでしょうか?それが罷り通るのであれば「年間あれだけ食事を作っているあなたは、“主婦”じゃなくて“シェフ”になれるって(味は別にして)ことじゃなぁ〜い!」と叫んで(心の中で)はみたものの、それは“股が裂けても”決して口にする事は出来ないこの私の実情を、古くからのコラム読者の皆様には十分御理解いただけるとは思いますが・・・・。皆さんも趣味の時間をうまく使って、しっかりとストレスを解消してくださいね。

えっ、今年はどうかって?お察しの通り『2回』しかクラブは握ってませんから〜〜〜!

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