理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.070

髪は女の命!!

現在我がクリニックにおける患者さんの年齢別の比率は、男女ともに30歳前後が圧倒的に多く、それから段々と高年齢になるにつれて右肩下がりになっております。

若い頃は「みんなフサフサなのに、どうして自分だけが・・・」という心理が強く働くわけですが、それもいい年頃になれば「な〜んだ結局あいつだってこいつだって・・・」と仲間が増える安心感と年を重ねるという現実感が、髪への不安感を軽減してくれるわけです。当然といえば当然かもしれません。

ところが、最近50歳前後の女性患者さんが治療を希望して来院されるケースが増加傾向にあるのです。女性はこの年代に“閉経”という日常的なホルモンバランスを語る上での大きな通過点に遅かれ早かれ遭遇します。これは髪にとっても重要な出来事であり、日頃から私は「髪にとって、女性ホルモンはサポーター。男性ホルモンはフーリガン!」と患者さんに説明をしている通り、どうしてもそのサポーターを失った痛手は大きいようです。

クリニックの近所で近々再選を目指しておられるどこぞの知事さんは以前「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババア」と発言をして、先だっての厚生労働大臣以上に物議を醸し出したように覚えております。生殖能力を失った生き物の存在価値がどのようなものなのかは生物学者でない私にはコメントしかねますけど、確かに大昔のように“人生50年”の時代ならばそれでよかったのかもしれませんが・・・。

現実に今の世の中、医療を含めて様々なものの発展や進歩に伴って、我が国における平均寿命が80歳を優に超えるところまで来ている以上、その世代の方々を無視するわけにも、蔑ろにする訳にもいかないはずです。

ましてや『髪は女の命』なんてコピーは古くから言い伝えられておりますが、いくつになっても “あって当たり前”と言われれば、男性と違って歳をとったから「まあしょうがないか〜」とすんなりと諦める訳にもいきません。逆に年齢を重ねてからは女性患者さんの方が必死ですし、深刻度は増していくようです。そんな訳で我がクリニックにおきましては女性患者さんの占める割合は年々増加しており、現在では20%を超えるようになりました。

当院の待合室は入り口を経て左右に男女別々に分かれる別待合となっていまして、何となく昔ながらの銭湯を彷彿とさせております。以前は圧倒的に男性患者さんが多かったので、女性患者さんにお待ちいただく間、『大勢のオオカミの中に子羊一匹』の状況にかなりストレスを感じられる方が多かったものですから、現在のクリニックに移転してきた時にそのように設計したのですが、今ではその女性専用待合も狭苦しく感じられる日も見受けられるようになってきています。

人間、男であろうが女であろうが、若かろうが老いていようが、悩みは人それぞれであり、そのお悩みに対して弁護士は六法全書や判例を武器に問題解決の糸口を捜していき、医者は検査結果や薬剤を武器に疾病改善の糸口を探す。まあそんなところは似たようなお仕事なのかもしれませんが、弁護士は戦う相手が常に対“
人そのもの”であることは、医者からするとある意味では大変ストレスフルな事かもしれませんし、“人ではないもの(疾病)”であるから逆に医者以外の人には辛いと思う場合もあるかもしれません。これが所謂「餅は餅屋で!」の面目躍如といったところでしょう。老若男女を問わず、どんな方のどんなお悩みにでも、きちんと対応できるクリニックでありたいと改めて思う次第でございます。

 

うちへ帰れば“たった二人の女”の悩みだけで辟易しているのに〜〜〜〜。

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