理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.073

全国統一学力テスト

ゴールデンウイーク真っ只中、皆さんは今現在、どちらで、どのようにお過ごしのことでしょうか?中には9連休の方もいらっしゃれば、カレンダー通りの方もいらっしゃると思いますし、連休こそが稼ぎ時!とご多忙の方はお疲れ様でございます。

先日全国の小6と中3に学力テストなるものが43年ぶりに実施されました。このような事を行うと、必ずあちらこちらで賛否両論、意見噴出、といったことになるのはお約束でございますが、義務教育である以上は国としてこれ位のことはやって当たり前なのではないか、というのが正直な私の見解であります。

これからの日本を背負って行ってもらう若人が、他国と比較して知的に大きく劣っていては我が国の将来は暗いものになってしまうわけで、それなりの知的財産は持っておいていただかないと、こっちだって老後の心配も多少はするってもんです。

どこぞの市の教育長は“学校間の格差拡大の懸念”とやらで、その市全体での参加をさせなかったそうです。しかしそこの市の子供で「自分が全国的にどのレベルにいるかを知りたいからテストを受けたい」と言う子供がいたとすれば、その子の小6なり中3なりで体験できる限られたチャンスを勝手にその教育長に奪われてしまったことになります。

これはひょっとして憲法にある国民の三大義務の1つ、『教育を受けさせる義務』に違反してはいませんか?もし私がその市に在住しており、自分の子供が「そのテストを受けてみたい」と本人が希望をしていたとしたら、はっきり申しまして私はその教育長を憲法違反で訴えます!

始めるまではなんだかんだともめにもめて、どさくさに紛れていざやってしまえば、その後をきちんと検証をしないまま、なあなあでうやむやにしてしまう事は、わが国の行政がらみでは非常にありがちな(年度末の道路工事のように“まあ、とりあえずやっとけ”的な)事ではないでしょうか?

これは我が国のマスコミにも言えることですが、上げ足は取るだけとって、叩けるだけ叩いておいて、じゃあそこがその後に“どう立ち直った(改善をした)か”
についての結果報道は殆ど隅のほうに追いやられるならまだましで、触れもしなくなることが非常に多いのは由々しき問題だと思います。

このテストの結果において様々な格差が認められるのは当たり前のことです。だからセンター試験を行い、合格不合格を決めているわけですから。大事なのは義務教育の期間におけるその格差をどう是正して、我が国全体の教育水準を確実にボトムアップさせるにはどうしたらよいのかをこのテストの結果からきちんと検証することだと思います。

その検証方法をきちんと国民に説明せず、理解も得られないまま“まあ、とりあえずやっとけ”でやるもんだから、どこかの教育長みたいな人が現れるのではないでしょうか?もしきちんとした検証方法があったのであれば、それをきちんと報道しないマスコミも悪いと言えましょう。それが本来のマスコミの仕事なのですから。

成績の良かったところには沢山の予算をつけて、悪かったところには予算を配分しないというのが本当に安倍さんの言う“バウチャー制度”なのであれば、それは全くもって本末転倒です。成績の良くないところにこそ多少の予算を組み込んででも、その足りない部分の改善をさせて、日本国内どこで義務教育を受けても同じようにステップアップできる教育を受けられることこそが、国際競争に勝てる“美しい日本”を創り出すことであろうと思いますがさて皆さんは如何でしょう?

 

まあ小6、中3で自らテストを受けたいなんて我が子が言うはずはないと思います。
この私のDNAが入り込んでいるわけですから・・・・。

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