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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.078 新しい抗うつ薬

この時季に雨が少ないと夏は水不足になってしまいますが、大雨が続けば災害が出現してしまいます。地方によっては程よい梅雨とはいかない様子ですが、皆様の地域ではいかがでしょうか?(なんて読者が日本中にいるものだとすっかり妄想的になっている筆者でございます)

先日新聞紙上に「抗うつ薬で自殺増加」との見出しが躍っておりまして、日々そのような治療に係わる筆者といたしましては “どんだけ”ですかぁ〜〜と食らいついてしまったのですが、皆さんはそのような記事にお気づきになられましたか?

内容的には塩酸パロキセチン(商品名:パキシル)なる抗うつ薬についてのことなのですが、記事だけを斜め読みしてしまうと、薬を飲むと自殺をしてしまうようにもとられかねない文章なのです。

このお薬は比較的新しいタイプの抗うつ薬で、ご存知の方も多いかもしれませんが『SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)』と呼ばれるものです。一昔前の抗うつ薬は副作用(眠気、口渇、便秘、排尿困難etc)が頻出するために、治療効果が認められるまで薬を増量できなかったり、内服を継続できなかったりして治療成績も良くなかった時代がありました。

そこで登場したSSRIなる抗うつ薬は、そういった副作用が非常に軽減されて内服を継続しやすくなったことに加えて、今のご時世どこを見ても聞いてもうつ病、うつ病で精神科以外の科でも処方されるケースが非常に多くなっております。「餅は餅屋」という諺もありますが、身体科の先生方が患者さんのメンタル面までフォローアップしてくれれば、精神科医は非常に助かる反面、飯の食い上げにも直結することになりかねません。だからと言って髪の医療に参入したわけではございませんが・・・。

それはさておき、大切なことは“薬を使うからには処方する側もされる側もその薬の特性は熟知しておくこと!”なのであります。今回のパキシルの件もよくよく検証すると、ある程度の量を一定期間継続して内服中の患者さんが、突然内服を中断してしまうことにより出現する問題点のお話なのです。これを専門的には『退薬症状(withdrawal)』と言いまして、確かに個人差もありますけど不安焦燥感が非常に強く出現して、その結果としての自傷行為(自殺企図)との因果関係を疑う報告も海外などではあるにはあります。

しかしこれはこの薬を内服した人全員に出現するわけではありません。もちろんきちんとしかるべき時間をかけて減量をして中止すればこのような問題は起こりません。問題はこのような事がこの薬で出現する特性よりも、この様な事態を引き起こすような処方をしている医者と、それをきちんと理解できないまま内服をしている患者さんの存在なのです。

つまり内服を開始してもらう前にそのような事をきちんと説明していない専門科以外の医師(全ての精神科医はきちんと説明しているとも言い切れませんが・・・)や薬剤師がいるのではないかということに対してこそマスコミは問題提起しなくてはならないのに、薬だけが悪者になっていては、きちんとした本当に必要な治療に対してまでもいたずらに不安を煽ることになるのです。

別に製薬メーカーの肩を持つわけではありませんけど、残念ですが副作用のない薬はこの世に一つだって存在しません。だからこそ、それぞれの薬が持つ効能・効果・使用方法・副作用などをその薬に係わる全ての人達がきちんと理解したうえで臨床の現場において使用されなければいけないのです。

その部分を端折ってしまい、何か人や物の揚げ足取りに“だけ”必死になっているように思える我が国のマスコミの現状に対して、報道の本分とは何かをもう少し考えていただきたく本日は提言させてもらいました。

 

副作用が全くない薬は絶対存在しないのと同様に、一度たりともミスを犯さない夫(父親)は一人もいないことも追加させていただきたいのですが。やっぱりご理解願えませんか・・・。

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