理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.085

汚職事件

急に涼しくなったと思ったら、今年も残すところあと2ヶ月です。ついこの前まで暑い暑いと騒いでいたこともあって、遂に「年末」は“秋の季語”になってしまいました。そして年末が近づくと、そろそろ年賀状の準備などを始めないといけないのですが、我が家(私が!)は未だに“彫って刷って”のアナログ生産なので大変(私だけが!)なのでございます。

10月から民営化となった郵政グループもauの携帯からオリジナルの年賀状印刷を受注配達するようなサービスを開始したかと思うと、先日自宅近所の郵便局に行って用事を済ませて最後に出るときに、局員の皆様から「ありがとうございました!」と一斉に声をかけられてしまいました。民営化になった途端にいきなりこれですかぁ〜〜?と、こっちがちょっと気恥ずかしくなりました。

それはさておき最近特に目につく事は、とにもかくにも“内情暴露話”のオンパレードです。少し前の話では北海道のお肉屋さんのコロッケだったり、伊勢の老舗メーカーのお菓子だったり、東北地方の地鶏商品だったりは会社内部の人の告発です。きっと防衛省の元偉いさんのことだって誰かの密告でしょうし、厚労省の薬害C型肝炎の内部文章だって勝手に資料がノコノコ歩いて出てくるわけはありません。

まあ人間のやることですから全てにおいて常に100点満点なんてあり得ません。善人もいれば悪人もいる世の中です。しかし上記の件に関してはキツネとタヌキの騙し合いとは一寸違って、各々の関係者が一方的に悪意に満ちて(良識を失って)行ったものとしか思えません。自国の品でこの有様ですから、まあ他国(特にご近所!)のものなど何をか言わんやであります。

食べるものに関して消費者側としては、一方的に生産側を性善説で見なくてはいけないわけで、表示に嘘や捏造があるのではないかと疑い出したら、もうこれは自分の土地で作った米や野菜、自分で獲った肉や魚で自給自足をしないと生きてはいけません。皆さんもご存知のとおり我が国の食料自給率は約40%程度で諸外国の中でもかなり低いものです。

国の政策としては、あってもなくてもあまり意味のない自衛隊機を買う予算があるならば、この自給率を上げるべく地方における第一次産業を活性化させて、たとえ保護貿易と諸外国から罵られようとも国民の食の安全を優先させるようにして欲しいものです。地方の活性化にはもうこれしかありません!えっ、作る人手の確保ですか?渋谷センター街や新宿歌舞伎町のファーストフード店に夜中に行けばいっぱいゴロゴロしているじゃないですか。

また公務員の皆さんは我々国民のために汗水流して働いてくれていると信じているからこそ、税金だって文句をいわず(?)支払ってきたし、年金だって払い続けていたわけでしょう。それをまあ大事な情報は隠ぺいするは、大切な年金はネコババするは、業者と懇ろになってゴルフに麻雀と、一体公務員のモラルはどうなっていくのでしょうか?

だいたい公務員は数年ごとに異動があるのが慣例ですが、これは川の流れが滞ると水が澱んでしまうというわけで、第一にそれを防ぐためであろうと私は解釈をしておりました。ただそれには一定の“きちんとした流れが継続する”ことが必須なのですが、流れが上手くリレーされていないから、今回の(毎回の)厚労省のような対応になってしまいます。

事あるごとに「現在」そこにいる人と「当時」そこにいた人がいつも異なるので、「当時は担当でなかった・・・」だの、「そんな前のことは記憶にない・・・」だの、責任の擦り合いを繰り広げてしまいます。我が国の薬の開発が諸外国に比べて非常に遅れてしまうのも、その辺りに大きな弊害が潜んでいるのです。

要するに「自分の任期の間にトラブルさえなければそれでいい」といった気概で仕事をされたら、多少のリスクを負っても進めていかねばならない仕事は全て後手になり、挙句に次の担当者も同じレベルなら、結局国の仕事は全くと言っていいほど進んでいかないことになります。

防衛省の例の人も4年であれだけ関連業者とズブズブになる事が、国の仕事を邁進させる為のリスクの1つと覚悟の上でと言うのであれば、国家公務員法を度外視できればそりゃご立派としか言うしかありません。まあ、そのリスクは当然覚悟の上だった(?)のでしょうから、あれだけの回数を堂々とゴルフ場に通えたわけですよね。何を今さら証人喚問にカメラを入れさせないなんてセコイ事を言わないで(国会を傍聴する権利は当然国民にあるはずですから)正々堂々と嘘偽りなく自分の信念をご発言していただきたいのですが・・・。

私にとりまして年金はまあもう少し先の話ですから百歩譲っても、薬害C型肝炎に関しましては一医療従事者の立場で言わせていただきます。政治家の皆さんに国民の代表として国会に登院している自覚が本当にあるならば、この問題を絶対“政争の具”にはしないでいただきたい!今は与党が、野党が、政権政党が、と言っている場合ではないのです。この1分1秒の間に慢性疾患であるC型肝炎は確実に進行しているのです。この問題は是非『行政V.S.立法』として、一刻も早く解決(対応)策を決議してください。

 

このコラムを書き進んでいるうちに遂にあの老舗の料亭のお菓子まで偽装発覚です。しかし我が家はこれ以上の内部を暴露すると私の生命予後に影響致しかねますので、あ・し・か・ら・ず。

新CM公開中! 薄毛治療を相談する
WEB予約

ご予約/お問合せ

頭髪治療・
メンズヘルス