理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.089

「偽」

新年あけましておめでとうございます。コラム読者の皆様方におかれましては良い年をお迎えになられたことと存じます。今年もコラムだけでなく、我が城西クリニックも含めましてどうぞ宜しくお願い申し上げます。

本来であれば元日に更新の予定でありましたが、当方の手違いで本日のアップとなってしまいました。新春早々申し訳ございませんでした。(こんなことでは今年の行く末も・・・)

それでと言うわけではございませんが、年末に京都の清水寺で“今年を表す一文字”が発表になることは皆さんもご存知かと思います。昨年はなんと『偽』という文字でした。確かに総理大臣は何もしないまま変わってしまうし、様々な業界からの内部告発で嘘や偽りが表に炙り出されました。そのたびに責任者が平身低頭し、その一方でマスコミは一端の正義の味方面で(やや勘違い気味もありましたが)取材や会見に大忙しの様相でした。

「人」の「為」と書いておきながら、意味としては全く反対になってしまう漢字も珍しいのではないかと思ったりも致します。タメはタメでも「試」してばれなきゃ、まっいいか!の意味合いがどうも強かったようです。

また今回の偽装問題で、ことのほか被害者ぶっているところに“デパート”があります。「老舗と信じて売り場の一部を提供していたのに裏切られた!」と嘆いてみたりするわけですが、しかしそのデパート自身が牛肉や鶏肉の産地を偽っていたりしたケースもありました。

本来、『百貨店(この言い回しも死語に近いのですが)=デパート』なるものは消費者が色々な店をグルグル回って買い物をしなくても一か所で100種類の必要なものが揃っていて全て事足りるお店が百貨店だったはずです。ですからデパート自身が選りすぐりの品を自らの目で揃えることが必要十分条件でした。

それが今のデパートはと言えば、人気のある売れ筋のメーカーに一等地の一部分を場所だけ提供してやるんだ的に勝手に商売させておいて売り上げの一部をピン撥ねする、つまり“暴力的自由業”の方々が巷で集金される「みかじめ料」の徴収と何ら変わりはないわけです。

実際売り上げの悪いメーカーはとっとと追い出されますから酷いものです。払うものさえ払えば暴力的自由業の方々はそこから追い出すことまではしませんから義理も人情もありません。(この手のやり方の代表的先駆者は「パルコ」さんのように思いますが・・・)

そりゃ確かに実際に作って売ったのは老舗の料亭かもしれませんが、“売っていたところ”はデパートなのですから、当然連帯責任を負うべきではないのでしょうか?まるでトカゲのしっぽ切りのような対応は、今のわが国においては至る所で見受けられる現象です。最終的に非を認めた経営者達は、どいつもこいつも揃いも揃って発覚当初現場の人やパートさんに責任を押し付けていましたっけ。

責任問題と言えばもう一つ。結局どうなるか全く混迷したままの年金問題も、政府は年末にお手上げ宣言どころか官房長官は「選挙の時は多少それ位の事は・・・」、厚生労働大臣は「私はそこまで言っていない・・・」、総理大臣に至っては「そんなこと言っていました?・・・」だれ一人責任を取ろうとも謝ろうともしない。

薬害C型肝炎の問題に至っては、閣僚共が雁首揃えて「司法の判断に委ねて・・・」なんて、あなた方は“立法府”の人達でしょうが!全く何を言っているのでしょうか。完全に職務放棄です。そんな中で「UFOが攻めてきた時に自衛隊が・・・」なんて能天気な発言をする閣僚もいたりして、どうして我が国の政治家は皆KYな人達ばかりなのでしょう。(注:このブログを書いた直後に議員立法を立ち上げましたのでその辺りはご了承ください)

昨年の流行語にありましたが、KY =「空気が読めない」ことは、人によって勘が良い悪い、世渡りが上手下手、の範疇かとも思います。しかし「人の心の痛みが分からない」のは人間としての尊厳に係わることだと思うのです。国会議員や官僚がそのような人達ばかりになってしまったら、新春早々一体この国の行く末はどうなってしまうのでしょうか?

そんなことから、私どもは今年も昨年以上に「人の心の痛みにサポートできる」医療を目指していきたいと、一年の計は元旦にありと心に誓ったのでございます。

 

今回も視聴率は散々だった紅白歌合戦のようですが、たまたまEXILEが歌っているところを見た娘が「ふ〜んボクシングの人、紅白で歌うんだ・・・」と、これまた謝罪で話題になった亀田兄弟が歌っているものと思った発言には昨年最後の大爆笑でした。

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