理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.099

よくある質問

寒暖の差が大きくて、体調を崩される方も多かったように思える今年の5月でしたが、コラム読者の皆様方はお元気にお過ごしでしょうか?

最近思わぬ色々なところでこのコラムの事を話題にされることがあり、有難いような恥ずかしいようなどうも複雑な心境です。全く予期せぬ方から「読ませてもらっていますけど、お家は本当に大丈夫ですか?」と真剣に心配してもらったりすると、そんなに皆様を心配させるようなことを当の本人は書いたつもりでもなく、本当の事を全部書いたら直ちに“絶筆”になることをまだご理解いただけていないようですね〜。(すでにオチかよ!)

普段からインターネットをご利用の方は既にお気づきかと思いますが、先日より当クリニックで扱っているシャンプー等の商品が、吉本の芸人さん達とコラボレーション(?)して「K−BO−BO(ケーボーボー)プロジェクト」なる企画を継続中です。渋谷駅にはかなり大きなポスターも貼ってありましたし、インターネットのバナー広告にも頻繁に顔を出しています。

そこでこれまたよく言われることなのですが「凄いですね〜、シャンプーあれだけ売れて儲かってしょうがないでしょう。ビル建ちますね〜、次は上場ですか〜?」と言われてしまうのです。そりゃ確かにあのシャンプーを開発するにあたって、臨床の現場からの意見はしましたが、実際売っているのは製造元の会社であり、私個人は当クリニックの人間です。ましてや1本売れる毎にincentiveな契約でもしていれば別ですが、そのような商才も持ち合わせておりませんでした。

しかし曲がりなりにも自分の関与した商品が世の中を席巻してくれれば、それはそれで私的には嬉しい事ではあります。使った人から「これすごくいいですね〜」と言ってもらえることが、開発に携わった者にとって一番のお言葉であります。

ここ最近マスコミからの取材で質問事項の多い項目に“紫外線”の問題があります。また一般の方から受ける質問では「紫外線を避けるために被る帽子で頭が締め付けられて血行が悪くなる」とか「帽子の中が蒸れてしまって髪に悪影響を及ぼすのではないか?」というものがこの季節多いのであります。

まず紫外線の問題は、頭皮だからどうのこうのではなく、所謂“ヒトの皮膚”にとって紫外線は有害な物質である以上、“頭の皮膚”だって避けた方がベターと言うことになるわけです。ただそれがどれだけ発毛そのものに直接影響があるかは、変な話髪の薄さ(頭皮の露出具合)によって紫外線の影響も個々に違いますから一概には何とも言えないのですが、相変わらずテレビ関係者(と言いますかマスコミ全般)は万人を納得させないと気に入らないようで、未だに例の「あるある」的な『断言口調の回答』をしつこく求めてきます。

その医学的にキチンとしたevidenceのないお話に、多くの国民が振り回されてしまった以前のテレビ番組の反省も、「のど元過ぎれば・・・」の感は否めませんでした。「今までになかった“目から鱗”のようなお話をぜひ!」と言われても、そんなに髪に関して新しい情報が年がら年中生まれていれば我々だってこんなに日々苦労はしません。

風評的なものに踊らされて色々な物を買ったり、怪しいところへ行ったりすることが逆に自分の首を絞めているのです!と言ってあげた方が、視聴者にとってよっぽど“目から鱗”だと私は常々主張するのですが、どうしてもスポンサー様の方が気になるのか、取材者からはコンタクトすら落ちてきません・・・。

帽子の件に関しましては「蒸れや締め付け」よりも「紫外線」の方が明らかに髪や頭皮に対してのデメリットは大きいと思いますので、この季節外出時(特に長時間になる場合)は帽子や日傘をお忘れなく。なんでも昨年あたりから男性用の日傘も売り出しているようです。

 

オチは先述でご勘弁ください。自分の首を絞めているのはお前だろ!と言われかねませんので・・・。

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