理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.106

総理の辞職

先日福田さんの辞職会見をライブで聴いておりましたが、“あの”最後に言い放った台詞には一瞬腰を抜かしてしまいました。私はその直後から「こりゃ〜大変なことになるぞ〜」と人ごとながら心配をしておりましたが、その後のマスコミの取り上げ方は“やはり”の状況を呈してきたと言えましょう。

福田さんは一記者の最後の質問に対して「・・・あなたとは違うんです・・・私は自分自身を客観視できるんです・・・」とやや語気を荒げて感情的におっしゃっていましたが、あれでは国民の多くは「は〜っ?」になってしまうと思ったのであります。

程度の差こそはあれ、多くのマスコミがこぞってあの発言に飛びつきました。私たち全国民が一国の首相の苦労や苦悩を全部理解することはできませんし、表には出せない想像を絶する大変なところもあろうかと思います。逆に国民1人1人の全ての意見なんか聞いてもいられませんから、大きな視野で国全体を見渡す必要もあることは理解できます。

あの発言の意図としては、まさか自分自身は客観視できても、我が国の現状や国民感情を客観視することはできないってことが言いたかったわけではありませんよね?個人的な意見としましては、首相の発言とは「時に見下ろす必要はあっても、絶対に見下してはいけない」と思うのでありますが皆様は如何でしょう。これは日頃の臨床の場においても私自身心掛けていることでもあります。

各政治家が街頭演説ではもっともらしい、それらしいことをいつもまくしたてます。しかしそれらがきちんと選挙後には実現されないものと、最初から国民は見限っているように見えます。政治家や官僚は「上から目線」で国民を見て、国民は「外から目線」で政治や政策を見ることに慣れきってしまったようです。

ところで今回の福田さんの件で一番ホッとしたのは、某農林水産大臣ではないかと思っていました。過日の我々消費者に対しての上から目線発言でおしりに火がついて、経費・事務所問題で火だるまになりかけたところでの福田さんのこの辞任は、いくらあの大臣が福田夫人の親戚筋とはいえ絶妙のタイミングゥ〜だったと言えましょう。

そしてあと少しだけ死んだふりをしていればよかったのに、事故米の件でこれまた「摂取しても健康には問題ない、騒ぎすぎる・・・」なんて言ったりしたもんだから、来るべき総選挙は「レイプするのは元気がいい証拠」発言の時と同じようにひょっとしてこれまた落選か?

大臣自ら事故米がそこまで健康に問題がないと自信を持って言い切るのであれば、農水省ですべて買い取って同省の職員食堂で使っていただき、安く買えて浮いた予算分までなら居酒屋タクシー代に回してあげても許しますがどうでしょうか?

大体がそんな米をよその国からお金を払ってまで買っていること自体国の政策としてどうかと思いますけど!これではメタミドホス入りの餃子の事件も、中国から逆にまた攻め立てられて、責任転嫁されても何も言えなくなってしまうのでしょう。中国のマスコミはおそらくパラリンピックそっちのけで、この事件をそんな米を作った自国の責任は当然棚上げして、「それ見たことか!そんな汚染米を流通させる国!」と報道していそうですが・・・。

これから確実に自分に降りかかってくるであろう多くの“災い”を“防ぐ”ために、自らの意志だけで勝手に首相を辞任した。まさに9月1日の『防災の日』にふさわしい幕引きであったことだけはお見事でした。

 

『防災の日』が年に1日だけなんて、私にはありえませんけど・・・・。

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