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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.109 救急搬送崩壊の現状

このコラムも前回で“煩悩の数”まで辿り着きまして、今回で109回目を数えました。それもこれも全国数千万(そんなにいるわけないか)のマニアックな読者の皆様に支えられてのことと心より感謝いたしております。

相変わらず世界的にも不況の風が吹き荒れておりますが、今年も残すところあと2ヶ月ですから、何とか皆さん頑張って来年は良い年にしたいものです。と、乗っけから締めのような言葉となりましたが、今回は先日のとある新聞記事から物申させていただきましょう。

東京で脳内出血を発症した妊婦さんが掛かり付け医師からの緊急要請にも拘らず、多くの病院から受け入れを拒まれ続けた挙句、結局最初に依頼した病院に搬送された時はかなり厳しい状態となっており、残念ながら母親の命は助けることができなかった事が明るみになりました。

一方同じ新聞紙面の反対側には、過重労働を苦に抑うつ状態になったと思われる小児科医が自殺をしてしまった事件に対して、遺族が勤務していた病院側の過失を問う裁判の結果が載っていたのですが、ご記憶の方々も多いと思います。

どちらも我が国における現在の医療現場で早急に改善をしなくてはならない大問題です。以前にもこのコラムで書きましたが、「医者が足らない!医者が足らない!」とマスコミが煽り、国は“そんじゃ〜医学部の定員を増やすことで対応”と言いだす始末、本当にそれですべて丸く治まることなのでしょうか?今回も大臣vs.知事で国と都における子供のけんかレベルでの責任のなすり合いを展開しておりました。

私が医学生の頃は2010年あたりで日本は確実に医者が余って、仕事に就けない医者が出てくると言われておりました。EU圏の国では実際に以前からあるお話ですし、きっと日本だってそうなる可能性は大きいであろうと思っておりました。最終的に私が精神科への道を選択した理由の一つには正直そんなところもあったわけです。

私が医学生の頃は2010年あたりで日本は確実に医者が余って、仕事に就けない医者が出てくると言われておりました。EU圏の国では実際に以前からあるお話ですし、きっと日本だってそうなる可能性は大きいであろうと思っておりました。最終的に私が精神科への道を選択した理由の一つには正直そんなところもあったわけです。

ここのところ我が国では出生率は低下をし続けておりました。お産の件数は1940年代後半の第1次ベビーブームで約270万人、1970年代の第2次ベビーブームで約209万人でしたが、2007年ではナント109万人を割り込むような状況です。そこでいかがでしょうか?1940年から20世紀の終わりまでに世間でこれほど産婦人科の医者が足らない、足らないと言われたことがあったでしょうか?

お産の数が半分以下になっているにもかかわらず、お産できるところの確保が困難(ちなみに神奈川県の鎌倉市はお産のできる病院は市内にたった1つだけだそうです)なんて、これはもう本当に驚異的に産婦人科(正確には産科)の医師が激減してしまったと言うより他ありません。先ほどの自殺をされた先生は小児科がご専門とのことでして、もちろん生まれてしまえば子供は小児科へバトンタッチとなりますから、産科小児科は一蓮托生的な意味合いも大きいわけです。

我が国の産科・小児科の医療についての現状は、産科・小児科医師の絶対的な不足がある⇒マンパワーの低下から必然的に医師1人当たりの勤務時間は増加⇒激務に耐えられず既存の医者は退職し、新しく希望する医者も減る⇒ますます産科・小児科の医者不足となる⇒悪循環のスパイラルはどこまでも続く・・・。(合掌)

つまり200万人以上の出生があった時代に、今よりも医者の絶対数は少なかったにもかかわらずこのような問題が発生しなかった理由の一つとしては、医療そのものが今現在と比較してもっと“シンプル”だったからだと思うのです。20世紀の100年で医療は格段の進歩を遂げました。一昔であれば「それは運命・・・」で片づけられていた疾患が良くなったり、治ったりするようになったわけです。

生命の摂理として自然の流れでは助からなかった命が助かることで、その後に莫大な業務や医療費が増えていることは事実です。誤解を恐れずに言えば、助かると言うことはいわゆる五体満足が100%保障されることではありません。間違っても五体満足でないと生まれてはいけないと私は言っているのではありません。数年前にベストセラーとなった五体不満足という本がありましたが、彼らをちゃんと受け止める側の医療、きちんと受け入れる側の社会があまりにも立ち遅れている現状が大きな問題なのだと言いたいのであります。

若い医師から産科は訴訟が多いから敬遠されると言われますが、200万人以上の出産があった時代よりも出産数が半分以下になった現在の方がなぜか逆に訴訟は多いはずです。それは出産そのものに問題が多くなったわけではなく、医者と患者さんの信頼関係や医療の進歩も含めてその出産を取り巻く色々な事柄が多くなった為にトラブルが増えてしまい訴訟に繋がっているのでしょう。

そして出生に関する医療の進歩に、その後の成長を支える社会が追い付いていないという歪みが、出生医療の現場にも影響し始めているのです。「予算出してるんだからちゃんとやれ!」「医者がいないんだったらすぐ増やせ!」残念ながらわが国の政治と行政の知恵とは悲しいかなそこ止まりのようです・・・。

 

「給料渡してるんだからちゃんとやれ!」「時間がないんだったら家政婦雇え!」そんなこと言えるわけないでしょって・・・。

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