理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.127

決意の8月

やはり異常気象としか言えないようです。8月にもなって梅雨があけない地域が国内にまだあります。「夏の魚がとれずに春の魚がいまだにあがっている」と漁業関係者の方々のコメントもニュース番組で流れていました。浜辺ではうだるように暑くても、いざ海に入ると海水温度が上がってこないためブルブルと震えるような珍現象も起きているようです。

ゲリラ的な豪雨に各地で多くの被災者を出しているようですが、コラム読者の皆さま方には如何お過ごしでしょうか?暑中お見舞い申し上げるには、ちょっと複雑な心境といった今年の夏であります。

今月末にはいよいよ総選挙になりますが、立候補予定の方々は地元で必死の選挙活動のご様子です。議員歴が長いだけで“大物”とされる自民党議員が、民主党からの刺客に必死のドブ板選挙活動をしているところをマスコミは追いかけていましたが、この暑さの中でそんなことをしていたら、「ひょっとして投票日まであなた体がもたないのではないですか?」と余計な心配をしてしまいました。

政治も経済も何がどこまでどう変わるのかは9月以降ということになるわけですが、アメリカが“We Can Change ! ”であるならば、我が国はさしずめ“We Must Change !”でなくてはいけないのでしょう。Changeと言えば、先日当院で外来を行っていると、患者さんに満面の笑みで「正直ここまで変わる(=生えてくる)とは思ってもいませんでした」と喜びのお言葉を頂戴しました。

私たちの日々の診療も、加齢の名の下に進み過ぎてしまった、または進んでいく時計の針の位置の“修正”(⇒正しい英単語の使い方でないことは承知の上で、話の行きがかり上あえてここでいうところのChangeとさせてください)を行っているわけです。このコラムで何度も申し上げておりますが、今何時何分を指すことが正確な時刻なのかは、皆さん1人1人の時計によって異なっています。髪にグリニッジの標準時間なんてものはありません。

それぞれの方々の標準時間に合わせていくことが我々の使命ではありますが、その前にその人の基準となる標準時間が“どこ”なのかを検討することがまず必要なのです。これは現代医学のあらゆる検査をもってしても見つけ出すことは不可能です。何故ならそれはその人の心の中にだけ存在するものだからです。

そしてその標準時間を何とか確認できて、それから時間調整を必死で行ったものの、今の医療の限界から生じてしまう若干の“時差”は、残念ですが珍しいものではないのです。ですから治療を受けられた全員の方々に「ここまで戻るとは思ってもいなかった」と言っていただけることを最高の賛辞として日々外来診療に奮起しているわけですが、まだまだ研鑽をつまねばならないことは山のようにあります。

新しい結果を得るためには、何かを起こそうとする力や何かを変えてやろうという意思がなければ、決してそれらを手にすることはできません。Changeすることがすべて良い方向へ進んでいくとは限りませんが、今のままでは良くも悪くも何も変わらないことも事実です。美しい自然やその自然からの恵みなど、変わらないでほしいものもこの世の中には沢山ありますが、それらを失う方向へと変える力もますます増加しています。

今年の夏は、ありとあらゆるものを含めて、我々が自分たちの未来に向けて、一体どのように変えていく必要があるのかを真剣に1人1人が考えなくてはならない、そんな岐路に立たされた2009年の夏と言えるのではないでしょうか?

 

 さて今回のオチは簡単でしたね。そう、私個人的には(=家庭内では)9月以降に向けても“I Can not Change !”です・・・。
 それと次回の8月15日UP予定 のコラムは、月末に向けて真剣に瞑想(妄想?)にふけさせて頂くため「夏休み」とさせていただきます。 m(_ _)m

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