貧すりゃ鈍する

さあ今年もいよいよあと２ヶ月となりました。インフルエンザも新型だけでなく通年の季節性も混在し始めて、益々予断を許さない状況になって来ております。

新型のワクチン配布に関しても国は結局地方自治体に丸投げで、地域によってその取扱い（たとえば最初に患者さんに接する受付事務スタッフを医療従事者として扱うか否かなど）は全く統一性を欠いています。

こうなってくると今頃はホッと一息ついている舛添前厚生労働大臣の準備不足だけではなく、現政権（鳴り物入りで就任された現厚生労働大臣は就任後から急激に株を下げ続けているようですが）の対応についても問題があると言えるのではないでしょうか？政権が変わったところで結局我が国の行政なんてまあこんなものなのでしょう。

そんな深まりゆく秋に気になったことを少々・・・。秋といえばテレビ番組の改編があり、どの局もレギュラー番組迄の繋ぎとして特番を組みます。それがまあ今回の酷いこと酷いこと。１本を３時間は当たり前で４時間くらいぶっ続けで放送するわけです。

つまりこの不景気から多くの企業が広告費を渋ってしまい、その広告収入で成り立っている民放各社は番組制作の予算削減を余儀なくされたようです。ですから数多くの番組を制作することができず、結局一本をダラダラと長時間で放送するしかなかったわけです。

しかも製作費にはそれぞれの番組の出演者のギャラも含まれていますから、当然そこも削られた結果として、どの局を観ても比較的ギャラを抑えやすい同じようなお笑いタレントが席巻する様を毎日のように繰り広げていました。

そうなるともうこうなってきたらNHKの一人勝ち状態です。“貧すりゃ鈍する”民放各社を尻目に潤沢な資金とスタッフで内容の濃い番組を作っている・・・ように見えてしまうんですよ、民放がこんな状況ですから！それと一つ文句を言いたいのですが、最近NHKが過去の放送を「オンデマンドで配信します」と盛んに銘打っております。

これは過去に放送した番組を“有料”で配信をしてくれるサービスのようですが、ちょっと待ってください！こちとら受信料は耳をそろえてキッチリ衛星放送分までお支払いしているわけですから、せめて１番組１回分位は無料配信するべきではないでしょうか。それくらいしてくれたってバチは当たらないように思いますけれど会長さん如何でしょう？

話は変わって鳩山政権でございます。自民党や検察庁は首相の政治資金規制法について何とかしてやろうと思っている様子がアリアリと窺えますが、果たして今後どのような展開を見せるのでありましょう。

私はあまり法律的なことは詳しく存じておりませんが、この法律の主な趣旨は“政治家が特定の企業などからお金をもらって何らかの見返りをする”つまり賄賂のようなものの存在を無くすためのものであろうかと思います。

しかし今回はどうでしょう。小沢さんはどうかわかりませんが、超資産家のボンクラ（ボンボンで蔵までたっているようなお大尽の意味だと思ってください）が、自分ちのお金で自分の政治活動をしていたわけですから、それで本当に日本が良くなるのだったらそんなこと別にほっとけよって感じです。

麻生さんの時もそうでしたけど、生まれながらの資産家のご子息が総理大臣になると、日本のマスコミはどうしてそんなに妬みやっかみ的なニュアンスでの対応をするのでしょうか？氏より育ちとは言いますが、自分の意思で“銀のスプーン”を持ってこの世に誕生したわけではないのですから仕方がないではありませんか。

我が国全ての家庭が鳩山家のような資産が持てりゃそんな報道もなくなるのかもしれませんが、そんなこと現実には絶対に不可能なわけですから、そこら辺りでの揚げ足取りはいい加減止めてもらいたいものです。「友愛」を「清貧」にしなくても日本は良くなっていくはずだと思いたい今日この頃です。

この度は職員研修並びにクリニック改装のため10月30日から11月5日までを休診させていただくこととなりました。皆様には大変ご迷惑をおかけいたしますが、より充実した診療が可能となりますよう、今回のクリニッにおけます“ソフト”と“ハード”両面からの微調整を何卒ご容赦ください。