理事長の呟き

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.176

台風15号

暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、ここにきて朝晩にも冷え込みを感じられるようになりました。寒暖の差で体調を崩される方も多くなりますが、コラム読書の皆様に於かれましてはお変わりなくお過ごしの事と存じます。

さて先日の台風15号の被害状況は如何でございましたか?12号の傷跡が残ったままの地域などでは2次的な災害も心配されましたし、野菜や果物などの値段はこれからまだまだ影響が続きそうな雰囲気です。

3月の地震と言い、今回の台風と言い、妻曰く「確実に“帰宅困難者(帰宅難民)”は今年の流行語大賞にノミネート!!」だそうですが、なるほど可能性は大でしょう。まあ斯く言う私も御多分にもれず3月に引き続き“帰宅困難者”の1人になってしまいましたが・・・。

その難民になる数時間前の事です。当クリニックは通常に診療を行っておりました。15:00あたりからは屋外は暴風雨に見舞われてきたのです。16:00過ぎには首都圏の電車の殆どは停止したような状況です。そんな中での診察中に・・・。

私:「いやぁ〜ひどい雨風になりましたね〜。電車止まったようですけどお帰りは大丈夫ですか?」

患者さん:「車で来ましたから、まあ何とか」

私:「んっ・・・あれ?地震ですかね?揺れていますよね」

患者さん:「確かに地震みたいですね。揺れています、ハイ」

私:「台風の上に地震なんて最悪な天災のダブルパンチですよね〜。震源地はどこでしょう?東京でこの揺れなら場所によってはひょっとしますから。いま地震速報を調べましょう」

・・・・(しばし沈黙、PCカチャカチャ)

患者さん:「どのあたりが震源地ですか?」

・・・・(返答に窮する私、PCカチャカチャ)

私:「ちょっと待ってください。インターネットに地震速報がすぐ出ますから。え〜〜と。まだ出ませんね〜。ちょっと遅いですね〜」

患者さん:「まだ揺れていますけど〜」

私:「う〜〜ん本当に遅いですね速報・・・。ちょっとお待ちください。(と言って一旦診察室を出る)」

・・・・(数秒後に診察室に慌てて戻って)

私:「地震ぢゃなくて、た、た、た、台風でビルこんなに揺れてましたぁぁぁ!」

2人一緒:絶句

とまあビックリの強風でありました。それでも地震と違って台風は刻々と移動状況が把握でき、過ぎてしまえば雨も風も収まる事がわかっています。ですからそれなりに時が過ぎれば交通は回復するであろうと予測もできるため、まあどこかで雨風さえ凌いでおけばいつかは帰宅できると目論んでいる輩は大勢いるわけです。

そんな人々が台風一過後に電車運行再開の情報を聞きつけて、いきなり新宿や渋谷なりのターミナル駅周辺に一気に集まってきたらそりゃ〜もう大混乱は必至でしょう。実際に運行再開の情報をキャッチしても、ここは冷静に慌てることなく暫くクリニックで時間つぶしをして、自分としてはまあ多少の余裕を持ったつもりで新宿駅に向かったのであります。

以前使っていた小田急線は改札がとんでもない大混乱状態。始発の新宿で満員にしてしまうと、途中で他の鉄道とリンクする駅にも乗り換えの人は溢れているでしょうから、その人達がいつまでたっての乗りこめなくなるので新宿で乗車調整をするべく改札入場を制限していたとの事です。

そんな小田急を尻目にしながら3月の地震の時にはいきなりシャッターを全部閉めて駅構内にも人を入れなかった暴挙に激怒した石原都知事のお灸が効いたのかどうかわかりませんが、我がJRの改札はいたってスムースな人の流れ。山手線のホームへ向かう階段へとそそくさと足を進めました。

ところがです。動いているはずの電車は超満員で止まったままだし、そのホームには立錐の余地も無く溢れ返るほどの人人人人人人人人ひと〜〜〜〜。ウガァァァ、私一瞬にして心が折れてしまいました。ポキッ。

3月の地震で徒歩にて帰宅したことで“変な地震”モトイ、“自信”をつけてしまったのか、深夜にもかかわらず今回も徒歩で帰宅する人もかなりいらっしゃったご様子です。そんな2011年も残すところあと3ヵ月となりました。自然現象だけでなく政治経済も含めましてこれ以上の天変地異が起こらない事を祈るばかりです。

 

“天災は忘れた頃にやってくる”と言いますが、今年の天災は忘れる事も出来ないうちに次から次へとやって来るものですから本当に大変です・・・。

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