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院長の部屋

〜アンチエイジング医療に邁進する精神科医のひとり言〜

Vol.177 発信と受信

食欲であったり、芸術であったり、スポーツであったり、様々な秋を堪能できる季節になりましたが、コラム読者の皆様方はどのような秋を楽しんでいらっしゃいますでしょうか?

食いしん坊の私としましては、海にも山にも食材が豊富になる秋は本当に楽しみな季節です。ところが今年の福島原発の事故以来、どこで採れた(獲れた)食材であるかは、多少なりとも気にしてしまうようになりました。

風評被害に困っておられる生産者の方々や、現実どっぷりと放射能汚染を受けてしまった地域の方々には心からお悔やみを申し上げるしかありません。損害補償も時間がたてばたつほど、政府や東電にうやむやにされてしまいそうな雰囲気もありありと感じられてきます。

我々消費者はただただ迅速で正確な情報が欲しいだけですが、それすら叶わない現状にある意味腹をくくった状態で日々を暮らしていると言った方が良いのかもしれません。先日ある海産物の産地表記に「太平洋」と印刷している物がありました。本当に安全でしょうか“太平洋”ってところは・・・(笑)。色々な意味で本当に心さみしい“食欲の秋”になってしまいました。

その秋と言えば、我々の業界では「抜け毛の季節」と言われることも多いのですが、果たして本当なのでしょうか?毎年の事ながらマスコミ関連の髪の取材もここにきて多くなってきております。

嘘か?本当か?と尋ねられれば、とりあえずのところでは「本当です」とお答えしております。だからと言って「10月は7月の5倍抜け毛が増えるか?」と言われれば、

「そんなことは絶対ありま温泉」(苦笑)とお答えします。

この抜け毛とは野生に生きているサルやクマとは比較になりませんが、人間だって動物ですから進化の過程の名残もあって、寒い冬に向けて多少の生え換わりで冬支度は行われている、といったレベルのお話です。

つまり何が言いたいのかと申しますと、薄毛の定義もそうですが、抜け毛の多い少ないも正確な診断基準が無いだけに、かなりの部分をその人の『日々の主観』が占めるということなのです。

その主観とはかなり曖昧模糊としたもので、その日の本人の気分だけでも大きく右に左にぶれてしまうものです。と同時に気にする度合いもこれ又人それぞれで、非常〜〜に気にしている人にとっては、1本の抜け毛でも死活問題になるケースもあります。

逆に現在のところ全く髪の事に無頓着な人にとっては、シャンプー時に手にまとわりついた髪や、朝枕もとに残っている抜け毛なんてうっとうしいだけの事でしょう。

そんな人それぞれの心理状態においては、個別な対応が必要な非常にデリケートな問題なのですが、マスコミは十把一絡げに「秋は抜け毛の季節だから大変だぞ〜〜」と一斉に脅しをかけたがるわけです。

先日も我が国の親分を決める代表選に、意気揚々と万難を排し(たと本人自身は思っていたはず)出馬表明した前原さんよりも、暴力団がらみの件で引退したタレントの記者会見の方がトップニュースになった報道番組がありました。まあ前原氏の存在そのものがその程度といわれてしまえばそれまでですが。

後日私は某テレビ局の関係者に日本のマスコミのレベル(マスコミの矜持としてあの程度の芸能ネタをその日の夜のトップニュースで扱うという事)は世界的に見て本当に大丈夫なのか?と問うたところ。

「いやぁ〜〜〜おっしゃる通り、本当にごもっともですね〜〜〜」「でもね、そちらの方が圧倒的に視聴率を取れたという事実は、これは正直我々マスコミのレベル以前に日本国民の“民度”の問題です・・・」と呟かれてしまいました。

マスコミが「大衆に正確な情報を伝える事」と「大衆を不必要に扇動する事」は今の世の中まさに紙一重であります。情報とは発信する側と受け取る側の相互のバランスも重要なポイントになります。

我々医療従事者が疾患や治療内容に関してどれだけ時間をかけて懇切丁寧に説明をしたつもりでも、それが受け取る側である患者さんがきちんと理解できていなければそれは全くの徒労でしかありません。

先日も東電が相変わらずの上から目線で配布した補償請求マニュアルが160頁以上に及んで全く内容が理解し難いと批判を浴びていました。『発信と受診』が同じ目線の高さでの共通認識を持った上で、相互間の意思疎通をきちんとキャッチボールできる事が、対マスコミだけでなく、政治、教育、医療などあらゆる分野で今の日本にこそ必要とされているのではないでしょうか?

 

そんな理想的な「発信と受信」なんて“家庭内”ではおそらく・・・。

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